名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 01:46:27 ID:rqCcDLv/<> ここは、【ケータイの中だけの恋愛】の1で語られた、タカシさんが想いを寄せている <br> 美紀(ミカ)さんを ただひたすら待ち続けるながら、恋の物語を綴るスレです。  <br>  <br> 随時、物語を綴ってくれる方を募集しております。  <br> ★☆ルール★☆  <br> 物語を綴りたい方  <br> ・物語の内容は恋愛に関することなら何でも結構です。  <br> ・綴り方にルールはありません。過去バナ、現在進行形、なんでも結構です。  <br> ・愚痴でも相談でも結構ですが、相談スレではありませんので、誘導されることもあります。  <br>  <br> 物語を堪能する方  <br> ・物語を綴ってくれる方を悪く言うのは止めましょう!荒しはスルーで  <br> ・物語が無いときは雑談でもしましょう。  <br> --------------------------------------------------------------------  <br>  <>【聞こう】ケータイの中だけの恋愛4【じゃないか】
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2005/12/05(月) 01:47:16 ID:Lc6Sjzb7<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/1" target="_blank">&gt;&gt;1</a> <br> 甲乙。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 01:48:01 ID:rqCcDLv/<> --------------------------------------------------------------------  <br> --------------------------------------------------------------------  <br> 過去のお話  <br>  <br> 第一章  【ケータイの中だけの恋愛】タカシと美紀の物語  <br>       まとめサイト http://a36133613.b.to/arien/22  <br>       過去ログ保存用 http://whatever.say.jp/program/snap_shot/site/11307053122242/  <br> 第二章  【2スレ1の物語】現在、復帰待ち  <br> 第三章  【付き合ったとはいえない恋愛】星と姉さんとみっちゃんの物語  <br>       まとめサイト http://hoshifight.fc2web.com/index.html  <br> 第四章  【美嘉の物語】激動の問題作  <br> 第五章  【2スレ901と圭の物語】一度フラレタ男が立ち上がる!現在進行中?  <br> 第六章  【沙織に傾きかけた楓とせっちゃんの恋話】  <br> 第七章  【あやが綴るあつしとの結ばれない愛】 <br> 第八章  【ケータイから始まったKGとみほの恋話】衝撃の結末 <br> 第九章  【中川と綾のメールから生まれた恋愛話】閉ざされた心が解き放たれた2人。 <br>        格調高い文体が様々な議論を呼んだ。 <br> 第十章  【スタバッ娘と会計士への一途な恋物語】その結末は? <br> 第十一章 【将太の保健室の先生への恋】語り始めた将太はすぐに寿司職人の修行に <br> でることになり、長期中断。 <br> 第十二章 【読書好きな”府民”が綴り始めた物語】話しかけてきた著者との間に <br> どのような展開があるのか?現在進行中。 <br>  <br> 一連の「ケータイの中だけの恋愛」スレッドの「まとめサイト」が作られています。 <br> 「まとめサイト」に追加して欲しい方は、 メールフォームよりまとめサイトの管理人さんに <br> ご連絡をお願いします。 <br> →http://k.excite.co.jp/pc/Pob/TospPob020.asp?owner=ikuda_megu&yid=&SSL= <br> --------------------------------------------------------------------  <br> --------------------------------------------------------------------  <br>  <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 01:59:05 ID:4OW/hXPE<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/1" target="_blank">&gt;&gt;1</a> <br> 禿乙! <br> まとめワロタ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 04:12:06 ID:SXiTMUaZ<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/1" target="_blank">&gt;&gt;1</a> <br> 乙です!☆ <br>  <br> 前スレ<a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/946" target="_blank">&gt;&gt;946</a>府民 ◆N0bfnfx8Ucサン <br> 続キボン。お待ちしてます。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 04:14:00 ID:SXiTMUaZ<> 960:946 2005/12/03 00:29:46 nkOI/H+S <br> 今から一年ほど前の話。 <br> クリスマスのちょうど一ヶ月前でした。 <br>  <br> 私は警戒心が強いのと、中高と女子校に通っていたこともあって <br> 男の人にはまるで免疫がなく、馬鹿にされそうですが <br> 彼氏いない歴=年齢を地で行っていました。 <br>  <br> 時々好意らしきものを寄せられることはあっても、恥ずかしくて <br> 何を話せばいいか分からないし、男の人がどんなことを考えてい <br> るのか全く分からず。 <br> 彼氏が欲しいなと興味本位で漠然と思うことはあったけれども、 <br> 勉強も忙しいし、性格的に男の人と仲良くなるのは難しいなと <br> いう自覚があったから、半ば諦めていました。 <br> 友達から彼氏の愚痴やのろけ話を聞いても、自分とは関係ない <br> 世界の話のように聞いていた気がします。 <br>  <br> 本当は、誰よりも他人に自分を受け入れて欲しかったし、優しく <br> してもらいたかったのに、恋愛=相手と正面から向き合う事を <br> 避けていました。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 04:15:24 ID:SXiTMUaZ<> 962:946 2005/12/03 00:59:37 nkOI/H+S <br> 今も当時も、そんな私の唯一と言える趣味が読書です。 <br> 小説(三島由紀夫や宮城谷昌光)から心理学や歴史、数学 <br> などなど。 <br> とにかく常に本は肌身離さず、時間を見つけては本を読んで <br> ばかりいました。 <br> 平日も日に一度は必ず本屋さんによりますし、土日はずっと <br> 図書館で勉強か読書という日々。 <br>  <br> その人と出会った日もいつもと変わらない一日。 <br> その日も院の講義が終わって、バイトに行くまでの短い時間 <br> を見つけて本屋さんに寄っていました。 <br> ただいつもと違ったのは、普段は読まないような雑誌をぱらぱ <br> らと読んでいたこと。 <br> 国立大学の評価がテーマで、自分の通う大学がどんな評価をさ <br> れているのかなと特に理由もなく読んでいました。 <br>  <br> 私は性格上、どんな本でも読んでいるとだんだん楽しくなって <br> しまいます。 <br> その雑誌も、初めは特にどうということも無かったのに読んでいる <br> と以外と面白くて、いつの間にか読書に没頭してしまっていました。 <br> 自分が普段何気なく通っている大学にも、勉強や研究機関としての <br> 役割以外の役割があるのだなとか、大学にはこんなに借金があるん <br> だとか、下らないことにいちいち感心していた記憶があります。 <br>  <br> そんな風にして雑誌を読むこと30分ほど、私はすっかり本の世界に入ってしまって <br> いました。 <br> けれども、不意に現実の世界に引き戻されてしまうこととなります。 <br>  <br> 「そんな文章読んで、どこが面白いの?」 <br> それが彼からの初めての言葉でした。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 04:16:42 ID:SXiTMUaZ<> 970:府民 ◆N0bfnfx8Uc 2005/12/03 20:38:49 nkOI/H+S <br> 固定&トリをつけました。946です。 <br>  <br> 971:府民 ◆N0bfnfx8Uc 2005/12/03 20:58:50 nkOI/H+S <br> 私はほんの時々だけれども、男の人に話しかけられることがあります。 <br> (化粧ッ気0ですし、もてるわけでは決してありません) <br>  <br> 本屋や図書館、大学やカフェ。 <br> 場所は違えど、共通点が一つだけあります。 <br> それは、私に声をかける人はみんな、なぜか真面目そうで <br> そして暗そうなこと。 <br> 話す時もぼそぼそと話すし、会話も続かない。 <br> 基本的に男の人と話すのは苦手な私ですが、それでも突然話し <br> かけられて、すぐに無言・・の状態が続くと、本当にどうした <br> らよいのか分からなくなります。 <br> どう見ても女の人に声をかけそうには見えないのに、どうして・・ <br> と思います。 <br>  <br> でも、その日声をかけてきた人はいつもとは少し違うタイプの人でした。 <br> 気の強そうな眼差しに、ハキハキとした話し方。 <br> 背は低いけれども背筋は伸びて、そして私の目を真っ直ぐと見ていました。 <br>  <br> 何より今までと違ったのが、彼の目的がはっきりしていたことです。 <br> 自分の書いた文章がどんな風に評価されているのかを知りたい。 <br> そのために彼は私に話しかけてきたのです。 <br> そう、彼は私が読んでいた文章を作った人でした。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 04:39:24 ID:SXiTMUaZ<> この時間って閑かですネ。この時間帯なら‥自分も綴ってもよろしいです? <br>  <br> ‥なーんて聞いてみたくなって聞いてみるテス。 <br>  <br>  <br> ィャィャィャ、文才0どころか−1000のおまぃさんには絶対無理! <br>  <br> ‥と、自ツッコミ入れてみる更にテス。 <br>  <br>  <br> 純情じゃねぇょ純情じゃねぇでちゅ!!だからダメ。 <br>  <br> ‥と、戒めてstopかけるまたテス。 <br>  <br>  <br> つまんなくてすません、ちと独り言してみたかったのカモorz <br>  <br>  <br> しつこいけど、 <br> 府民 ◆N0bfnfx8Uc サン <br> 待ってますネ。 <br> 他の語り手サンもがんばってください。 <br>  <br> んじゃROM戻ります、スレ汚し大変失礼しましたノシ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 04:57:42 ID:Y9cIUAHa<> &gt;府民 ◆N0bfnfx8Uc <br> 続き待ってるぞ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 06:48:23 ID:EGjCVfmJ<> 府民 ◆N0bfnfx8Uc サン 続きおながいしますね <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 13:52:10 ID:cW8AgWCq<> 同じ題のスレがあったがこっちが本スレ? <>
前1<>sage<>2005/12/05(月) 14:08:21 ID:vf2mwz7O<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/12" target="_blank">&gt;&gt;12</a> <br> 悪い。。。 <br> 重複してしまったよ。。。 <br>  <br> 削除依頼出してきますた。 <br>  <br> 皆さんホント申し訳ない・・・orz <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 14:15:08 ID:dLGmwfKs<> 中川家、はよ続きを書け <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 14:56:10 ID:2o945vN9<> スレたったか <br> よかったよかった <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 17:43:26 ID:zg5rdRQ2<> 府民サソ、期待あげ↑ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 18:43:05 ID:YdtKDXyV<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/13" target="_blank">&gt;&gt;13</a> <br> 前スレ1さんへ、現スレ1です。 <br>  すみません、昨晩9時半頃に前スレが1000に達し、前スレ1さんか、 <br> スラダンの兄さんが新スレを立ててくれるものと思っていましたが、 <br> 4時間くらい待ってても、新スレたたず、別の掲示板でスラダンの兄イが <br> スレ立て失敗したとぼやいているのを見て、あわてて新スレを立てました。 <br>  前スレ1さんのイントロ、ローカルルールやスタイルを移させて頂きま <br> した。結局、前スレ1さんも今日の昼に新スレを立てられたとのこと、重複 <br> させてしまい、削除までさせてしまい、申し訳ありませんでした。 <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/12" target="_blank">&gt;&gt;12</a> 以上が、一時、重複の経緯です。お騒がせしました。orz <br>  <>
前1<>sage<>2005/12/05(月) 18:47:59 ID:vf2mwz7O<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/17" target="_blank">&gt;&gt;17</a> <br> こちらこそ申し訳ない。。。 <br> 自分で立てると言っておきながら週末に <br> のっぴきならない用事で放置してしまった。。。 <br> ずっと気になってたから、焦って重複させてしまいましたorz <br> ありがとうございます。 <br>  <br> まとめGJですw <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 19:38:01 ID:PVMZcwTa<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/17-18" target="_blank">&gt;&gt;17-18</a> <br> 両者とも乙乙!! <br> 二人のやり取りに、スレへの愛が感じられたw <br> 実は自分もスレ立て出来なかった一人です。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 19:50:25 ID:YdtKDXyV<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/19" target="_blank">&gt;&gt;19</a> <br> どうもです。 <br>  <br>  <br> さて、府民さーん、続きキボン!! <br> また、新たな語り手も、募集しています。よろしくお願いします!!! <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 20:06:13 ID:ZqtSp/BF<> すみません、文句言わずに淡々と書きます。 ですます調は抜きにします。  <br>  <br> 彼の文章(そのときはまだ、彼の作ったものだとは知らなかった)について、  <br> 私達は延々と意見を交わした。  <br> 面白いと熱く言い張る私に、下らないと淡々と返す彼。  <br> 大きな書店(大阪で多分一番人の入りは多いはず)の真ん中で、延々と議論  <br> を続ける私達に、当然好奇の視線は注がれていただろうし、それについては  <br> 薄々感じてもいたが、不思議と恥ずかしくなったり、嫌に思ったりということ  <br> は無かった。  <br> どちらかと言うと冷静で、熱くなることもなかった私がいつになく冷静さを  <br> 失って熱くなってしまうくらい、彼との話は楽しかったから。  <br> 何より私の意見や考えに興味を持ってもらえていることがうれしかった。  <br>  <br> ひとしきり論評しあった後に、彼は言った。  <br> 「ありがと」  <br> 言葉の意味が分からず、ただただ呆然とする私。  <br> どうしてありがとうなんだろう。  <br> お礼を言われるようなことを私はしたのだろうか。  <br> そんな私の心を見透かしたように、彼は続けた。  <br> 関西生まれ関西育ちの私にとっては耳慣れない、完璧な標準語で。  <br> 「その文章を書いたのは僕。一般受けはしないだろうと思ったけれども、  <br>  一生懸命書いた。気に入ってる。褒めてもらったこともだけど、真剣に  <br>  読んでもらえたことが本当に嬉しい。だからありがとう」  <br>  <br> その言い方があまりにもスマートで、客観的に考えれば少し気取った発言なのに  <br> 自然で全く気取りが感じられなかったから、私は思わずぽーっとしてしまった。  <br> 感情的なのにスマートで、あくまでも自然。  <br> 感情を表に出すのが苦手な私にとって、彼のような言葉遣いや態度は、  <br> 憧れの対象だった。  <br> そして私はその瞬間に彼のペースにすっかり巻き込まれてしまった。  <br> 他人のペースに巻き込まれたり、自分を失ったり、恋に落ちることなんて  <br> 一生縁がないのだろうなと思っていたのに。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 20:23:25 ID:ZqtSp/BF<> 「恋はするものではなく落ちるものだ」 <br> というフレーズが、私の好きな本にある。 <br> (映画化もされたあれです) <br> 彼の言葉を聴きながら、私の頭の中ではぐるぐると <br> そのフレーズが走り回っていた。 <br> 言葉の意味を身をもって実感した。 <br>  <br> 結局、私達はそこですぐに別れた。 <br> 私にはバイトがあったし、彼には仕事があったから。 <br> 電話番号もメールアドレスも聞けないまま。 <br>  <br> 少し残念な気はしたけれども、かと言ってとっさに相手の <br> 連絡先を聞くような甲斐性もない私。 <br>  <br> 彼にとっては単なる一読者。 <br> 私にとっては一瞬だけの初恋の相手。 <br>  <br> 彼との関係はそれだけで終わるはずだった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 20:30:55 ID:ZqtSp/BF<> 彼との出会いから二週間。 <br> 私は彼のことを時々は思い出しながらも、徐々に徐々に自分のペース <br> を取り戻していった。 <br> 雑誌のおかげで、彼の名前も勤め先も分かってはいたけれども、とて <br> もそれだけで手紙を送ったり電話をしたりというには私は臆病だった。 <br>  <br> たまたま初恋の時期が遅かっただけで、すぐに忘れるんだろうなと思っていた。 <br>  <br> でもその予想はきっかり二週間後に裏切られてしまうこととなった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 20:50:04 ID:ZqtSp/BF<> その日の私も、いつもと全く変わらない一日を過ごすはずだった。 <br> 朝から講義に出て友達とお昼を食べて、夕方からはバイトで・・ <br>  <br> ただ一つ予定が狂ったのは、三限目の授業が休講になったこと。 <br> 理由は覚えていない。 <br> 先生の体調不良やらそんな理由だったと思う。 <br> 時々そんなことがあるから、私は特に気に留めてもいなかった。 <br> 出席すればよいだけの退屈な授業だったから、空いた時間に本を <br> 読むことが出来るのが少し嬉しいと言えば嬉しかったけれども。 <br>  <br> その日私は、休講の時間を利用して近くの喫茶店で本を読んでいた。 <br> 確か当時はまっていたディケンズの、大いなる遺産だったと思う。 <br>  <br> そして再び、突然声をかけられた。 <br> 「そんなの読んで面白い?」 <br> と。 <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 20:59:27 ID:ZqtSp/BF<> 振り返った私の前には、初めての時と同じように彼がいた。 <br> ただ一つ違ったのは、彼が確信犯的に声をかけてきたこと。 <br> そして、私は前よりもっとドキドキしていたこと。 <br>  <br> 少しづつ記憶は薄れていたけれども、想いは残っていたから。 <br> いつかまた会えればいいなと思っていたから。 <br> 私は前よりもっとドキドキしていた。 <br>  <br> 今から考えても、彼のあの再登場の仕方は反則だったと思う。 <br> 今となってはもう昔の話になるのだけれども。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 21:02:16 ID:vf2mwz7O<> 府民!勢いついてきなw ガンガレ! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 21:06:26 ID:DC9gXodL<> 白馬の王子参上って感じか? <br>  <br> 府民の目がハートになってるのが目に浮かぶwww <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 21:30:10 ID:ZqtSp/BF<> 「ずるいよね」 <br> 再会するなり、彼はいきなりそう言った。 <br>  <br> ずるい?? <br> それはこっちの台詞だ。 <br> いきなり声をかけて私の心を乱して、そして <br> ようやく冷静さを取り戻した矢先にまた現れて。 <br>  <br> 「ずっと探していたのにさ。」 <br> 探していた? <br> 何で? <br> どうして? <br> 嬉しいけれども理由は全く見当たらない。 <br>  <br> 「名前も勤務先も分かっているから、電話くらいくれると思ってたのに。」 <br> それは・・私も考えたけど、そんな度胸は私にはないよ。 <br>  <br> 「でも良かった。また会えて。」 <br> 一部の迷いもなく話す彼。 <br> どうしてこんなにスラスラと言葉が出てくるのだろう。 <br> 私は一言も話せないのに。 <br>  <br> どう考えても、彼は反則だった。 <br> 今までずっと一人で静かに生きていた私。 <br> これからもひっそりと生きていたいと思っていた私。 <br> でも本当は誰かに見つけてもらいたかった私。 <br>  <br> 改めて私は、落ちてしまった。 <br> 恋という極めてやっかいな物に。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 21:34:07 ID:DMj64WV1<> 恋決定!やるな彼ww <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 21:42:31 ID:ZqtSp/BF<> 「あんまり喋らない人?本の話以外、興味ない?」 <br> そんなことはない。 <br> 今はただ、何を話せばいいか分からなくて、混乱しているだけ。 <br> 本の話以外にも興味はある。 <br> 少なくとも彼のことにはとても興味がある。 <br>  <br> でも私は何も話せなった。 <br> 混乱してしまって。 <br>  <br> 突然彼の電話がなった。 <br> どうやら話の内容からして、仕事の内容らしい。 <br>  <br> 「もうそろそろ仕事に戻らないと」 <br> 電話を切って、彼は言った。 <br> 「でも会えてよかった。ずっと探してたんだよ、仕事の合間を縫って。」 <br>  <br> そして彼は仕事に向かった。 <br>  <br> もうこんな偶然はないかもしれない。 <br> そう思った時、私は思わず行動に出てしまった。 <br> 産まれて初めて男の人に連絡先を聞いてしまった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 21:54:38 ID:ZqtSp/BF<> 彼の反応はあくまでも冷静。 <br> ニコっと笑って私に名刺を渡す。 <br> あくまで、気が向いたらメールを送って・・と言わんばかりに。 <br>  <br> 私はすっかり気が向いてしまっているのに。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 21:56:35 ID:ZqtSp/BF<> その日から、彼とのメールが始まった。 <br> 私の人生に彼が入ってきた。 <br> 他人に入り込ませたくなんてなかったのに。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 21:57:55 ID:hjo1FzYV<> なんだ? 突然レスが短くなったぞ? <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/05(月) 21:59:49 ID:zqRVE5UG<> だが、そこがいい。 <br>  <br> スレ立て騒動はすいませんでしたorz <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 22:01:37 ID:9StBHZ/F<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/33" target="_blank">&gt;&gt;33</a> <br> そんな事気にするなよw <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 22:02:58 ID:YX+eow58<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/32" target="_blank">&gt;&gt;32</a> <br> 誰が二人の間に割込んでくるんだ? <br> 三角関係?ドキドキ <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 22:05:50 ID:ZqtSp/BF<> 恋愛サロンに宣伝してしまいました。 <br> 私の話はともかく、今までの物語を少しでも読んで欲しくて。 <br> あと、まとめサイトのリンクがないですね。 <br>  <br> ../index.html <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 22:06:49 ID:ZqtSp/BF<> ↑ <br> がまとめサイトです。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/05(月) 22:07:48 ID:ZqtSp/BF<> では、今日はもう失礼します。 <br> おやすみなさい。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/05(月) 23:10:38 ID:CLENZgJr<> 府民さん乙かれさまです。続き…気になるなあw <br>  <br> ってかここって文章書くの上手い人多いですよね。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/05(月) 23:33:37 ID:k3nk9h1O<> 今、俺の恋愛をまとめてます。 <br> もし、府民さんの話が終わってまとめ終わってたら次は俺が綴る! <br> と決意表明。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 00:20:33 ID:J7oFibAI<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/36" target="_blank">&gt;&gt;36</a> <br> よく読め。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 00:40:26 ID:6yCLAmzj<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/36" target="_blank">&gt;&gt;36</a> <br> ワロタwww。 <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/39" target="_blank">&gt;&gt;39</a> <br> 府民さん、乙です。読ませるなあ。非常にうまい。 <br> さすが、文学女史!? <br> 彼・・・女性との駆け引きに場馴れしているように俺には思え、 <br> 一抹の不安を覚える。。 <br> 続き、期待しています。 <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/41" target="_blank">&gt;&gt;41</a> <br> おおっ!こちらも期待!よろしくな!! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 01:09:15 ID:FJIQjdaU<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/37" target="_blank">&gt;&gt;37</a> <br> &gt; 恋愛サロンに宣伝してしまいました。 <br>  <br> キメェ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 05:22:51 ID:aaMGU7e1<> 確かにみんな、他の小説系スレと比べても抜群の文章のうまさ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 08:36:26 ID:DyNBujzd<> 府民 ◆N0bfnfx8Uc さん 待ってます <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 08:50:29 ID:FoEps+u0<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/45" target="_blank">&gt;&gt;45</a> そうか? <br> 下手な三文小説よかツマラネェwwwwwwwww <br>  <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 11:04:26 ID:OKs/f1Fn<> とか言いながらもちゃんと下げてる&gt;47はツンデレでした <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 14:03:40 ID:CShKWjLV<> 昼の語り部募集 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 15:23:04 ID:OSgroH9Z<> 語りたいけどヤツが見てると思うとかけないorz <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 15:34:41 ID:kM0Owaih<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/50" target="_blank">&gt;&gt;50</a> <br> 大丈夫だ。それを含めて綴れ! <br> いや、むしろ奴は見ていないw <>
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2005/12/06(火) 18:24:55 ID:hIHLJ4C4<> やっぱ本読むと文章がうまくなるのかね? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 19:57:45 ID:Jn3Unj00<> ちょっとお知らせですよ。 <br> 星さんサイトの掲示板に <br> ご本人の書き込みがありました。 <br> 気になる人は↓↓↓ <br> http://onion.crewnote.com/hosshy/ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 20:56:11 ID:DoLh7puN<> 皆は今までで1番感動した話しは誰の話し? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 20:57:21 ID:uRcPgeJo<> やっぱり一番の感動話は将太かなぁ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 21:07:36 ID:aaMGU7e1<> 将太に一票 <br> 漫画化もされてるし別格でしょ <br> 次が中川家→タカシ→星→スタバくらいかな <>
将太<><>2005/12/06(火) 21:54:41 ID:uRcPgeJo<> 修業から帰ってきました。さて物語を語るとするか…前スレで少し書いたけど最初からはじめますね。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 21:57:41 ID:7xAMSGCa<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/57" target="_blank">&gt;&gt;57</a> もういいって、、、 <>
将太<><>2005/12/06(火) 22:04:10 ID:uRcPgeJo<> 俺は高校に入学した。たいして理由はないんだけど <br> 今どき高校行っとかなきゃ就職できねーし。 <br> なんか普段からやる気ないって言われるけど <br> 俺から言わせれば「なんであんたらやる気あるの?」って言いたい。 <br> 恋にしたってそうだ。 <br> いくら「好き」だの「愛してる」だの言ったって <br> 結局、自分の都合に合わせて振る舞ってくれる人間 <br> つまり虚像に恋してるだけ。実際そんな人間いないのにな… <>
将太<><>2005/12/06(火) 22:06:35 ID:uRcPgeJo<> わかりました。やめます。すいませんでした。   将太物語  〜完〜 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/06(火) 22:10:00 ID:1+81vQuT<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/60" target="_blank">&gt;&gt;60</a>おつ〜 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 22:50:37 ID:ubvyBaIj<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/58" target="_blank">&gt;&gt;58</a> <br> ネタだと思ってたがガチで寿司屋らしい <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 23:00:06 ID:z9bcW53q<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/54" target="_blank">&gt;&gt;54</a> <br> 純粋に一番泣いたのは星。 <br> クオリティの高さと考えさせられたのはは中川家。 <br> 設定の斬新さはタカシ。 <br> 常識はずれの天才は美嘉wwww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/06(火) 23:12:22 ID:kFriEJlK<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/53" target="_blank">&gt;&gt;53</a> <br> 姉さんとのデート実況してホスィw <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 00:42:56 ID:uR6E1Ktk<> 彼からのメールは、一日に必ず一回以下。 <br> 頻度は少なかったけれども、気にはならなかった。 <br> 本当に考えて、自分の言葉で私に話してくれていることが <br> 分かったから。 <br> 少し人をからかうような、でも優しさは十分に伝わる独特の言い回し。 <br> そして彼の話は知的で、そして私が全く知らなかったこと、 <br> 考えもつかなかったことばかりだった。 <br>  <br> 肉はあまり食べなくて、野菜や豆腐ばかり食べている彼。 <br> (肉を食べると頭の回転が鈍くなるらしい) <br> ローマやパリよりも、シルクロードが好きな彼。 <br> 典雅で冷静そうだけれども、実はかなり喧嘩っぱやい彼。 <br> 自転車を停めた場所をいつも覚えていない彼 <br> 何故かストーカー癖のある友達に頼られる彼 <br>  <br> 色々な彼を知る内に、私はどんどん彼に惹かれていった。 <br> いつか私は、彼の趣味や嗜好にしっかりと染まってしまった。 <br> 気づけば菜食主義になり、ウズベキスタンやモンゴルに興味を抱くようになり、 <br> そして友達の前でも素直に感情を出せるようになった。 <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 00:55:00 ID:uR6E1Ktk<> 私は名前通りの大阪府民で、彼は東京都民。 <br> 距離は遠かったけれども、仕事の都合で二週間に一度は彼が <br> 関西に来ていたから、不思議と遠い気はしなかった。 <br> 私達は一日に一通程度メールを往復し、そして二週間に一度 <br> 会っていた。 <br> 美味しい食べ物とお酒に目がない彼を、毎回毎回違うお店に <br> 連れて行くのが私の楽しみだった。 <br>  <br> 「仕事なんてこじつけで、本当はユウ(私のこと)に会いに <br> 来てるだけなんだけどね。」 <br> 遠くまでいつも大変ですねと、私が言った時に彼はそう応えた。 <br>  <br> 以前の私だったら、どう反応していいか分からなかっただろうけれども、 <br> 彼のペースに慣れた(巻き込まれているのには変わりなかったけど)私に <br> は、それが彼なりの照れ隠しだということはすぐに分かった。 <br>  <br> 本当は私に会うためではなく、仕事のために来ていることを私は <br> 知っていた。 <br> 時々彼の論文やらレポートを見せてもらうことがあるのだけれども、 <br> 素人目に見ても、片手間で片付けられるようなものではなかった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:04:20 ID:uR6E1Ktk<> 私にとってそれは、少し寂しいことではあったけど、同時にうれしい事でもあった。 <br> 共働きで、真面目に勉強・仕事をしてきた両親に育てられた私にとっては、 <br> 狭い世界観かも知れないけどやっぱり真面目な人・・が一番話していて安心 <br> できたから。 <br>  <br> 今までどんな男の人にも魅力を感じなかったのは、きっと私と接点のある人が <br> みんな口ほどには自分の人生に誠実でなかったからだと思う。 <br> 大きなことを言う人はいたけれども、それに伴う人生に対する誠意や、努力を <br> 感じたことはなかった。 <br>  <br> 自分のことを完全に棚にあげるようだけれども、彼と話していて思った。 <br> 私は冷静でもなければ、恋には縁がない人間でもないこと。 <br> 反応する人間にはしっかり反応してしまうこと。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 01:09:26 ID:1k8AOCgX<> ハイハイ モンゴルモンゴル <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:29:36 ID:uR6E1Ktk<> いつもいつも、行くお店は私が決める。 <br> それが私達の習慣になっていた。 <br>  <br> でもある日、彼は初めて言った。 <br> 「一緒に来て欲しいところがあるんだ・・」 <br> と。 <br>  <br> 一体どこなのだろうかと怪しむ私。 <br> 問い詰めると、彼はこう答えた。 <br> 「友人の披露宴なんだけど、みんな伴侶なり彼女なりを連れてきている <br> から、一人だとちょっと行きづらいんだよね。」と。 <br> それを聞いて私は、舞い上がってしまった。 <br>  <br> でも、いつになく言いにくそうにしている彼の口調と、申し訳 <br> なさそうな彼の横顔が、とても寂しそうで不自然で、私は違和 <br> 感を感じた。 <br> そしてその違和感は間違っていなかった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:43:55 ID:uR6E1Ktk<> 行きたい気持ちはやまやまだったけれども、その日の私は普段と変わらない <br> 服装。 <br> 服や化粧に全く感心がないわけではないけれども、概ね普段はすっぴんだしオ <br> シャレとは程遠い私。 <br> まさかこの格好で晴れの場に行くわけにもいかない。 <br> 事情を説明して遠慮すると、彼は「わかった」そう一言答えて、私を <br> タクシーに乗せる。 <br>  <br> 「この人は本当に事情を分かっているんだろうか・・」 <br> そう怪しむ私の心配をよそに、彼は今日の披露宴の主役となる友人について <br> 嬉々として説明していた。 <br>  <br> 「全然分かってないんじゃないか」 <br> という私の心配が段々と確信に近づき、もう一度説明しようと思った <br> 矢先に車は停まった。 <br> そして彼は、私が今まで入ったこともないようなお店に私を連れて行った。 <br> そこで私は、今まで見たことがないようなドレスを着せられ、そしてメイク <br> をしてもらってしまった。 <br> 彼がニヤニヤとしている目の前で。 <br>  <br> 事も無げに彼はドレスやら靴やらメイクやらのお金を払おうとする。 <br> 私はそれまで親を除いて男の人に一度もプレゼントをされたこともなければ、 <br> して欲しいと思ったことも無かった。 <br> 本当に申し訳なかったし、遠慮したい気持ちでいっぱいだったから、それだけは <br> 絶対に駄目だと言い張ったけれども、そんな私に彼は一言。 <br> 「美人といる方が好きだし、顔が立つから」 <br> どこかで読んだ小説だか漫画のような話だな。 <br> そう思いながら、私はもはや彼にさからうことは出来なくなっていた。 <br>  <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:46:32 ID:uR6E1Ktk<> すっかり彼好みの格好にされてしまった私。 <br> 鏡で見ると、自分とは違う人間に私の魂だけが乗り移ってしまったような <br> 感覚だった。 <br>  <br> その日は私にとっては何もかもが目まぐるしくて、初めてのことばかり。 <br> 彼と二人でパーティーに出かけたこともなければ、こんな綺麗な格好をした <br> 事もない。 <br> そして・・彼の友人に会うのもその日が初めてだった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:52:44 ID:uR6E1Ktk<> 彼の友人は当たり前だけれども、みんな大人だった。 <br> 物腰や仕草も洗練されていて、私がここにいるのがひどく場違い <br> に思えてしまった。 <br>  <br> でも・・彼と私が並んで部屋に入った時の、みんなの顔は今でもよく覚えている。 <br>  <br> 「ずっと心配してたんだけど、もう大丈夫なんだな。こんな若い子を連れてきて。」 <br> ある友人は彼にこんなことを言った。 <br> その言葉の意味を私はその場で理解することはできなかったけれども、すぐに知ること <br> になった。 <br>  <br> 彼の過去。彼の家庭。決して明るいだけではなかった彼の今までについて、私は全て知ることになった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 01:56:24 ID:uR6E1Ktk<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/54" target="_blank">&gt;&gt;54</a> <br> 読んだあとに胸が詰まったのはタカシさん <br> 読んで幸せな気分になってしまったのと文章が好みなのは中川さん <br> でもまとめサイトに載っている分に関してはみないい話だったと <br> 思います。 <br>  <br> では、今日はそろそろ寝ます。 <br> おやすみなさい。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 02:01:52 ID:5hgcWJIw<> >>府民 <br> 乙 <br> 続きが激しく気になる <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 02:02:10 ID:PEpDqa7u<> 府民さん乙 また明日 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 02:06:43 ID:5hgcWJIw<> 俺的には将太の寿司よりも味っ子 <br> しかし将太もあからさまな自作自演乙だな <br>  <br> 一番感動したのは中川家。悲恋でもなければハッピーエンドでもない。 <br> でもじんわりと胸にしみた。 <br> 適当に生きてきた俺だけれども真面目に働こうというキモチになったよ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 02:15:40 ID:5hgcWJIw<> あと、22の元ネタ(恋はするものではなく落ちるものだ)がわかる人いる? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 02:28:12 ID:73Z477IZ<> なんか将太は空気読んでないって言うか、ゴーイングマイウェイ過ぎて好感が持てん。 <br> いっつも勝手に語りだすし。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 10:11:35 ID:1+90qbcA<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/73" target="_blank">&gt;&gt;73</a> <br> 無駄に長げぇ <br> 飽きたから終わりにしていいよ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 12:08:39 ID:tPi4QIUe<> 77 <br> 俺が知ってるのは『東京タワー』って本。映画化された奴。 <br> 片想いの女の子と映画に行った時宣伝でやってから確かなはず…フラれたけどね…orz <br>  <>
将太<><>2005/12/07(水) 17:14:55 ID:XF3hl3bn<> ゴーイングマイウェイってなぐらいに♪ <br> ゴーイングマイウェイ最高フォー!! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 18:21:20 ID:wjij7MR3<> 恋はするものではなく落ちるものだ <br>  <br> 【類義語】  <br> 髪は生えるものではなく抜け落ちるものだ・・・orz <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 18:43:45 ID:Rftzs1NK<> 掃除は拭くのではなく磨くものだ <br>  <br> byおばあちゃん <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 20:27:55 ID:5hgcWJIw<> 府民期待あげ <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 21:29:43 ID:uR6E1Ktk<> 私は彼のことを調べた。 <br> それなりに名前の通った人だったから、業界紙やインターネット、 <br> あらゆる手段を使った。 <br> 姑息だと思いながらも、調べずにはいられなかった。 <br>  <br> ある日、彼の読者のサイトで私は全てを知った。 <br>  <br> 彼は結婚していた。 <br> 今から10年も前に。 <br> 私がまだ中学生で、彼もまだ大学生だった。 <br> 奥さんとの間には五歳の娘がいることも私は知った。 <br>  <br> そして・・今は娘と二人で生活していることも。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 21:36:34 ID:uR6E1Ktk<> 彼は三年前に、奥さんを肺がんで失っていた。 <br> がんが見つかった時にはもう遅くて、別れを惜しむ間も <br> 無かったそうだ。 <br>  <br> 彼が誰よりも時間を大切にし、そしてタバコを毛嫌いする <br> 理由が、少し分かった気がした。 <br> 時々少し悲しそうな顔をすること。 <br> そして彼の友人から、彼が心配されていた理由も。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 21:43:51 ID:uR6E1Ktk<> 彼の過去を知った私だけれども、そのことについて私は何も <br> 聞けなかった。 <br> どこまで彼に深く踏み込めばいいのかも分からなかったし、何より <br> 拒絶されてしまうのが怖かったから。 <br> 心を閉ざされ、遠くへ行ってしまうのが怖かった。 <br>  <br> 「もう知ってるんだよね。」 <br> 彼と知り合ってから半年ほど、それは五月のことだった。 <br> 何の前触れもなく彼は話し始めた。 <br>  <br> 私は何か話さないと・・と思いながらも、何も話せなかったし <br> 聞けなかった。 <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 22:10:10 ID:uR6E1Ktk<> いつもは私の目を見てはっきりと話すのに、その日の彼は少しうつむいて <br> 私から目をそらしながら、ぽつぽつと話し始めた。 <br>  <br> 奥さんのことに娘のこと。そして私のこと。 <br>  <br> 彼と奥さんは学生結婚だった。 <br> 互いの両親や友人の反対を押し切っての結婚だったらしい。 <br> 「あの頃は僕も若かったから。」 <br> そう言った後に、彼は付け加えた。 <br> 「でも幸せだった」 <br> と。 <br> 私は少し嫉妬してしまったけれども、嫌な気持ちは全くしなかった。 <br>  <br> 娘が産まれたのは、結婚して5年ほどしてからのこと。 <br> 貧乏だったし仕事で苦労もしていたけれども、嫌だと思ったことは <br> 一度も無かったらしい。 <br> 「本当に幸せで、ずっとこんな生活が続くのだと信じて疑ったこと <br> なんて一瞬たりとも無かったよ。」 <br> 彼はその頃の自分について、そんな風に話した。 <br>  <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 22:14:30 ID:FPkBW/h8<> 悲しい話だろうけど、なんか怖いな。。。ネットこえー・・・ <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/07(水) 22:24:49 ID:u8AL/fkS<> 府民さんお疲れ様です <br>  <br> ううーむ?なんか悲恋の予感・・・・?不義理はいかんと思うオサーン <br> 男の漢気にちっといろいろ思うところはあるなぁ <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 22:30:46 ID:uR6E1Ktk<> そんな彼の「幸せな生活」が終わったのは、今から三年前。 <br> 普段は健康で風邪ひとつひかなかった奥さんに、体調の悪い日々が <br> しばらく続いたそうだ。 <br> 少し変な咳が出るようにはなったのだけれども、彼も奥さんも、そん <br> なこともあるのだろうと思い、心配はしながらも特に重く考えること <br> もなかった。 <br>  <br> でも・・彼は続けた。 <br> 「その日のことは今でもよく覚えている。 <br> 体調が悪い日があまりにも続くもんだから、さすがに心配になって <br> 医者に行って一緒に精密検査を受けてきたんだ。 <br> 検査の結果は肺がん。 <br> もう病状が進みすぎて、現代医学では手のつけようがないんだって。 <br> 医者から妻の病気の話を聞いたときは、何も考えられなかった。 <br> ドラマではよくあるのかもしれないけど、自分には縁の無い話だと <br> 思っていたし。 <br> 秘密にすることも出来たけど、僕は正直に妻に病気のことを話した。 <br> 残された短い時間を、三人で大事にしたかったから。 <br> 病気のことを話した時、何度も何度もごめんなさい・・と言われた <br> よ。 <br> 誰も悪くないのに。ずっとこんな幸せな日々が続くと思っていたのに。」 <br> 。 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/07(水) 22:37:03 ID:u8AL/fkS<> ・・・すいません(TДT) <br> 男が俺にだぶる・・・ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 22:38:04 ID:FPkBW/h8<> は? <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 22:46:29 ID:uR6E1Ktk<> 病気が分かってからほんの二ヶ月ほどで、奥さんはこの世を去った。 <br> 娘のこと。そして彼のことは最後まで心配していたらしい。 <br>  <br> 「びっくりするくらいあっけなくて、人間ってこんな風に簡単に死ぬん <br> だなぁ・・って、本当は悲しいはずなのにどうしてか変に客観的に色々 <br> 考えちゃったよ。現実を直視できなかったのかな。」 <br>  <br> 奥さんを亡くしてから、彼はずっと娘と二人で過ごしてきたらしい。 <br> 出張でどうしても抜けれない時には実家に預けていたけれども、 <br> それ以外は出来るだけ一緒にいるようにしたし、出張中も娘には <br> 毎晩かかさず電話しているそうだ。 <br>  <br> 周囲は再婚を勧めたけれども、全くそんな気にはなれなかったらしい。 <br> 「三人の中に誰も踏み込ませたくなかった。」 <br> のがその理由。 <br>  <br> 私のことはどう思っているの? <br> その言葉が喉まで出掛かったけれども、聞けなかった。 <br> 彼の話に入り込む隙間がまるで無かった。 <br> 今まで自分の人生に向き合い、辛いことも悲しいことも <br> 乗り越えた彼に対して、私はあまりにも子供だったから。 <br>  <br> そんな私の心を見抜いたかのように、彼は私に一通の手紙を見せた。 <br> それは、彼の奥さんから彼に当てた、最後の手紙だった。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:00:52 ID:uR6E1Ktk<> 手紙の中には、 <br> 「私は寂しがりやだから、三年くらいは私のことを、あなたにも <br> ハルカ(彼の娘の名前)にもずっと考えていて欲しい。 <br> 私もずっと見守っている。 <br>  <br> でも、三年経てばちゃんと次の人生を考えて。 <br> ハルカとあなたにはやっぱり幸せになってほしいから、 <br> 私に縛られたりしないで、ちゃんと自分の道を歩んで <br> ほしい。 <br> 時々おもいだしてくれれば、それで十分。 <br> 私の大事な大事なあなた達が幸せになることが、私に <br> 対しての一番の供養だということを忘れないで下さい。」 <br>  <br> そんなことが書いてあった。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 23:01:15 ID:5hgcWJIw<> やべえ、2ch見ながら泣いてるよ俺 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:05:44 ID:uR6E1Ktk<> そして手紙には、日付が入っていた。 <br> 私と彼が出会う、きっちりと三年前の日付が。 <br>  <br>  <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/07(水) 23:06:39 ID:u8AL/fkS<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/96" target="_blank">&gt;&gt;96</a> <br> (TДT)ノ□(´;ω;`) <br>  <br> ハンカチどうぞ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/07(水) 23:12:35 ID:LSPIRp5b<> チンコ 起ってきた <br> ノ′    } 〕    ,ノ           .゙'┬′   .,ノ <br>                   ノ      } ゙l、   」′           .,/′   .,ノ _,,y <br>     .,v─ーv_         〕      〕 .|  .il゙            《 ._   .,,l(ノ^ノ <br>    ,i(厂  _,,,从vy      .,i「      .》;ト-v,|l′          _,ノ゙|.ミ,.゙'=,/┴y/ <br>    l  ,zll^゙″  ゙ミ    .ノ       .il|′アll!           .>‐〕 \ _>< <br>    《 il|′     フーv,_ .,i″       ||}ーvrリ、             ¨'‐.`   { <br>     \《 ヽ     .゙li ._¨''ーv,,_     .》′  ゙゙ミ| ,r′                } <br>       \ ,゙r_    lア'    .゙⌒>-vzト    .ミノ′                 〕 <br>        .゙'=ミ:┐  .「      ./ .^〃     :、_ リ                   .} <br>          ゙\ア'   .--  ,,ノ|    、    ゙ミ}                   :ト <br>            ゙^ー、,,,¨ -   ''¨.─   :!.,   リ                   ノ <br>               〔^ー-v、,,,_,:     i゙「   }                  .,l゙ <br>               l!     .´゙フ'ーv .,y    ]                  '゙ミ <br>               |     ,/゙ .ミ;.´.‐    .]                   ミ, <br>               |     ノ′ ヽ      〔                   ミ <br>               }    }     ′    }                   { <br>               .|    .ミ     .&lt;     〔                    〕 <br>               .{     \,_   _》、    .{                    .} <br>               {      ¨^^¨′¨'ー-v-r《                    〔 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/07(水) 23:14:42 ID:u8AL/fkS<> 続きは明日楽しませていただこう。オサーンもう限界だw <br> 明日も早い。府民さん。いい物語をありがとう <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:22:56 ID:uR6E1Ktk<> 手紙を読んで再び彼の方に目を向けると、彼は言った。 <br>  <br> 「僕は君のことが好き。 <br> 冷静そうにしているのに本当は感情的なところとか、 <br> 馬鹿みたいに本ばかり読んでいるところとか、 <br> 可愛いのに全く化粧っ気が無いところとか。 <br> だからちゃんと、僕のことを話したいと思って話した。 <br> でも・・」 <br> 彼は続ける。 <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:27:15 ID:uR6E1Ktk<> 「君と結婚したいとか、ハルカの母親になってもらいたい <br>  とか、そんな風にはまだ思えない。 <br>  まだ若い君の人生を束縛することは出来ないし、大変な <br>  思いをさせることも出来ない。 <br>  何より僕は変に意固地なところがあるから、今はまだ <br>  僕達三人の中に誰も踏み込ませたくない。 <br>  もう少し時間が経たないと、ちゃんと相手と向き合って <br>  好きになることは出来ないと思う。 <br>  だから、もう少し待ってくれないかな。 <br>  そんなに長くはないと思うけど、少なくとも今の僕には <br>  心を落ち着けるための時間が必要だと思う」 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/07(水) 23:31:34 ID:Rftzs1NK<> あれだな。肺ガンの原因はアスベストだろ? <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:32:08 ID:uR6E1Ktk<> 私は大分動揺してはいたけれども、彼の言葉には十分に納得 <br> できた。 <br> 男の人と付き合ったこともないのに、結婚や母親になること <br> なんてとてもじゃないけど想像すら出来なかった。 <br>  <br> 彼のことは好きだったけれども、好きなだけでお互い幸せに <br> なれないことは私にもなんとなく分かった。 <br>  <br> だから私は彼の言葉を受け入れ、しばらくはこのままの関係を <br> 続けることにした。 <br> 彼の心が解け、私がちゃんと大人になって、そしてもっとお互い <br> 理解しあってからまた考えることにした。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:50:35 ID:uR6E1Ktk<> 先月私は、初めてハルカちゃん(彼の娘)に会った。 <br> そして彼の奥さんのお墓参りに行った。 <br>  <br> 恥ずかしがりだけれども人懐っこい、そして彼と彼の奥さんに <br> 似た可愛い女の子だった。 <br> 普段にないことに恥ずかしそうにそわそわしている彼を見るの <br> は面白かったし、ハルカちゃんが彼に大事にされているのだろ <br> うなとはすぐに分かった。 <br>  <br> でも結局、私にはまだまだ結婚とか母親とか、そういった自覚 <br> は芽生えない。多分、私が今はまだ子供だからだろう。 <br> 今はしっかりと勉強をして、早く仕事をして、少しづつ大人に <br> なろうかなと思っている。 <br> そうすれば彼のことをもっと理解できると思うし、ちゃんと幸せ <br> な家庭を築くことが出来ると思うから。 <br>  <br> そう言えば彼の奥さんのお墓参りに行った時、墓石の前で一言彼は言った。 <br> 「この子で間違ってないよね。」 <br> と。 <br> 照れ隠しに私が、「間違ってるかもよ。」と言うと、彼は <br> すましながら、 <br> 「間違っててもきっと採点者は甘く採点してくれるよ。」 <br> と答えた。 <br> 帰り道にはハルカちゃんと三人で、手を繋いで帰った。 <br> 少しだけ、三人の輪の中に溶け込めたように感じた一日だった。 <br>  <br> 私は来年大学院を卒業して、働き始めることになる。 <br> 仕事をして少しでも大人になって、そしてちゃんと自分の頭で <br> 結論を見つけたいなと思っている。 <br> 自分の人生のことも彼とのことも、ハルカちゃんのことも。 <br>  <br> 何となく結論は決まっているような気はするのだけれども。 <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:54:16 ID:uR6E1Ktk<> 私の話はもう終わりです。 <br> 今も特に変化はなく。 <br>  <br> 恋には落ちてしまいました(ご指摘の通り、東京タワーですね)が、 <br> 落ちたことについては特に後悔していません。 <br> 間違いではなく正解であればよいなと、最近思います。 <br>  <br> では、再びロムに戻ります。 <br> オチもつかなかったし長々と綴ってしまいましたが、 <br> ごめんなさい&ありがとうございました。 <br>  <>
府民 </b>◆N0bfnfx8Uc <b><><>2005/12/07(水) 23:55:03 ID:uR6E1Ktk<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/41" target="_blank">&gt;&gt;41</a>さん <br>  <br> 次、楽しみにしています。 <br> よろしくお願いします。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 00:00:18 ID:ZI3MsAwp<> 府民さんお疲れ様でした。いい物語をありがとうございました。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 00:00:34 ID:mV705Jjq<> フーミンもつかれ〜 <br> ビビってないで早く結婚しちゃえよーwww <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 00:27:18 ID:BL7JWTdV<> 府民さんおつかれさまです <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 00:32:23 ID:BL7JWTdV<> 54 <br> 心理学専攻でカウンセラー志望の私的には <br> 中川家の話が一番興味深い。 <br> なにかにつけて深かった。 <br> 次がスタバ→府民→星→タカシ→その他→寿司の順 <>
41<><>2005/12/08(木) 00:54:54 ID:ez09bFLd<> まさかこんなに早く終わると思ってなくて、全然まとまってないですorz <br> 申し訳ないです… <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 01:49:12 ID:yG7R6+Zx<> 「恋は...」の一節は、 <br> 江国香織の「東京タワー」に出てきます。 <br> 映画のCMでV6の岡田君が言ってましたね。 <br> でも今じゃ、「東京タワー」って言うと <br> リリー・フランキーの「東京タワー」の方が有名かも? <br> こちらはまだ読んでませんが、泣けるらしいですよ。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 02:59:09 ID:EdrdTa+/<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/102" target="_blank">&gt;&gt;102</a> <br> その頃には出会って半年も経っているとあるけど、 <br> まだ交際は申し込まれてはいなかったんだよね? <br> なんかな〜、「今は踏み込ませたくないから、待ってくれ。」 <br> 相手に大変な環境であることは確かなのに・・・。 <br> 都合の良い言葉にも感じるぞ・・・。横槍入れてスマン。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 08:55:03 ID:yzC3l2zR<> 府民さん乙でした <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 09:37:32 ID:BOQ8HbTc<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/111" target="_blank">&gt;&gt;111</a> <br> 本人乙。。。。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 10:02:35 ID:qPSCegek<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/116" target="_blank">&gt;&gt;116</a> <br> ワロチ <br>  <br> しかもageてしまっているww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 10:46:16 ID:VqzwgEr2<> 府民さん乙です。電車の中で読んでて、亡くなられた奥さんの手紙の場面で泣きそうになりました。 <br> 素敵なお話をありがとうございました。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 12:06:09 ID:wROXG1Jj<> ツマラナカッタネ <br> はい 次の方 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 13:07:18 ID:EdrdTa+/<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/119" target="_blank">&gt;&gt;119</a> <br> お前に聞かせる話はねえ。消えろ。 <br>  <br> 一回煽りに反応してしまったからだろうな、変な奴が付きまとって気分悪いな。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 13:23:12 ID:wJa4oc9Y<> 乙でした。文章が読みやすくてよかったです <br> でも、ひとつあげるなら彼が府民さんを好きになった理由が <br> 強く感じられなかったかなー。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 13:55:57 ID:mV705Jjq<> そろそろドロドロの恋愛怨念系とか読みたい。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 17:22:40 ID:Gfluf7J2<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/111" target="_blank">&gt;&gt;111</a> <br> 心理学専攻してるようなレスじゃないな <>
将太<><>2005/12/08(木) 20:46:25 ID:bJO04EiE<> ぼくが語ろうか? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 20:50:58 ID:Gfluf7J2<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/124" target="_blank">&gt;&gt;124</a> <br> 1レスでまとめてくれる? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 21:04:53 ID:qPSCegek<> これはスレに一荒れ来そうな予感… <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 21:33:35 ID:mV705Jjq<> なんで? <>
名無しさんの初恋<>府民の自作自演バレと将太の出現によりsage<>2005/12/08(木) 21:39:39 ID:qPSCegek<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/127" target="_blank">&gt;&gt;127</a> <>
名無しさんの初恋<>府民の自演?sage<>2005/12/08(木) 21:44:13 ID:mV705Jjq<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/128" target="_blank">&gt;&gt;128</a> <>
名無しさんの初恋<>&gt;&gt;111のID参照sage<>2005/12/08(木) 21:55:19 ID:qPSCegek<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/129" target="_blank">&gt;&gt;129</a> <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 21:58:34 ID:fstS/Jw0<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/124" target="_blank">&gt;&gt;124</a> <br> 将太、語ってくれ! <br> 他の人がなんと言おうが、俺には大事な語り手だ。 <br> ずっと、聞きたくて待っているんだぞ〜。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 22:02:43 ID:Gfluf7J2<> 将太が現れると荒れるってwww <br>  <br> とういうか奴は釣り師 <>
名無しさんの初恋<>プププ。。。<>2005/12/08(木) 22:03:44 ID:mV705Jjq<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/130" target="_blank">&gt;&gt;130</a> <>
名無しさんの初恋<>まぁ書き手として見て欲しい的な気持ちはわからんでもないsage<>2005/12/08(木) 22:10:27 ID:qPSCegek<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/133" target="_blank">&gt;&gt;133</a> <br> ちょっといただけないとは思うが… <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 22:59:51 ID:bJO04EiE<> 府民の自演とは? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 23:12:01 ID:+O8nXM/A<> いや、むしろ逆転のオッサンの92の発言の方が気になる。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/08(木) 23:20:27 ID:qPSCegek<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/136" target="_blank">&gt;&gt;136</a> <br> 男やもめってことか(´・ω・) <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/08(木) 23:50:50 ID:ZSm/TRcy<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/136" target="_blank">&gt;&gt;136</a> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/137" target="_blank">&gt;&gt;137</a> <br> そっとしとこ、 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 01:21:57 ID:B3ACfUIO<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/135" target="_blank">&gt;&gt;135</a> <br> 君の前のレスの目欄を一通り嫁 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 09:11:17 ID:Vi5y5Zuc<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/139" target="_blank">&gt;&gt;139</a> <br> どう言う意味? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 09:14:38 ID:F1vAML1/<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/139" target="_blank">&gt;&gt;139</a> <br> 俺もわからない・・orz <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/111" target="_blank">&gt;&gt;111</a>を府民が書いたってどうわかる? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 10:26:42 ID:PyNQVRL+<> 111は書き方みても中川だろ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 10:29:51 ID:Vi5y5Zuc<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/142" target="_blank">&gt;&gt;142</a> <br> そうなの?断定は出来ない気が・・・。 <br> 中川って書き込む時間これくらいだった? <>
名無しさんの初恋<>sage 直前の書き込みと比較してみれ<>2005/12/09(金) 10:29:58 ID:InrUd76q<> ID <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 11:20:36 ID:InrUd76q<> しくじった <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/116" target="_blank">&gt;&gt;116</a>のレスや今までの流れで勘違い <br>  <br> 府民さん本当にスマソ <>
将太<><>2005/12/09(金) 23:45:54 ID:ZjJXPtUO<> 府民だろうが中川だろうがどーでもいいけど <br> 「その他→寿司」 <br> ってその他って俺は以下かよ!それに俺は寿司じゃねー! <br> 将太だバッキャロー! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/09(金) 23:56:44 ID:JPegmATh<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/146" target="_blank">&gt;&gt;146</a> <br> 何も語ってないんだからその他以下は当たり前wwwwww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 03:59:21 ID:1hP8fiEo<> 将太はほとんど語ってないにもかかわらず、他の語り手たちより印象を濃く残しているな・・・。 <br> ウザく何度も登場するから。 <br> このスレでの知名度はスラダンと並んでるんじゃないか? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 04:02:23 ID:NGQ/iqzz<> 嫌な印象でな。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 11:46:44 ID:Ekg9DjW3<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/149" target="_blank">&gt;&gt;149</a> <br>  <br> 嫌な印象でスラダンと並んでる <br> と言う意味なら俺も1票! <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 16:03:53 ID:mJDZ1ptM<> スラダンも嫌な印象なの? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 16:25:20 ID:J8eU2rSe<> 書き手がいないとみんな殺伐としてくるな <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 17:03:12 ID:pMEA1Gbr<> 何だかんだでみんなかなり楽しんでるって事だろ <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/10(土) 22:27:53 ID:RH1F52oZ<> 府民さん素敵な物語をありがとう。お疲れ様でした。 <br> そして<a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/41" target="_blank">&gt;&gt;41</a>。聞こうじゃないか。綴ってくれ <br>  <br> あと・・・嫌とかウザいとかいうなwナイーブなんだ俺。 <br> 最近は忙しくて来れませんでしたが、綴られる物語を楽しみにしています。 <br> スレ汚しごめんなさい <br>  <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 22:38:11 ID:WUAbwWy7<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/154" target="_blank">&gt;&gt;154</a> <br> おいおい、そんなに悲観的になんな。にちゃんなんだから、スルー <br> しときなさい。いい大人もとい、おっさんなんだからあ <>
将太<><>2005/12/10(土) 22:40:18 ID:mJDZ1ptM<> 俺のこともウザイとかいうなWナイーブなんだから俺W <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 22:43:15 ID:WUAbwWy7<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/156" target="_blank">&gt;&gt;156</a> <br> 流れからしてきびしいな。擁護できんぜよ <>
人生男子校 </b>◆Syyq6KO1XA <b><><>2005/12/10(土) 22:46:02 ID:wn16QJnZ<> ちょっと今、読んでる。 <br> 一番初めの物語から <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 22:55:54 ID:MNjcet4p<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/156" target="_blank">&gt;&gt;156</a> <br> 将太氏ね <>
人生男子校 </b>◆Syyq6KO1XA <b><><>2005/12/10(土) 23:05:05 ID:wn16QJnZ<> 面白いね <>
将太<><>2005/12/10(土) 23:13:26 ID:mJDZ1ptM<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/159" target="_blank">&gt;&gt;159</a> <br> ボクはしにましぇーん <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 23:17:30 ID:/aSZL/Ut<> 将太テラウザスwwwwwwwwwwww <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/10(土) 23:28:05 ID:RH1F52oZ<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/155" target="_blank">&gt;&gt;155</a> <br> いや。意見は傾聴しようとwそして弁明したわけで <br> ありがとう。 <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/156" target="_blank">&gt;&gt;156</a> <br> 綴れ。今の職人への道の物語を。そうすればきっとみんなが <br> お前をリスペクトする。スレ違いと叩かれちゃうかな。 <>
将太<><>2005/12/10(土) 23:33:01 ID:mJDZ1ptM<> スラダンさんよー物語話せば尊敬されんの?スレ違いって批判されるの?結局どっち?白黒させようか? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/10(土) 23:34:38 ID:WUAbwWy7<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/164" target="_blank">&gt;&gt;164</a> <br> まあ、どっちでもいいだろ。 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/10(土) 23:36:49 ID:RH1F52oZ<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/164" target="_blank">&gt;&gt;164</a> <br> 俺はリスペクトする。きちんと語られるならば。 <br>  <br> それじゃダメかな?なんなら俺が知ってる過疎スレに誘導しよう。 <br> そこで語れ。ここに告知を打てばいい。見たい人は行くだろう。 <br> あ、告知で思い出したwこのスレで綴られる物語も見て欲しい <br>  <br> 俺がまったりと恋愛遍歴を語るスレ <br> http://love3.2ch.net/test/read.cgi/pure/1131072283/l50 <br>  <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/10(土) 23:37:56 ID:ply9p/k0<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/164" target="_blank">&gt;&gt;164</a> <br> てかいい加減このスレから消えればいいじゃん。 <br> 「場違い」って言葉知ってる? <br>  <>
将太<><>2005/12/11(日) 02:55:24 ID:f/O6Sp7h<> 場違い?おまえのことだろ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 03:01:52 ID:BRSLPN/Y<> とてもいい流れですね <br> 和みます <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/11(日) 08:15:33 ID:rNtM8krR<> 誰も書かないようなので俺が綴ってもいいかい? <br> ネタで良ければ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 12:21:45 ID:f9DDXtNj<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/170" target="_blank">&gt;&gt;170</a> <br> とびきりのネタを綴ってくれw <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 12:32:25 ID:1vOLw3FG<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/170" target="_blank">&gt;&gt;170</a> <br> 全力で釣られるからwwwwww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 15:00:38 ID:RxgpRZiW<> 半年ROMれとは将太のためにあるような言葉だなw <>
将太<><>2005/12/11(日) 16:20:19 ID:f/O6Sp7h<> 俺は高校時代の教訓をいかし寿司職人になることを決意した。 <br> それが俺の人生のはじまりだった。 <br>  <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 17:48:15 ID:RxgpRZiW<> 書くならきちんとまとめて書けよ・・・ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 18:01:32 ID:BRSLPN/Y<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/174" target="_blank">&gt;&gt;174</a> <br> 書かなくていいよ <br> 出だしからツマらないから <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/11(日) 19:05:39 ID:f9DDXtNj<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/166" target="_blank">&gt;&gt;166</a>早く<a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/174" target="_blank">&gt;&gt;174</a>を過疎スレに誘導してくれ。 <>
将太<><>2005/12/11(日) 22:26:27 ID:f/O6Sp7h<> ダビン <>
170<><>2005/12/12(月) 06:27:21 ID:gQvp7oUY<> 俺が彼女の事を知ったのはネットのHPの在籍表からだった。 <br> その時の俺は女性との出会いが皆無で、かといってナンパするような勇気も <br> 話術も心得ていないため、女性が恋しくなった時には月々の少ない給料から <br> は痛い出費であるが、風俗に通っていた。 <br>  <br> 過去に何回か指名無しで入ったり、写真のマジックなどで外れを引いた事のある <br> 俺は、限られた情報から当りを見つけようと必死だった。 <br> 在籍表にある彼女の写真は掌で目の辺りを隠しているものだったが、 <br> その愛らしい唇とすっきりした顎のラインなどは間違いなく合格点以上だった。 <br> そして五枚ある彼女の写真のうち三枚は下着姿だったのだが、 <br> ハリのあるEカップのバスト、贅肉の全くない引き締まったウエスト、 <br> すらりと伸びた脚線美、全てのパーツに俺は心惹かれていた。 <br>  <br> 他にも魅力的だと思える女性は多数いたが、俺は迷うことなくその子に決めた。 <br>  <br> そして当日、夜勤明けの俺はその子の出勤をHPで確認し、軽く一休みしてから <br> 店に電話する。この作業は本当は気弱な俺は今でも緊張する。 <br>  <br> 「はい、ありがとうございます。○○(店の名前)です。」 <br> ぶっきらぼうな声、そう言えばネットで男店員の愛想悪いって叩かれていたな。 <br> 女性は評判良かったが。 <br> 「あの、ミウさんを予約したいんですけど。」 <br> 「お時間は?」 <br> 「じゃあ、十二時で」 <br> 「かしこまりました、ミウさん十二時でお取りしておきます。 <br>  確認のためご予約の十分前になりましたら、店にお電話御願いします。」 <br>  <br> 良かった予定が取れた。 <br> その店は少し遅く十二時オープンだったので、俺がその日一番目の客だ。 <>
170<><>2005/12/12(月) 06:27:52 ID:gQvp7oUY<> そして店に行き愛想の悪い店員から、番号札を渡され待合室で待たされる。 <br> 俺のほかには、オタクッぽいデブが一人いた。こんな奴の相手する子は気の毒だな。 <br> そんな事を思った。 <br> テレビからは笑っていいともが始まっていた、少し時間が遅れているようだ。 <br> 壁を見渡すと系列店とこの店合同のポスターが張ってあった。 <br> 成績優秀な子はグァムなどに旅行に行けるらしくて、その時の水着写真だ。 <br> そこにミウの写真もあった。 <br> 対面より先にミウの顔を見る事になった。 <br> 想像していた通りの美形だった、波と戯れる笑顔の彼女は天使のようで、 <br> およそ風俗にいて良いタイプの子じゃなかった。 <br> ・・・けどこれから俺はこんな可愛い子と・・・。 <br> 興奮してテンションが上がってきた。 <br> そしてタモリがテレホンショッキングで本日のゲストを紹介すると同時に。 <br> 「二番札をお持ちのお客様。」 <br> 声を掛けられた。 <>
170<><>2005/12/12(月) 06:29:48 ID:gQvp7oUY<> 男店員に早口に店の禁止事項を説明される。「本番行為は・・・」etc <br> だが、俺はこれから会う子の事を思い聞いちゃいない。 <br> 「ではごゆっくりどうぞ。」 <br> その子の部屋は階段を上がった二階だった。 <br> 緊張しながら階段を上がる、狭い店内だったので階段は二回曲がる。 <br> 一個目を曲がった時、二階に近い踊り場にミウは立っていた。 <br> 目が合った瞬間、ミウは微笑む。 <br>  <br> ヤバイ!!可愛すぎる!! <br> 風俗嬢との恋なんてありえない、割り切って付き合うものだ。 <br> そんな気持ちがブレーキをかけていたが、 <br> 俺はこの時既に恋に落ちていたのかも知れなかった。 <br>  <br> 「ミウです。・・・初めてだよね?」 <br> 背の小さい彼女は俺の手を握りなら除きこむようにそう尋ねた。 <br>  <br> これが俺とミウの物語の始まりだった。 <>
将太<><>2005/12/12(月) 09:39:37 ID:3hGzhK1o<> いいねー!たのしみな物語だ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/12(月) 13:00:08 ID:YA10pl6O<> ほー <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/12(月) 13:09:56 ID:zCryK/7G<> つづきまだあああ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/12(月) 18:57:00 ID:sV2/uUFA<> つづき期待Age <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/12(月) 19:04:21 ID:oszFeCeF<> 妄想スターツ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/12(月) 23:36:44 ID:dPO7u3L6<> 期待あげ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/13(火) 08:40:16 ID:pViglffu<> 本当に誰かが話し始めるとおとなしくなるなw <br> そんなここの雰囲気が好きだ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/13(火) 09:31:42 ID:G/nxt4vq<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/188" target="_blank">&gt;&gt;188</a> <br> 将太が話し出すと騒がしくなる件についてwww <>
将太<><>2005/12/13(火) 16:00:13 ID:Nq8/rZom<> 続きはまだかな? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/13(火) 20:19:01 ID:N7WpmChw<> いい加減将太はコテを外したほうがいいと思う件について <>
170<><>2005/12/14(水) 02:38:46 ID:feaR3pwN<> ミウに手を引かれ部屋まで導かれる。彼女の部屋は階段を上ったすぐ先だった。 <br> 扉には「ミウ」と丸文字で書かれた木のプレートがかかっていた。 <br> 「どうぞ。」 <br> 彼女は澄んだ声で言った。 <br>  <br> 部屋に入ると観察癖のある俺はじろじろ部屋を眺める。 <br> 部屋には入ってすぐ左手にベッド、正面にはシャワーと石鹸類が並んでいた、 <br> 部屋の左隅には使われてなさそうな小さい浴槽があった。 <br> そんなキョロキョロする俺をミウは微笑みながら見ていた、 <br> その笑顔に俺もつられてニヤける。 <br> 「この店は初めて?」 <br> 俺から脱がせた上着をハンガーにかけながら彼女は聞いてきた。 <br> 「ううん、二回目。」 <br> 正直に答えてしまった。初めてって言っておけば良かったかな? <br> 「ふーん、ところで今日ね。来る途中転んじゃったの!!」 <br> ひざに出来たまだ血の滲む擦り傷を見せる。 <br> いきなり話を変えるあたりにマイペースな性格が垣間見えた。 <br>  <br> 「そうなんだ〜、大変だったね。」 <br> それから他愛のない会話をしながら、彼女は俺をベッドに座らせ服を <br> 一枚一枚脱がせていく。 <br> 俺の今まで行った風俗の中では服を脱がせてくれる所は無かったから、 <br> 少し驚いた。大体の所お互い勝手に脱いでいくがそれが普通だろう。 <br> 靴下を剥ぎ取られ、トランクスも脱がされ、俺は全裸になった。 <br> 女の子は服を着ているのに俺だけ全裸なのが恥ずかしくもあり <br> 少しの興奮を覚えた。 <>
170<><>2005/12/14(水) 02:39:28 ID:feaR3pwN<> 「服を脱がせてください。」 <br> 俺の膝の間に立ち、ミウが潤んだ目で言う。 <br> 俺は嬉々として彼女のキャミソールを脱がせる。 <br> ブラを取らせる時はホックを取りやすくするために彼女が抱きついてきた、 <br> まぁ、彼女が後ろを向けば問題ないのだが、そこはサービスだろう。 <br> ミウのセミロングの髪の毛から良い香りがした。 <br> そしてブラを取ると、彼女の形の良い胸があらわになった。 <br> つんと乳首が上を向いたお椀型。 <br> 乳輪と乳首は小さめで薄めの色をしていた。 <br>  <br> 「スゲェ、綺麗だね!何カップ?」 <br> HPで知っていた事だったが、本人の口から言わせたくてあえて聞いた。 <br> 「Eカップだよ。」 <br> 身長150センチでEカップは中々迫力があった。 <br> そしてTバックのショーツも脱がせる。 <br> 両サイドが紐になってるタイプだった。 <br> このデザインを選んだのは多分彼女の計算だろう。 <br> 彼女はそこまで徹底したサービス精神の持ち主だった。 <br>  <br> 全裸になったミウは「待っててね」と言いながら、シャワーに向かう。 <br> 温度調整に苦戦している。 <br> 「ここ、中々暖まんないんだよね〜。建物古いから。」 <br> 確かに外観はよく見るとボロッちかった、元ソープだったらしい。 <br> 小さな浴槽はその名残だ。 <>
170<><>2005/12/14(水) 02:40:11 ID:feaR3pwN<> 「どうぞ〜」 <br> 彼女に体の隅々まで洗われる。 <br> 抱きついておっぱい洗いまでしてくれる。 <br> そして俺をスケベ椅子に座らせると、彼女は口にリステリンか何か、 <br> 良く分からないが口に含んで、俺に口移しした。 <br> ゆっくり時間をかけて、口移しする。 <br> 柔らかく暖かい唇から冷たい液体が俺の口に入り込む。 <br> 二度ほどそうしてうがいすると彼女はまた何か口に含み、 <br> そのまま俺のいきり立ちっぱなしな、愚息をくわえ込んだ。 <br>  <br> ああ、こんな可愛い子が俺のチンポしゃぶってるよ。 <br> 一人悦に入っていた。 <br> そして土下座のような形で俺の股間に顔をうずめてるので、 <br> 後頭部からウエスト、お尻にかけてのラインが目に映るのだが、 <br> それもまた最高だった。 <br> 彼女は腹が四つに割れそうなほど筋肉があったw <br> 背中もお尻も女性らしいラインを保ちながらも引き締まっている。 <br> まさに理想の体型をしていた。 <br>  <br> 俺のチンポから口を離すとミウは恥ずかしそうに、はにかむ。 <br> 「可愛いね。」 <br> 俺は思ったままを口に出していた。 <br> 「そう?へへ、ありがとう。」 <br> ネットで知った事だったが、彼女はこの店のナンバー1だった。 <br> ・・・なるほどこんなに可愛くてサービスが良ければ、それも頷ける。 <br>  <br> ミウは俺の体をタオルで拭く。 <br> そして自分の体を拭き終わると部屋の照明を少し落とした。 <br> 薄明かりの中全裸のミウは椅子に座る俺に抱きついて、 <br> キスをした。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/14(水) 05:33:50 ID:mhNSdo7H<> キタ━━(゚∀゚)━━!! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/14(水) 10:30:38 ID:3vrYysZO<> これどっかのエロ小説のコピペ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/14(水) 10:35:35 ID:Fwx+Pz3S<> そういわれればそんな気も… <br> でもおっきしちゃった俺は…orz <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/14(水) 19:19:40 ID:4Q6k0XiX<> ここ相談いけるかな?いけるなら書いてみたいけど、、、 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/14(水) 19:52:55 ID:QyD/Wx2m<> 物語形式ならいいんじゃね しかし今は他の人が語っているから待て <br> ちなみにただの相談はスレ違い <>
 </b>◆qOJOlxW/1U <b><><>2005/12/14(水) 22:08:43 ID:XgDOlxrL<> お久しぶりです。 <br> 元1ことタカシです。 <br>  <br> 最近は仕事でスレ見れてないんですが、続いてるみたいで嬉しいです。 <br> 時々はのぞいてるんですけどねw <br>  <br> 前に「タカシの近況報告がないのが腹が立つ」というレスがあったので <br> それについてお詫びしたいと思って書き込みしました。 <br>  <br> 「近況報告がない=何も報告すべきことがない」ということなので、 <br> これについては何卒ご理解いただければと思います。 <br>  <br> ではスレ汚しすみませんでした。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/14(水) 22:17:22 ID:0XnL9E9e<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/200" target="_blank">&gt;&gt;200</a> <br> うおーい、近況報告がなくてもいいから、たまにはカキコしてな。 <br>  <>
将太<><>2005/12/15(木) 00:53:07 ID:jVNWdXyg<> たかしー!寿司食いねー! <>
170<><>2005/12/15(木) 07:08:28 ID:ELqIECfo<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/196" target="_blank">&gt;&gt;196</a> <br> オリジナルですよ(^^; <br>  <br> 所で、書き始めたは良いけど、自分で展開の遅さに驚いています。 <br> こんなんじゃいつ終われるやら・・・。 <br> これから細かい所、省いていこうかなと思っています。 <br> ・・・けど半分エロ小説だし、エロを駆け足しても男塾の格闘シーンを <br> 省略するようなものだし・・・。 <br>  <br> つか、書く人がいないから、自分が間を埋めてるだけなので、他に <br> 書きたい方いたら、どんどん書いていって下さい。 <>
170<><>2005/12/15(木) 07:09:36 ID:ELqIECfo<> ミウは俺に唇を押し当てたまま体重をかけて来る。 <br> 押し倒されてミウが上で馬乗りのような格好になる。 <br> それでも彼女はキスを止めなかった、彼女の柔らかいポチャッとした <br> 唇から舌が這い出てくる。彼女の舌が俺の唇、舌先、歯の裏まで攻める。 <br> 俺は相当なキス好きなので、キスを簡単に済ますような嬢にはガックリ <br> 来るのだが、彼女はキス魔なようで満足だった。 <br> キスをしている最中も彼女の大きい乳房が引力に従って落ちて、 <br> やや堅くなった乳首の先が俺の体をなぞる。 <br>  <br> それから彼女は俺の首筋から乳首を丁寧に舌先で舐める。 <br> 時にいやらしい音を響かせながら。 <br> 彼女は俺の足を跨ぐような格好だったので、俺は少し足を上げて <br> 太ももの辺りで彼女の性器に触れる。 <br> 暖かかった。 <br> 舌先は脇腹に移動する、ぺろぺろと唾液を含ませながら舐めるのだが、 <br> くすぐったさに俺は耐え切れず、思わず笑ってしまった。 <br> 彼女は悪戯っぽく微笑む。 <br> 「弱いんだ〜。」 <br> 「うん、気持ちいいんだけど。」 <br> それでも俺の気持ちを読んだのか、彼女は舐め続ける。 <br> 「ヒクヒクしてるよ。(笑)」 <br> エスっ気があるのかも知れないと感じた。 <>
170<><>2005/12/15(木) 07:10:52 ID:ELqIECfo<> 脇腹を舐めていた舌は、チンポをスルーして、内太ももへと降りる。 <br> 膝まで舐める、こんな所舐められたのは初めてだ、だけど癖になりそう。 <br>  <br> そしてまた脇腹を舐める。 <br> 彼女の手は俺の睾丸をサワサワともてあそぶ、その手は少しづつ <br> 上がって行きサオを優しく握り上下させる。 <br>  <br> ミウは睾丸を舐める、口に含む。ジュポジュポと音を立てていた。 <br> サオを舌先でなぞると亀頭を口に入れた。 <br> 頭ごと上下させながら舐め続ける。 <br> 溢れ出た唾液が玉から肛門にかけて伝わり落ちていくのが分かった。 <br> 彼女は相当な吸引力だった。 <br> 亀頭の先だけを吸う時、俺の亀頭は俺自身ですら見た事無いような <br> 縦長の情け無い形状になっていた。 <br>  <br> そのままイキそうだったが、必死で持ちこたえた。 <br> まだもったいない。 <br>  <br> 「攻める?」 <br> ミウがチンポを舐めながら聞いてきた。 <br> 「うん。」 <br> 今度はミウを寝かせる、彼女が攻めたように俺も攻めた。 <br> SEXの時は大抵相手が攻めた所を攻めれば間違いないと思っているからだ。 <>
170<><>2005/12/15(木) 07:11:55 ID:ELqIECfo<> 彼女は感度も最高のようだった。 <br> 乳首を軽く舐めるとすぐに隆起するし、それだけであそこはグチョグチョに <br> なっていた。 <br> クリトリスを舐めながら、膣に人差し指を挿入する。 <br> 指先に暖かい膣壁が当たる。 <br> つるつるした子宮口に突き当たる。 <br>  <br> 「んっ!」 <br> ミウはうめきながら小さな体をうねらす。 <br>  <br> 存分に攻めた所で、また攻守交替する。 <br> またキスから全身舐めをしてくれる。 <br> フェラをしてから今度は彼女が上に覆いかぶさってくる。 <br> 騎上位の姿勢でのスマタだった。 <br> 挿れてるのでは?と錯覚するほどの腕前だった。 <br> 彼女は腰を振り続ける、汗ばんだ背中が最高に艶っぽかった。 <br> 程なくして俺はイッた。 <br>  <br> 俺の精子を拭き終わると、ミウは寝ている俺にしがみついて来た。 <br> その密着感に俺は感動していた。 <>
170<><>2005/12/15(木) 07:13:01 ID:ELqIECfo<> そしてまた世間話などしながらシャワーを浴び、帰る時間となった。 <br> ミウは名刺と飴をくれた。 <br> 名刺には手書きで「また来てね(ハート)」みたいなことが書かれていたが <br> あまり字は上手くなかった。 <br>  <br> ミウと一緒に部屋を出て、階段の踊り場で分かれることになる。 <br> 「今日はありがとうね。」 <br> 「いえ、こちらこそ。」 <br> ミウが見つめている、距離が近い。これは・・・。 <br> 俺はそのままキスをした。 <br> 抱きしめながらのディープキス。 <br>  <br> 店を出た後も貰った飴を食べながら、一人悦に入っていた。 <br> こんな気持ちになる事は珍しかった。 <br> 普段は一時の快楽の為に二万円弱を使った後悔や、 <br> 結局気持ちが満たされなかった虚無感を感じるものだ。 <br> 「また、来るね。」 <br> ミウにそう言ったのは嘘ではなかった。 <br> 毎回違う女を味わってナンボ、そう思っていた俺には異例な事だった。 <br> 実際俺はこの後、十回に渡り店を訪れる事になる。 <br> そして、店の外でも会うような関係になっていくのだった。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/15(木) 09:07:06 ID:jzJy8Ljv<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/203" target="_blank">&gt;&gt;203</a> <br> 久しぶりにきてみたら面白い話してるジャマイカ。 <br> 展開が遅くてもいいから省いたりせず詳しく書いてくれ。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/15(木) 13:05:01 ID:aE+l3Clj<> エロ小説いらねぇ〜いんでまえ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/15(木) 18:35:35 ID:vCK7MbFG<> 場違いだべ! <br>  <>
将太<><>2005/12/15(木) 22:41:06 ID:jVNWdXyg<> おまえら批判はやめろ!せっかく一生懸命書いてくれている語りベは悪くない! <br> 批判されるのは俺だけでいい。 <br> 叩きたかったら俺を叩け! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/15(木) 23:55:51 ID:E4jU0c6S<> 今までのスレの雰囲気考えるとね。。。 <br> エロ描写は控えてもいいんでないの? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/16(金) 09:00:44 ID:z65/lXLS<> 初めて将太がいいヤツに思えた件についてw <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br> と、まぁ冗談は置いといてせっかく語ってくれてるんだから将太が言うように語り部を批判するなよ。 <br> エロが嫌なら読むな。 <>
170<><>2005/12/16(金) 11:56:09 ID:KHLuBaQn<> 将太w・・・(;o;) <br>  <br> すみません、これからはエロ控えめでいきます。 <br> と言うか、もうエロは書き尽くしたので。 <br>  <br>  <br> それから、俺は一ヶ月に一回くらいのペースでミウに会いに行った。 <br> 彼女はいつでも可愛らしい笑顔で迎えてくれる。 <br> そして、最高のサービスと気配りを忘れない。 <br> 部屋に着くと彼女は毎回紙コップにお茶を入れてくれる。 <br> ささやかな事だがここまでする子は、俺の知る限り見た事が無い。 <br>  <br> 途切れることなく会話を楽しめるのも、俺には気持ちよかった。 <br> 昔から知ってる女友達のように気兼ねなく話せた。 <br> 内容はお互いの近況などだったり、彼女の興味ある事についてだったり <br> バラエティーに富んでいた。 <br>  <br> ・・・だがなんでも話せた訳では無かった。 <br> やはり風俗譲と客、その関係はここでは絶対であるかのように感じて、 <br> 俺は必要以上に踏み込まないで互いに心地の良い距離と言うものを保とう <br> としていた。 <br>  <br> それでも俺の不用意な性格から、たまに私生活に踏み込んだ質問をして <br> しまう事もあった。そんな時も彼女はマイペースに答えてくれる。 <br> ミウのおおらかな性格ゆえだろう。 <br> 俺を信用してくれているのか、ただ深く考えてないだけなのか、 <br> あけっぴろげな所が、ますます愛おしくなった。 <>
170<><>2005/12/16(金) 11:57:18 ID:KHLuBaQn<> ミウに四回目に会う時、俺はひそかな賭けを胸に抱いていた。 <br> 負けて当然の、リスクの少ない賭けだったが・・・。 <br> いつもどおりミウとのプレイも終わり、 <br> 退出までのトークタイムの時だった。 <br>  <br> 「俺、バンドやっててさぁ。」 <br> 「え〜!?本当?初めて聞いたよ。」 <br> 「うん、それでさぁ今度ライブやる事になって・・・。」 <br> 「えっ、いついつ?」 <br> 「今月の30日。」 <br>  <br> 凄く食いつきが良いぞ。 <br> 彼女が音楽好きと言うのはもう今までの会話から知っていた情報だった。 <br> スケジュール帳をぺらぺら、めくり始めた。 <br> ここまでこの話題にのってくれるなんて・・・。 <br> だが、まだ期待は出来ない。 <br>  <br> 「30日か〜、その日は出だな〜。」 <br>  <br> ・・・ほらね。 <br>  <br> 「ライブは何時から?」 <br> 「六時入場開始の六時半からのスタート。」 <br> 「そっか〜、店長に五時上がりにしてもらう事できるかも。」 <br> 「えっ、マジで!?」 <br>  <>
170<><>2005/12/16(金) 11:59:33 ID:KHLuBaQn<> その店から、俺のライブやる街までは六駅ほど離れていた。 <br>  <br> 「う〜ん、行きたいなぁ。・・・片付けとかもあるから間に合うかちょっと微妙だけど。 <br>  チケットとかはもう有るの?」 <br> 「うん。有るよ。」 <br>  <br> 財布からチケットを取り出す。 <br> 昨日の夜から彼女に渡す為に用意してきた物だった。 <br>  <br> 「おお〜!凄い。これは千円だね。」 <br>  <br> チケットを見ながら言った。 <br>  <br> 「あっ、金なんか良いよ。来れるかも分からないし。」 <br>  <br> 実際友人連中にも金払って貰ってなかった。 <br> 他のバンド仲間も友人たちにタダで配っていたし。 <br> 所詮、趣味でやってるようなバンドなんて、 <br> はるばるライブ会場まで来て頂いてナンボなのだ。 <br> だから、大抵のアマチュアバンドは自腹切っている、 <br> やる度に赤字と言うのが厳しい現実だ。 <br>  <br> 「いや、払うよ。」 <br> 「・・・じゃあ。」 <>
170<><>2005/12/16(金) 12:00:50 ID:KHLuBaQn<> カラークローゼットから取り出したヴィトンの財布から、千円を差し出す。 <br> ミウのその姿勢が嬉しかった。 <br> 他のタダで当然と考えてる奴らに見習わせたかった。 <br>  <br> 「ありがとう。」 <br> 「いえいえ、楽しみにしてます!出来るだけ急いで行きますので。」 <br>  <br> なんて良い子だろう! <br> 俺は改めて感激していた。 <br>  <br> ミウはまた階段まで送ってくれる。 <br> そしてキスをする。 <br> 来る度に二人の距離は近づいて行くような気がしていた。 <br> 錯覚かも知れないけど、このキスだって恋人としているようだった。 <br>  <>
170<><>2005/12/16(金) 12:01:59 ID:KHLuBaQn<> 「じゃあね。」 <br> 唇を離して彼女が言う、毎回この瞬間は名残惜しい。 <br> 「うん、今日も楽しかったよ。」 <br> そして、小声になり彼女は言う。 <br> 「30日遅くなっても絶対行くから。」 <br> いたずらっぽくミウが微笑む。 <br> 階段の下の方を目配せする。店員に聞こえないように、と言う意味だ。 <br>  <br> こういう店では店の外で女の子と客が会うことは禁じられている。 <br> ミウと共通の秘密が出来たようで、それも嬉しかった。 <br> 階段を下がりきる前の最後の曲がり角で俺はいつも振り返る。 <br> そしてミウは笑って手を振ってくれる。 <br> ニヤニヤしたまま階段を下りると、例の無愛想な店員がいる。 <br> 「ありがとうございました〜。」 <br> だらけた顔を引き締めようとしながらこちらも軽く会釈する。 <br>  <br> ・・・良かった、ミウと店の外でも会えるかも知れない。 <br> 俺の胸は期待ではずんでいた。 <br>  <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/16(金) 12:39:51 ID:fqtrLzwb<> 170はよくこんなことに裂いてる時間があるねぇ・・w <br> といってる自分も2ch徘徊してるがなー <>
将太<><>2005/12/16(金) 18:24:38 ID:I01MoBUV<> ふっ。礼はいらないぜ語りベさんよー。 <br> 俺は責任とってでていくよ。じゃあな!アバヨ!! <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/16(金) 19:58:40 ID:KhfkdOcB<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/220" target="_blank">&gt;&gt;220</a> <br> 待てよ将太。どこいくってんだ?俺は今はロム専だ。狂言回しはおまいがやれよw <br> いい仕事したじゃないか。自信もて。おまいのスレ用意できてないし <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/170" target="_blank">&gt;&gt;170</a> <br> まぁ・・アダルティでオサーン困ってたがw構成力はあるね。綴ってくれ <>
将太<><>2005/12/16(金) 20:58:19 ID:I01MoBUV<> スラダンのおっさん。あんたが狂言しろよ。このスレの和泉モトヤになってくれ… <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/16(金) 21:03:49 ID:KhfkdOcB<> 和泉モトヤになるのは・・・お断りだっw <br>  <br> おまいのスレいる?いるならちっと目安あるけど。今のお前は <br> 格好いいぞ?どうしたんだ。元気ないな。 <br>  <br> ってコテの馴れ合いは叩かれるなwここに来てくれ。暇なときにで <br>  <br> http://love3.2ch.net/test/read.cgi/pure/1130429153/l50 <br>  <br> スレ汚しすいませんでした <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/17(土) 00:53:05 ID:hdqFKZXV<> l ‖_ >:=‐  ̄ ̄「 l| l    } 、  ヽ   んっ んんっ… <br> ヽ 、i`─ '´ ___   | ll ⌒; j  、   ヽ <br>  \ヽ r,ニ、‐‐'‐' u .l ll   '_ノ   、    ヽ  <br>    ` \"\):、    | l|  `、 ヽ  、   ヽ <br>       ヽ  ゞ'^     ! ll   `、 ヽ  、    ヽ <br>      丿   .:::.  | l|     \ ヽ、 、   ヽ <br>      丶、_        | l|/lヽ   `>=‐- ミヽ   `、 <br>           `⌒ヽ_  | l| | ハ  /´     `ヽ   、 <br>   チュパ  /  /. `´| l| | l / 〃        `、  、 <br>  チュパ  /   /     | l| | l' 〃             <br>  <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/18(日) 19:53:15 ID:+gLGLbLs<> ついにこのスレも終わりか? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/18(日) 20:20:35 ID:VShqn/UI<> かなぁ・・・と名無しage <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/18(日) 20:22:46 ID:qDvziDBv<> 誰か綴ってくれ <>
2000<>age<>2005/12/18(日) 20:23:28 ID:LiJW3kHZ<> http://gal-spider.com/top.html <br> ちょww k-02 の援護頼む <>
41<><>2005/12/19(月) 00:45:53 ID:N0LtUcjT<> まだまとめ途中ですが、綴った方がいいですか? <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/19(月) 16:31:27 ID:3/+BIVk7<> 聞こうじゃないか <br>  <br> 待っていた。綴ってくれ <>
41 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 00:58:30 ID:vQzPqbrc<> コテのつけかたってこんな感じですか? <br> 初心者ですいません… <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/20(火) 01:18:53 ID:iWl4eTXD<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/231" target="_blank">&gt;&gt;231</a> <br> 大丈夫だよガンガレ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/20(火) 01:43:13 ID:ExVoYYCY<> あれ?もう寝ちゃったかな? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/20(火) 01:46:28 ID:6NjLaHBU<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/231" target="_blank">&gt;&gt;231</a> <br> ハイ氏ね <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 02:55:37 ID:vQzPqbrc<> すいません、深夜にバイトしてるんで… <br> 休憩時間利用して綴ります。 <br> あと、これからは大地って名乗ります。 <br>  <br> 最初に言っておきます。 <br> 携帯の中だけの恋愛でもないし、文章力もありません。 <br> そこらへんは御了承くださいm(_ _)m <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 02:56:51 ID:vQzPqbrc<> 二人の出会いは去年の四月。桜が満開の季節に俺たちは同じ大学に入学した(ちなみに地元ではまだ雪が残っていました)。 <br> 大学は全寮制で校舎と直結、休日でもない限り外界との交流はほぼ無いに等しい。 <br> なので、この学校の生徒はほぼ全員が携帯を持っているという状況だった。 <br> そんな学校で俺はマミさん(もちろん偽名)と出会った。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 03:03:30 ID:vQzPqbrc<> 正式な初対面は入学二日目、その日は初の新入生顔合わせ。 <br> 俺はその会場である教室で迷っていた。 <br> 教室の入り口に座席の位置は書いてあったので大体の検討はつけて入室したが… <br>  <br> 「なんだこれ!?」 <br>  <br> 予想以上に広い教室と不揃いに並んだ机の列に俺は一瞬で混乱におちた。 <br> 大体の検討をつけた座席の位置はもともと曖昧にしか覚えていないため、 <br>  <br> 「確か12列目の…前から…」 <br>  <br> みたいな感じでフラフラしながら教室の一番前、つまり黒板の前を行ったり来たりしていた。 <br> 戻ってもう一度確認してもいいけど、変なプライドがそれを許さない。 <br>  <br> 「ここで戻って確認したらカッコ悪いなぁ」 <br> と考えていた。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 03:07:07 ID:vQzPqbrc<> 実際、迷ってウロウロする方がカッコ悪いと今更ながらに思う。 <br> そんなこんなで、ウロウロすること4、5分…(そんなにウロウロするなよ俺…) <br>  <br> その時… <br>  <br>  <br>  <br> 「席わからないの?」 <br>  <br>  <br>  <br> 一人の女性が声をかけてきた。白い肌が透けるように綺麗な女性だった。 <br>  <br> もちろん、この人こそマミさんだ。 <br> 俺はマミさんに席を教えてもらい、ようやく腰をおろすことができた(マミさんは座席表を持っていた)。 <br>  <br> これが俺とマミさんの出会いだった、多分覚えてるのは俺の方だけだと思う。 <br>  <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 03:13:19 ID:vQzPqbrc<> 少し、この学校の説明をしておきます。 <br>  <br> この学校では一学年を20人くらいのいくつかのグループに分け、そのグループで行動することになる。男女の割合は大体半々で、男子の方が若干多い程度だった。グループにもよりけりだったが… <br> あと、全寮制であることは話した通りだけど、部屋は二人部屋で例外を除いてはそのグループの仲間の誰かと同じ部屋になる。もちろん男子と女子は違う寮に住むことになる。 <br>  <br> これくらいかな?あと書いてる途中で補足が必要な場合は随時補足していきます。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/20(火) 03:17:25 ID:vQzPqbrc<> すいません、休憩終わりの時間です。 <br> ゆっくり綴っていくので、しばらくお付き合い願います。 <br> それでは、よろしくお願いしますm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/20(火) 15:29:36 ID:dZp4cRck<> うむ。苦しゅうない。 <br> 続きを期待する。 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/20(火) 18:06:18 ID:15Ntx1k8<> ありがとう大地。 <br>  <br> ほほう・・・おもしろそうだね。リアル優先で構わないさ。当然だw <br> ひとつよろしくお願いします <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 02:49:52 ID:8y0dGyEL<> 今日もゆっくり綴っていきます。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 02:52:03 ID:8y0dGyEL<> それから数日後の或る休日。 <br> グループ内の女の子の誕生会が開かれた。 <br> 主役の女の子(以下タエコ)とその子の同部屋の女の子(以下サエコ)を残した全員が会場である教室に集まった。 <br> 誕生会の段取りが説明される。 <br>  <br> 全員が会場に集まる。 <br> ↓ <br> 合図を送る係がサエコにメールを送り合図する。 <br> ↓ <br> サエコはタエコに「グループで話し合いがあるらしい」と伝え、会場に誘導する。 <br> ↓ <br> その間、会場にいる全員が会場のどこかに隠れる。 <br> ↓ <br> タエコが来たところを見計らって全員が飛び出しクラッカーの嵐。 <br> ↓ <br> 誕生会開催!! <br>  <br> という感じだ。 <br> そして、全員が集まったのを確認し、合図であるメールを送る。 <br> それを確認し、全員が思い思いの場所に隠れ始めた。 <br> もちろん、俺も隠れる場所を探し始めた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:00:13 ID:8y0dGyEL<> あの掃除箱の中がいいか… <br>  <br> はたまた無難に机の下か… <br>  <br> 意表をついて入り口横か… <br>  <br> いや、それはないな。 <br>  <br>  <br> なんて考えつつ、結局机の下に隠れることにした。 <br>  <br> どこの机に隠れるのがいいか… <br>  <br> やはりここは入り口から死角になる机の下しかない!! <br> そう思い机の下に飛込んだ。 <br>  <br>  <br> … <br>  <br>  <br> … <br>  <br>  <br> 一瞬の沈黙。 <br>  <br>  <br>  <br> マミさんと目があった。 <br>  <br>  <br>  <br> どうやら俺と同じことを考えてたらしい。すでに俺の隠れようとした机の下に隠れていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:03:36 ID:8y0dGyEL<> 俺「隣、いいすか?」 <br>  <br> マミ「早く隠れなよ♪」 <br>  <br> 俺「あ、失礼します」 <br>  <br> 俺はマミさんの隣で主役の登場を待つことにした。 <br>  <br>  <br> … <br>  <br>  <br> …遅い。どうやら寮から会場までの時間を考えていなかったらしい。 <br>  <br> マミ「ドキドキするね」 <br>  <br> 俺「かなり」 <br>  <br> マミさんと再び目が合う。 <br> はい、ドキドキしてます。(あなたとは違う理由で…) <br>  <br> 笑った時に口許から覗いた八重歯と、一重まぶたのつけマツゲがとても可愛く見えた。 <br>  <br> 2日前と雰囲気が全然違う。 <br>  <br> 2日前はオールバックで髪を後ろで結んでたのに、今日はストレートで長い黒髪を全部下ろしてるんですね。すごい色気があるんですけど… <br>  <br> なんて、マミさんに語りかける妄想を体育座りの俺は机の下で繰り広げていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:08:40 ID:8y0dGyEL<> そうこうしてるうちに入り口から物音が… <br>  <br> 誰が最初に飛び出すかの探りあいが始まる(たぶん)… <br>  <br> 先陣をきったのはグループの男子の一人。彼が会場の電気をつけた(最初は電気を消していた)!! <br>  <br> タエコ「えっ!?」 <br>  <br> それを合図に全員が飛び出しクラッカーを鳴らす。 <br> もちろん、俺とマミさんも飛び出す。 <br>  <br> … <br>  <br> あれ?主役どこ? <br>  <br> なんと、タエコは俺とマミさんの位置から結構離れた場所で呆然としながら、クラッカーのシャワーを浴びていた。 <br>  <br> 俺・マミ「遠っ!!」 <br>  <br> 走って駆け寄り遅めのクラッカー。 <br> そして、みんなから祝福の声と拍手。 <br>  <br> 「おめでとう」「誕生日おめでとう」 <br>  <br> 見ず知らずの女の子の誕生会。 <br> 少し変な気もしたけど、なぜかみんなすぐに打ち解けられた気がする。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:10:49 ID:8y0dGyEL<> 誕生会はもちろん大盛り上がり、話は弾み全員の自己紹介タイム。 <br>  <br> 最初は男子から、みんな気をきかせてギャグを織り混ぜ……ることもなく自己紹介をしていく。 <br>  <br> 俺はこう自己紹介した。 <br>  <br> 俺「大地(偽名)です、気軽に大地って呼んで下さい、よろしく」 <br> 無難な挨拶 <br>  <br> 間違いもなければ、盛り上がりもない。 <br> まぁ、初対面なんてこんなもんか… <br> そんなギャグを言う勇気は俺にはないよ… <br>  <br> 男子の自己紹介が一通り終わると、次は女子の自己紹介。 <br> 一番最初はもちろん主役のタエコ、少し田舎くささが残るあどけない少女…といったところか、ちょっとかわいい。 <br> 二番目はマミさん。 <br> 「マミです、よろしくお願いします」 <br> と、こちらも無難な挨拶。 <br> こういうのは女の子は苦手なのか?みんな照れながら自己紹介してた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:13:18 ID:8y0dGyEL<> 女子も全員自己紹介が終わり、トークタイム開始。 <br> もちろん俺はマミさんに話しかける。 <br>  <br> 俺「マミさんてさ、すごい大人っぽいよね、友達とかに『姉さん』て呼ばれたりしない?」 <br>  <br> マミ「ん〜、『姉ちゃん』て呼ばれたりするよ♪」 <br>  <br> 俺「じゃあ、俺『姉ちゃん』て呼ぶわ」 <br>  <br> マミ「いいよ!じゃあ、あたしは『だいちゃん』て呼ぶね♪」 <br>  <br>  <br> またあの笑顔。 <br> 笑うとすごく子供っぽくなる、「無邪気」って言葉が一番ピッタリな笑顔。 <br>  <br>  <br>  <br> その後、誕生会は盛り上がりの中閉会し、解散となった。 <br>  <br> この日を境に、俺はマミさんを『姉ちゃん』と呼ぶようになり、マミさんは俺のことを『だいちゃん』と呼ぶようになった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/21(水) 03:15:07 ID:8y0dGyEL<> とりあえず今日の目標までは届いた… <br> では、また今日か明日にでもm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/21(水) 07:37:21 ID:Ra3fXcev<> 乙 <br> 楽しみにしているよ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/21(水) 19:44:40 ID:9lRkhBER<> エロ小説は終わっちゃったの? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/21(水) 19:47:55 ID:gODtknTn<> 年末で170も忙しいんじゃないの? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/21(水) 19:52:24 ID:PYloEtL0<> だと思う。ここは座して綴られるのを待つとしようよ。 <br> 贅沢な時間だと思うw <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 01:56:42 ID:p+b7/syf<> 今日も短い間ですがお付き合いくださいm(_ _)m <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 01:58:05 ID:p+b7/syf<> 翌日から学校の授業が開始する。 <br> 教室に行く前に食堂に寄り朝食をとる。他の生徒も大勢いる。俺は入学してから仲良くなった友達数人と一緒に食べていた。 <br> ふと、目の前をマミさんが通りかかる。 <br> 俺には気付いてない様子… <br>  <br> 俺「姉ちゃん!!」 <br> 俺は手を振る。 <br>  <br> マミ「あ、だいちゃん、おはよう♪」 <br>  <br> あぁ、その笑顔が大好きなんですよ。 <br> 今日の髪型はオールバック…あ、前髪少しだけ垂らしてる。 <br> なるほど、プライベートじゃないときは基本的にその髪型なんだな。 <br>  <br> それからも見かける度、目が合う度、俺とマミさんは挨拶を交した。 <br> そんなやりとりを一週間ほど続けていたある日、俺はあることに気付いた。 <br>  <br>  <br> メールアドレス知らない… <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:00:57 ID:p+b7/syf<> そういえば、なんで誕生会で聞かなかったんだと少し後悔した。 <br> 翌日から土日でマミさんに会う機会がなくなってしまう。 <br> これはアドレスを聞く以外に道はない!! <br> 「思い立ったが吉日生活」な俺。 <br> 授業の合間の休み時間にマミさんに聞きにいく。 <br> 内心ビビってたけど、それを悟られないよう余裕の表情を作りながら、マミさんのそばに行く。 <br>  <br> 俺「ねぇ、姉ちゃんのアドレス教えて!!」 <br>  <br> マミ「え?いいよ♪あ、でも今携帯持ってないから…リーダーに聞いて!」 <br>  <br> マミさんはグループのリーダー(以降こう呼ぼう)を指さす。グループのリーダーなのだから、もちろんグループの全員の連絡先を知っている。 <br>  <br> 俺「わかった、アドレス聞いたら速攻でメールするから、待ってて!!」 <br>  <br> マミ「うん、ありがと♪」 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:04:23 ID:p+b7/syf<> その夜、俺はすぐにリーダーにアドレスを教えてもらいにいった。 <br>  <br> 俺「リーダー!!マミさんのアドレス教えてください。」 <br>  <br> リーダー「いいよぉ、ちょっと待っててね」 <br>  <br> 携帯をいじりだすリーダー。 <br> 緊張してドキドキな俺。 <br> リーダーに緊張してどうするんだ… <br>  <br> リーダー「あったあった、ほら写しなぁ」 <br>  <br> 俺「あ、ありがとうございます!」 <br>  <br> リーダーに携帯を借りてマミさんのアドレスを自分の携帯に入れる。 <br> 名前に誕生日とずいぶんシンプルなアドレス。女の子にしては珍しい…なんて思いつつ、あることに気付いた。 <br>  <br>  <br>  <br> 誕生日が1日しか違わない!! <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:07:18 ID:p+b7/syf<> つまり、俺の誕生日の翌日がマミさんの誕生日だったのだ。 <br> 同じではないにしろ、ものすごい偶然だ。 <br> しかも、俺のアドレスも名前に誕生日とシンプルなアドレスだった。 <br> もちろん、二人のアドレスは似通ったものになってる。 <br> 俺は一人で運命を感じつつ(←キモいか)マミさんのアドレスを携帯に入れ終わり、リーダーに携帯を返した。 <br>  <br> リーダー「マミさん狙ってるの?」 <br>  <br> 俺「いやいや、そんなんじゃないっすよ」 <br>  <br> リーダー「マミさん彼氏いるんだよ」 <br>  <br> 俺「マジですか」 <br>  <br> ショック。 <br> 平静を装いつつ、内心ガッカリ。 <br> いや、今は落ち込んでるよりもマミさんとメールしよう。 <br> リーダーに礼をし、自室に帰ってメールを作成した。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:09:42 ID:p+b7/syf<> 「大地だよ、わかる?約束通りメールしたよ、これからよろしくね」 <br>  <br> 確かこんな内容のメールだったハズ。 <br>  <br> それから一時間ほどしてマミさんから返事が来た。 <br> この一時間がやたら長く感じるんですよね… <br>  <br> 「遅くなってゴメンね、お風呂入ってたよ♪こちらこそよろしく」 <br>  <br> お風呂… <br> こういう時少し想像(妄想?)してしまう俺は変ですか? <br> その日はお互いのことを少し話しながら、すぐにメールは終わった。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:12:11 ID:p+b7/syf<> 翌日からはマミさんとメールでいろんな話をした。 <br> 好きなもの、嫌いなもの、趣味や特技、家族のことや友人のこと、お互いの恋愛経歴や好みのタイプ、とにかくいろんなことを話した。 <br> マミさんが日本舞踊ができるのは少し意外だった。 <br> そして、話はお互いのメールアドレスの話になる。 <br>  <br> マミ「そういえば、だいちゃんもアドレス名前と誕生日なんだね、あたしと同じだ♪」 <br>  <br> 俺「そうだね、似てるよね」 <br>  <br> マミ「しかも誕生日一日違いじゃない?何か運命感じるね♪」 <br>  <br> えぇ、俺も感じてましたとも!! <br> 正確にはマミさんが一つ年上だから、マミさんの一才の誕生日の前日に俺が産まれたことになる。 <br> それでもこの偶然は俺にとってすごく嬉しいものだった。 <br> きっとマミさんもそう思ってくれていたハズだ。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/22(木) 02:13:48 ID:p+b7/syf<> ふぅ、今日の目標までは届いた… <br> もし、よければ感想とか聞きたいです。 <br> 悪いところは直し直しやっていくんでm(_ _)m <br> それでは。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/22(木) 07:47:34 ID:yYjxunkt<> 早く続きが読みたい(`・ω・´)また夜中楽しみにしてます。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/22(木) 16:09:01 ID:/H0XRU3/<> 今までは良かったとはいえ何かちょっと遠い世界の話でこんな事もあるのか〜って感じでしたが、今回は今のところ割と身近に感じられて情景が想像しやすいですwかなり入り込めます。 <br> ワクワクしながらお待ちしております。マイペースに頑張って下さい <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/22(木) 16:12:25 ID:nCKRY50J<> ま。ケータイはもう全く関係ない遠い世界の話だけどな。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/22(木) 18:27:53 ID:pv2GNjxK<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/265" target="_blank">&gt;&gt;265</a> <br> それを言っちゃおしめーよw <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:45:57 ID:Wq4WGhOZ<> 今日はまったりいきます。 <br> この時間帯はあんまり人いないんだなぁと思いながら綴ってます。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:47:00 ID:Wq4WGhOZ<> 四月某日。 <br> 今日はマミさんと初デート。 <br> メールで話をしていて、お互いカラオケが好きだということがわかり、デートの約束をしたのだ。 <br> デートの場所は寮の近くにあるカラオケハウス。 <br> 歩いて行ける距離なので、二人で並んで歩きながら、普段どんな曲歌うの?とかありきたりな会話を交わす。 <br> それだけでも楽しくてしょうがない。 <br> マミさんがいろんな話をしてくれて、俺は横で聞きながらたまに相づちを打つだけ。 <br> それが二人のペースだった。 <br> お互いこの頃には一緒にいることで緊張もしなくなっていた。 <br>  <br> そして歩くこと10分、目的地のカラオケハウスに到着。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:49:17 ID:Wq4WGhOZ<> カラオケに入ると誰が一番最初に歌うか探りあいが始まりませんか?もちろん、この時も同じことが起こりました。 <br>  <br> 俺「姉ちゃん、何か歌ってよ」 <br>  <br> マミ「えっ!!だいちゃん歌いなよ、今日はあたしだいちゃんの歌聴きにきたんだからね♪」 <br>  <br> そうですか、そうなんですか、その言葉で僕はもうノックアウトですよ、簡単に負けてしまうんですよ。 <br>  <br> 俺「わかったよ、でも俺バラードしか歌えないから、盛り上がらないけどいいの?」 <br>  <br> マミ「いいよ、あたしバラード好きだもん♪」 <br>  <br> あなたは元気な歌が一番似合いますけどね、ってまた頭の中でマミさんに語りかける… <br> なかなか口にできないことってありますよね… <br> という訳で、俺は5分くらいカラオケの本とにらめっこしていた。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:51:18 ID:Wq4WGhOZ<> 俺が一番最初に選んだ曲はTUBEの「虹になりたい」。昔やってた「未来日記(覚えてる人いるのかな?)」が大好きで、この曲は結構お気に入りなのだ。 <br>  <br> マミさんの前で初めて歌う歌。 <br> テーブル越しに向かい合わせで座っているマミさんに、歌ってる顔を見られるのが恥ずかしくてずっとテレビ(モニター?)を見ながら歌っていた。 <br>  <br> そして、歌い終わると俺は恐る恐るマミさんの方に目をやる。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br> …(ドキドキ) <br>  <br>  <br>  <br>  <br> あれ?反応無し?はずしたかな? <br>  <br>  <br>  <br>  <br> …(ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ) <br>  <br>  <br>  <br>  <br> マミ「上手!!だいちゃんそんなにうまかったの!?あたし感動したよ、もっと歌って!!」 <br>  <br>  <br> その間(ま)はさすがに緊張しますから… <br> マミさんは笑顔だったが、いつもの無邪気な笑顔とは違って、大人っぽくて、少し色っぽい笑顔だった。 <br> しかもちょっと瞳がうるんでるじゃないですか… <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:53:36 ID:Wq4WGhOZ<> 「涙は女の武器」というけれど、こんな使い方もあるのかと俺は思った。この武器はある意味凶器だった。 <br> なぜなら、俺は続けて歌うしか道はなくなったからである。 <br> ここで歌わなければ男が廃る。 <br> というより、この状況で歌うのをやめる男は男じゃない(男性の方々ならわかってくれますよね?)。 <br> 俺はマミさんの凶器に見事に振り回された。 <br>  <br> そして、その後も俺は必死でバラードを歌い続けた。 <br>  <br>  <br> 途中、俺は大事なことに気付いた。 <br> 部屋のテーブルが大きくて、向かい合わせに座っているマミさんとの距離が大きい… <br> ここは、マミさんを隣に呼ぶしかない。 <br> 幸い雰囲気もいい感じだ。 <br> よし、行くぞ!! <br>  <br>  <br> 俺「ねぇ、そこ遠いからさ、隣おいでよ」 <br> よし、噛まずに言えた… <br>  <br>  <br> マミ「うん…」 <br>  <br>  <br> 少し照れた感じで俺の隣まで来て座る。 <br> よく言った俺!!まさに自分で自分を褒めてあげたい瞬間だった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 01:58:21 ID:Wq4WGhOZ<> そして、カラオケは続行。 <br> 俺は声が枯れるまで歌う覚悟で歌い続ける。 <br> バラードしか歌わないからムードも良し。 <br>  <br>  <br>  <br> ? <br>  <br>  <br>  <br> ふと、手に温もりを感じる。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 手つないできましたよ。 <br>  <br>  <br>  <br> 俺、少し動揺。 <br> 歌ってる途中だから何も反応できない。 <br> とりあえず握り返す俺。 <br> 指と指を絡ませて手をつなぐ。 <br>  <br>  <br> …これって恋人同士のつなぎかたじゃないですか!? <br>  <br>  <br> いや落ち着け、今はこの歌を歌い終えるのが先決だ!!…既にパニック状態の俺。 <br>  <>
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2005/12/23(金) 01:58:35 ID:eyd3d4GJ<> そして五年後 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 02:00:19 ID:Wq4WGhOZ<> やっと歌い終わりマミさんの方を見る。 <br> 振り返り俺の目を見るマミさん。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> そんなうるんだ目で見ないでください… <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 沈黙を破り、マミさんが口を開く。 <br>  <br> マミ「ごめんね、手ぇ汗ビッショリで」 <br>  <br> 自分の掌に意識をやると、確かに二人とも短い時間の間にものすごい汗をかいている。 <br>  <br>  <br> 俺「いや、俺体温高くてさ。すぐ汗かくんだ」 <br>  <br> マミ「あたしも体温高いんだよね♪」 <br>  <br> そう言ってマミさんは手を離した。 <br> まだつないでいたかったけど、マミさんから離されたら仕方がない。 <br> 俺はまだ汗ばんだ手を少し握ってマミさんの手の温もりとお互いの緊張をかみしめた。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 02:03:38 ID:Wq4WGhOZ<> 今日は2回に分けて綴っていきます。 <br> 次は…4時前後だと思われます。 <br> では、しばしお待ちくださいm(_ _)m <>
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2005/12/23(金) 02:04:19 ID:eyd3d4GJ<> 乙 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/23(金) 02:15:43 ID:reJie/Zz<>                 .          ,,メ-‐'"       _"',|  .、、._,i.""│._、 <br>                       ._,,,/`,イ―''      ,`",l゙、、,,ジ'"`.```.|゙゛ <br>                     .,,,-,i´,―--―''"      、、,!冖'"`、_、,,,/'゚,,."゙l-‐'' <br>        _,,,,,,,,,,,,,、    _,,,,,--''"`'",/゙            、、.',j/′.、,,∠''"` .'_ヽ.',゙l.._,,、 <br>     ,,-'"゙`    `゙゙''lーイ"`     .‐′    _,..,,/ .ヽ、,i,i´ ``゙’   、、シ":"'.「 <br>   .,,i´         `'i、\ ゙!,      ._,-'"ン'` 、、`_,/`,i´ _,___,ニ='" .'゙、゙".゙l,,-'` <br>  .,/′          `'i,\ ′  .,,,,-',,,,、.,i´、_:_'_v`"゙i、|   ```` `  、_,Jィ""゙l, _,,,,、 <br> : ,i´             ゙l. ヽ丶  .r‐'"、.l゙、、:,p=l┴丶 .!,,!  `'"''''''冖''?'''゙~."""'."'/゛ ` <br> : |,,r  乙             ゙l, 、 i、、、、:,,_,xl!ヴi,、      、、っ,,,,    、`',,,,、`、`、|、 <br>   |、            、"| .i、 lrr-''"゙,,ハ;、-'"゙゙'''''''"丶ヽ.,,冫``~`"`"~"``` `/ `'''' <br>   `''r,,、 、 、、 .、丶、.``ヽ,レ"°  `` .j゚'=∠、````,,,,,∠ ~'ヽ```````、_,r‐'ヘi、 <br>     `゙'ーi,,_、、、、、: :._,,,r〃       "  /^゚"'广  ,/  .,/゙゙゙'''ヶ―''''″   ` <br>        `゙^""""''"'"                `   ′  ′  ."    ゙'' <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:25:17 ID:Wq4WGhOZ<> では、続きを綴ります! <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:26:31 ID:Wq4WGhOZ<> その後沈黙するのが嫌だったので俺から話を切り出す。 <br>  <br>  <br> 俺「そろそろ姉ちゃんも何か歌ってよ」 <br>  <br>  <br> マミ「えぇ〜、だいちゃんうまいからだいちゃんの前で歌うの恥ずかしいよ」 <br>  <br>  <br> 俺「そんなの気にしないから。俺は姉ちゃんの歌が聴きたいのさ」 <br>  <br>  <br> マミ「えぇ〜、あたしヘタだもん」 <br>  <br>  <br> 俺「いいからさ、ね?」 <br>  <br>  <br> マミ「じゃあ、わかった」 <br>  <br>  <br> そう言ってマミさんは曲を探し出した。 <br>  <br>  <br> マミ「ムード壊してもいいの?」 <br>  <br>  <br> 俺「いいよいいよ、そんなこと気にしないでさ」 <br>  <br> マミさんはリモコンで曲を入れた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:28:34 ID:Wq4WGhOZ<> マミさんが選んだ曲はJUDY AND MARY(綴り間違ってたらスマン)の「over drive」 <br>  <br> マミ「これ、あたしのテーマソングなの♪」 <br>  <br> 俺「そうなの?なんで?」 <br>  <br>  <br> マミ「だって、元気な曲でしょ♪あたしにピッタリじゃない?」 <br>  <br>  <br> 俺「あぁ、なるほど」 <br>  <br>  <br> 確かに元気なマミさんにはお似合いな曲だった。前にも書いたように俺もマミさんには元気な曲がお似合いだと思っていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:30:28 ID:Wq4WGhOZ<> ♪♪〜♪♪〜♪♪〜〜 <br> 短いイントロの後すぐに歌が始まる(この曲知ってる人ならわかってくれるハズ) <br>  <br>  <br>  <br> … <br>  <br>  <br>  <br> う〜ん… <br>  <br>  <br>  <br> … <br>  <br>  <br>  <br> うまいじゃん!! <br>  <br>  <br> 当時、俺の女友達でここまで歌える人はいなかった。俺は少し感動したのを覚えている。 <br> うまいのもそうだが、それ以上に綺麗な声をしているのが印象深かった。 <br> 抽象的に言うと、すごく透明な声と言うのだろうか。よく伸びて体の深いところまで入り込んでくるような感じがする。 <br> たぶん、2時間くらい聞いていても全然飽きないだろう。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:32:38 ID:Wq4WGhOZ<> そんなことを考えてる間に歌が終わった。 <br>  <br>  <br> 俺「普通にうまいっしょ、ヘタじゃないよ」 <br>  <br> マミ「だいちゃんに比べたらヘタだよぉ」 <br>  <br>  <br> 俺「そんなことないよ」 <br>  <br>  <br> こんな会話をしながらカラオケは終了し帰宅することにした。 <br> 俺は少しずつ確実にマミさんとの距離が縮まっていることに喜びを感じていた。 <br> それと同時にマミさんの彼氏の存在がどうしても気掛かりで仕方なかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:33:43 ID:Wq4WGhOZ<> その日の夜、俺たちはいつものようにメールをしながら今日のデートについて語り合った。 <br> 最初はやっぱりお互いがお互いを褒め合うことから始まる。しばらくするとこんな話題になった。 <br>  <br> マミ「ねぇ、何か二人で歌える歌つくろうよ♪」 <br>  <br> 俺「デュエットするってこと?何かあるかな?」 <br>  <br> マミ「ほら、チェルシーの歌歌ってる人とか、名前浮かばない…」 <br>  <br> 俺「ケミストリー?あれ両方男じゃん。」 <br>  <br> マミ「じゃあ、男と女でデュエットできる歌ってある?」 <br>  <br>  <br> 実はこの話を持ち出された瞬間に思いついていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:39:48 ID:Wq4WGhOZ<> HYの『AM11:00』 <br> マミさんがHYが好きということも知っていたし、男と女でデュエットもできる。 <br> これしかないと思っていた。 <br>  <br>  <br> 俺「じゃあさ、HYなんかどう?あれなら二人で歌えるっしょ」 <br>  <br> マミ「いいよ、あたしHY好きだもん♪」 <br>  <br> 俺「決定ね、曲は『AM11:00』で。この曲しか知らないからさ(笑)」 <br>  <br> マミ「わかった、あたし練習しとくね♪今度カラオケ行ったら一緒に歌おうね♪」 <br>  <br> 俺「オッケイ、俺も練習しとくわ」 <br>  <br>  <br> こうして、二人の歌はHYの「AM11:00」に決まり、俺は何度も何度も聴いて覚えていった。 <br> その後もメールは寝るまで続いた。 <br> 盛春の陽気に俺の心は弾んだ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/23(金) 04:41:59 ID:c38YKA+h<> 盛春の陽気・・・ <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 04:43:20 ID:Wq4WGhOZ<> 今日の目標まで届きました。 <br> いつも読んでくれてる方々、ありがとうございますm(_ _)m <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 06:16:33 ID:Wq4WGhOZ<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/285" target="_blank">&gt;&gt;285</a> <br> すいません、つっこまれるとわかりつつ直さず綴ってしまいました。 <br> アレです、春真っ盛り!な感じを出したくて勝手に自分で言葉を作ってしまいましたw <br> 日本語って、ここぞって時になかなかピッタリな言葉が出てこないもんですね(-.-;) <br> という訳です。見逃してやってくださいm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/23(金) 06:28:47 ID:c38YKA+h<> &gt;勝手に自分で言葉を作ってしまいました <br>  <br> おまいはブッシュか <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/23(金) 07:38:47 ID:VZpETUGt<> 寒いなあ(TДT) <br>  <br> 夜はあまり居ないねw <br> みんな早寝早起きなんだろう <br> 盛春wいいぞー <br> しかもなんかこう・・甘酸っぱい感じまたw <br>  <br> はあ、仕事すべ <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 09:32:47 ID:Wq4WGhOZ<> 「盛春」の件で何かホントに迷惑かけたなら申し訳ないですm(_ _)m <br> なんて言葉が一番よかったんですかね? <br> ちなみに読み方はないんでてきとうに「もりはる」って読んでくださいw <>
170<>sage<>2005/12/23(金) 13:41:21 ID:gNGFyCNV<> どうも、170です。 <br> 宜しければまた、誰も語る人がいない時にでも続き語らせていただきますね。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/23(金) 16:37:37 ID:MoitMLO8<> セイシュンってかきたかったんじゃねーの? <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:18:31 ID:Wq4WGhOZ<> 今夜のために少しだけ綴りますm(_ _)m <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:22:40 ID:Wq4WGhOZ<> 五月初旬。 <br> GW最終日の今日、GW中に地元に帰省していた生徒達が寮に帰ってくる。 <br> もちろん俺やマミさんも同じだ。 <br> 実はGW中俺はマミさんとのメールを極力控えていた。 <br> 理由はもちろん彼氏の存在だ。 <br> やはり、どこかやましい気持ちがあったのは確かだ。 <br> もし、俺とのメールでマミさんが彼氏と別れてしまったら、マミさんは落ち込んでしまうだろう。 <br> 俺だって、マミさんに嫌われてしまうかもしれない。 <br> それだけはどうしても避けたかった。 <br>  <br>  <br> そして今日、久しぶりにマミさんに会える。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:25:17 ID:Wq4WGhOZ<> 地元から戻ってきたグループの仲間達がお土産を持ち寄ってくる。 <br> それを男子は女子に渡す分を、女子は男子に渡す分を交換するため集まる。 <br> チャンスはその時だ。 <br> 時間は少ないが、話ができるハズだ。 <br> マミさんがGWに何をしたのかとか、俺がGW中に何をしたのかとか。 <br> 全部なんか話せないが俺はマミさんの笑顔が見れるだけでも十分だと思っていた。 <br>  <br> それから、マミさんにお土産も買ってきたんだ。 <br> 以前マミさんと話してた時にマミさんが赤い色が好きだってこと、マミさんの赤い携帯にストラップがついてないってこと、覚えていたから。 <br>  <br> だから、地元のアクセサリーショップとか小物屋を歩き回って作った、手先が無器用な割に良くできた携帯ストラップ。 <br> 赤いハートのストラップの周りに小さな星のアクセントを入れてある。 <br> マミさんなら気に入ってくれると思う。 <br> きっと、マミさんなら何でも受け入れてくれる気がしたから。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:29:04 ID:Wq4WGhOZ<> そして、お土産交換の時がきた。 <br> 女子達の中にマミさんを発見。 <br> 話しかけようとするが違う男子と話していてなかなかタイミングがつかめない。 <br> なんか、マミさんはどこかわざと俺と話すのを避けようとしてるみたいだ。 <br> 目線もわざとそらされてるのか? <br> そして、お土産の交換が終了。 <br> …あれ?これで終わり? <br>  <br> 待ってよ、まだ「久しぶり」すら言ってない!! <br> いっぱい話たいことがある。 <br> いっぱい聞きたいことがある。 <br> ストラップだって、渡したいのに… <br>  <br> 去り際、マミさんは俺の方を振り返り笑顔を見せることもなく、少し寂しそうな顔をして去って行った。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:31:12 ID:Wq4WGhOZ<> その夜、俺はマミさんにメールした。 <br> 俺「何か、俺のこと避けてない?俺なんかした?」 <br>  <br> 少し時間をおいてマミさんから返事がくる。 <br> マミ「だいちゃんは何もしてないよ。悪いのはあたしなんだ、彼氏いるのにだいちゃんと仲良くしたから」 <br>  <br> 大体こんな内容のメール。 <br> 俺は血の気がひいていくのがわかった。同時に強い眩暈。 <br> 当然の報いか。 <br> マミさんに彼氏がいるのは知っていた。 <br> 知っていてマミさんに近付いたのだから。 <br> それでも俺は納得できない。 <br> 納得できないけど、どうすることもできなかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/23(金) 17:33:06 ID:Wq4WGhOZ<> では、続きはまた今夜書きますm(_ _)m <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/23(金) 19:52:52 ID:26xzNnZo<> お疲れ様。 <br>  <br> いいねぇ・・・楽しみがあるってのはいいやw <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/23(金) 23:30:09 ID:4NMYHqm0<> 最近スラダンのおっさん少しネガティブじゃない? <br> 何かあったか? <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:16:51 ID:Jb7KSI7K<> こんばんは、それでは綴っていきますm(_ _)m <br>  <br> スラダンさん大丈夫ですか?仕事忙しいですか? <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:18:49 ID:Jb7KSI7K<> 一週間後。 <br> 今日から宿泊学習。 <br> ある山中の宿泊施設に泊まり込み、生徒の交流を深めるのが目的だ。 <br> 俺とマミさんはまだギクシャクしたまま当日を迎えていた。 <br> 行きのバスも、昼食の時も、夕食の時だって俺たちはお互いを意識しながら、関わりをもてずにいた。 <br> この一週間で何か変わったかというと、何も変わってない。 <br>  <br> ただ、俺はマミさんにストラップを渡した。 <br> また、仲良くしてほしくて、ただそれだけでいいと思っていた。 <br> でも、結局何も変わらなかった。 <br> 俺たちは、お互いに避けあいながら夜を迎えた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:20:04 ID:Jb7KSI7K<> 今夜はキャンプファイヤー。 <br> 暗闇に浮かぶ炎を囲んで、歌ったり、ゲームをしたり、踊ったりする。 <br> 夜の雰囲気がそうさせるのか、キャンプファイアーの炎がそうさせるのかは定かではなかったが、やっぱりみんなテンションが高い。 <br> こんな素敵な夜は何か素敵なことが起こりそうで、素敵なことが起きてほしくて、そんな気持ちが俺を後押ししてくれた。 <br> 俺はどうしてもマミさんと仲直りがしたかった。 <br> だから、一世一代の賭けに出たんだ(そんな大それたものじゃないけど…) <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:23:09 ID:Jb7KSI7K<> キャンプファイアー最後の演目はフォークダンス。 <br>  <br> 俺は友達と踊るマミさんのもとに行き、いつものようにビビった気持ちを隠すため余裕の表情で声をかけた。 <br>  <br> 俺「少し話しようよ」 <br>  <br>  <br> マミ「うん…」 <br>  <br>  <br> マミさんの表情が曇る。 <br> やっぱりマミさんに嫌われてしまったんだろうか? <br> 心臓がきつく締まる感じがする。 <br> もう、伝えたいことはひとつしかない。 <br> 今はそれを素直に伝えるだけだ。 <br> 人の輪から少しはずれたところで、マミさんの顔を見る。 <br> 俺は自分のありったけの勇気を振り絞る。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:24:13 ID:Jb7KSI7K<> 俺「俺、姉ちゃんと仲直りしたいんだ。姉ちゃんが好きだから、そばにいてほしいんだ」 <br>  <br>  <br> マミさんは少しうつ向いた。 <br>  <br>  <br> マミ「うん…うん。」 <br>  <br>  <br> しばしの沈黙。 <br> そして、マミさんが口を開く。 <br>  <br>  <br> マミ「ごめんね、だいちゃんの気持ちわかってるのに」 <br>  <br>  <br> 俺の目をまっすぐ見据えてくるその目には、涙がたまっていた。 <br>  <br>  <br>  <br> 「ごめんね」の意味は聞かなくてもわかった。 <br> 涙目のマミさんの顔が優しく微笑んでいたから…。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:25:59 ID:Jb7KSI7K<> マミさんも俺と同じ気持ちでいてくれた。 <br> 俺は嬉しいとかそういう気持ちもあったけど、なぜかすごく穏やかな気持ちになっていた。 <br> きっとすごく安心したからかも知れない。 <br> 俺はマミさんと心が通じあえた気がして、このまま一緒にいたくて、マミさんに手を差し出した。 <br>  <br>  <br> 俺「一緒に踊ろう?」 <br>  <br>  <br> マミ「うん♪」 <br>  <br>  <br> そして、二人はキャンプファイアーが終るまで踊り続けた。 <br> 本当は途中で相手を変えなきゃいけなかったんだけど。 <br> 手にかいた汗なんか気にもせず、つないだ手を離さないように、せっかくつないだ手がまた離れないように、俺たちは踊り続けた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:28:30 ID:Jb7KSI7K<> 翌日は俺の誕生日。 <br> 一年でたった一日だけ俺とマミさんが同い年になれる日。 <br> そう考えると、誕生日が同じよりロマンチックな気がする。 <br>  <br> 宿泊学習の日程は登山。 <br> グループごとにまとまって行動する。 <br> 俺はグループの先頭に立って女子たちをエスコートする。 <br> 俺の後ろにはもちろんマミさん。 <br> この日、珍しくカメラを持ってた俺はマミさんの写真をいっぱい撮った。 <br> 頂上で撮った集合写真や、マミさんの顔のアップ写真、今でも大切な宝物だ。 <br>  <br> 頂上付近ではグループのみんながいきなりHAPPY BIRTHDAYを歌ってくれた。 <br> 感動して泣きそうになったけど、笑ってごまかした。 <br> こういうサプライズは、するのは好きだがされるのは苦手だ。感動させようとするみんなの策略にまんまとかかってしまうからだ。 <br> そしてこの時、俺はある計画を思いついた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 01:29:37 ID:Jb7KSI7K<> では、続きはまた後ほどm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/24(土) 01:35:22 ID:YGCpz6HI<> なんか読むの疲れてきた <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 03:20:44 ID:Jb7KSI7K<> 続き書きますけど、大丈夫ですかね? <br> 長いですか?つまんないですか?( ̄○ ̄;) <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 03:22:33 ID:Jb7KSI7K<> その週の週末。 <br> 俺とマミさん、グループの男子の一人の三人のための合同誕生会が近所のお好み焼き屋を貸し切って開かれた。 <br> いつもは勢いよく酒をあおる男子たちも今日はペースが遅い。 <br> それには理由があった。 <br>  <br> 誕生会もある程度盛り上がり、雰囲気も良くなってきた頃を見計らい、男子全員に合図を送る。 <br> 席を立つ男子たち。 <br> 店の電気が半分ほど落とされ薄暗い中、男子たちが横二列に並んで立つ。 <br>  <br> 俺「今日は姉ちゃんのためにプレゼントを用意しました。たまには男たちもやるってとこを見せます!」 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 03:24:11 ID:Jb7KSI7K<> 1、2、3… <br> 手拍子から始まるこの曲はDREAMS COME TRUEの「HAPPY HAPPY BIRTHDAY」 <br> そう、先日の俺の誕生日のできごとで思いついたのはマミさんへの歌のプレゼント。 <br> 宿泊学習から帰った後、俺は男子たちに呼び掛けコッソリみんなで練習していたのだ。 <br>  <br> 歌う俺の真正面で手拍子を打ちながら涙をこぼすマミさん。 <br> 良かった、喜んでくれている。 <br> 他の女子も手拍子を打ちながら感動してるようだ。 <br> 歌い終わると、俺はマミさんの隣に座る。 <br>  <br> 俺「どうだった?やるときはやるっしょ?」 <br>  <br>  <br> マミ「もう、歌なんて反則だよぉ〜、いつ練習したの?」 <br> かなり涙声なマミさん。 <br> 涙がこぼれ落ちてる。 <br>  <br> 俺「帰ってきてから、カラオケ行ったりしてさ。」 <br>  <br>  <br> マミ「あたし昨日みんなからお祝いしてもらったから、もう何もないと思ってたよぉ〜」どうやら、前日に女子達にお祝いされていたようだった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 03:25:15 ID:Jb7KSI7K<> でも、本当に喜んでもらえてよかった。 <br> 俺は心の底から思った。 <br>  <br>  <br> その後、飲み会は終了し解散。 <br> 俺とマミさんは帰り道に二人で写真を撮って帰った。 <br> 俺はまた、マミさんに惹かれていった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/24(土) 03:27:29 ID:Jb7KSI7K<> 今日はこのへんでやめておきます。 <br> チキンな俺で申し訳ないm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/24(土) 09:17:33 ID:s2yrIewU<> まぁ叩きはしょうがないよ。楽しく読んでてもROMってる人のが多いと思うしね。とROM代表の俺が言ってみる <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/24(土) 17:52:46 ID:sf65XyNp<> つーかダラダラしてる感があるな。>大地 <br> 書くときは一気に書いて欲しい。 <br> でも続きは楽しみにしてるからガンガレ <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/24(土) 18:08:50 ID:5nx0lAcB<> 俺もROMってる <br> あんまり書き込んだりするタイプじゃないので申し訳ないが、 <br> 応援しているから頑張ってくれ <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/25(日) 21:12:24 ID:yu4XSOkW<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/300" target="_blank">&gt;&gt;300</a> <br> え?そうかなw風邪に負けっぱなしだからかな。 <br> 失礼しました。大丈夫ですよ。ありがとう <br>  <br> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/301" target="_blank">&gt;&gt;301</a> <br> ご心配かけまして。山場は無事越えました。大丈夫です。 <br> 綴ってくれてありがとう。叩きもある。でもそれ以上に <br> みんながおまいを楽しみにしてる。俺も楽しんでいるよ <>
名無しさんの初恋<>age<>2005/12/27(火) 01:45:44 ID:VfZgAoMg<> 保住 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/28(水) 10:04:54 ID:H/ZD87yW<> 大晦日までに全部まとめて、大晦日に全部綴ります。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/28(水) 10:24:51 ID:A18sFlbk<> 待ってるよ <br> ノシ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/28(水) 18:06:13 ID:rESZjkfS<> 俺としては小出しにして欲しいとこですが、ワクワクしながら待ってますよ <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/28(水) 18:35:52 ID:rK4vKyWK<> 大晦日かぁ・・・多分連れの家にいっているから <br> 合いの手はいれられんが楽しみにしています。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/30(金) 01:10:17 ID:sBaoIbTw<> 保住 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:06:46 ID:6jF+s4KZ<> それでは、今から綴っていきます。 <br> 長くなるので今日中に終わるかわかりませんが、しばしお付き合い願いますm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 12:23:32 ID:xIsNCpa+<> お! <br> 期待 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:24:12 ID:6jF+s4KZ<> それからしばらくたったある日、俺とマミさんは近くの公園で話をしていた。 <br>  <br> 夜の公園は静かで、二人きりで話すにはちょうどいい。 <br> ベンチに二人寄り添って座り、お互いのいろんな話をした。 <br> この季節はまだ肌寒いけど、それさえ二人が寄り添う理由になる。 <br> 俺はマミさんにこんな話をした。 <br>  <br> 俺「きっと姉ちゃんから見た世界は姉ちゃんを中心に回ってるんだよね、俺から見た世界が俺を中心に回ってるように。だから、姉ちゃんの目に入ってくるものとか、姉ちゃんが持ってるものには全部意味があると思わない?」 <br>  <br> 恐る恐るマミさんの目を見る。 <br> マミさんは俺の目をちゃんと見てくれていた。 <br> 俺は話を続けた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:26:23 ID:6jF+s4KZ<> 俺「例えば、姉ちゃんが使ってるシャーペンとか消ゴムだって姉ちゃんに使われるために、そのためだけに存在するのかも知れない。もしかしたら、俺だって姉ちゃんに出会うためだけに産まれてきたのかも知れないよ?」 <br>  <br> 俺はマミさんの顔をのぞきこみ反応を待つ。 <br>  <br> マミ「そうなの?」 <br>  <br> マミさんの目が輝いてる。 <br> 口許から八重歯がこぼれる。 <br> この笑顔がたまらなく好きなんだ。 <br>  <br>  <br> 俺「わかんないw」 <br>  <br>  <br> マミ「www」 <br>  <br>  <br> 照れ隠しにとぼけた俺に気付いてたのかはわからないけど、マミさんは笑ってくれた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:27:20 ID:6jF+s4KZ<> 俺「でも、もし本当にそうだとしたら周りにあるもの全部が好きになれそうじゃない?」 <br>  <br> ゆっくりまばたきをしたマミさんは、小さくうなずいて俺の目をずっと見つめている。 <br>  <br> 俺「だから、そんな周りにあるものとか、周りにいてくれてる人にね『ありがとう』って言えたら、すごい…すごい素敵なことじゃない?」 <br>  <br>  <br> マミ「…」 <br>  <br>  <br> 俺「だから、俺は『ありがとう』の中にいろんな意味を込めて使ってる。例えば、出会ってくれて『ありがとう』とか、極論を言えばここにい(存在し)てくれて『ありがとう』って意味だってある。俺はこれからもそういう気持ち持って生きていく。」 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:28:30 ID:6jF+s4KZ<> こんな話をしてマミさんが何か感じてくれることは期待してなかった。共感してくれる人なんていないと思ってた。 <br> ただ、俺が何を考えて生きてるかを知ってほしかった。 <br> ほんの少しでいい、ほんの少しでよかった。 <br> でも、マミさんが口にした言葉は、 <br>  <br> マミ「…だいちゃんの話聞いてると、何か優しい気持ちになれるね♪」 <br>  <br> だった。 <br>  <br>  <br> 俺は嬉しかった。 <br> なぜだろう、いつも感じる。 <br> 俺とマミさんは感情が同調するような感覚がする。 <br> お互いが同じことを考えてるだけなのかはわからないけど、お互いがお互いの考えてることがわかることがよくある。 <br> きっと、似てる部分があるのかも知れない。 <br> ただ、相性がいいのは自分でもよくわかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:31:49 ID:6jF+s4KZ<> 俺はマミさんに同じ気持ちを持っていてほしくて、俺とマミさんだけの繋がりがほしくて、 <br>  <br> 俺「だから、姉ちゃんも『ありがとう』って言うときはそういう意味を込めて言ってみな?きっと姉ちゃんも優しくなれるから。」 <br>  <br> と言った。 <br> マミさんは、 <br>  <br> マミ「『ありがとう』♪」 <br>  <br> と言ってくれた。 <br>  <br>  <br> 俺とマミさんは手を握りあって、この肌寒い夜の公園で言葉を交わすこともなく、寄り添っていた。 <br> この日から二人の間での『ありがとう』は特別な意味を持つことになった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:32:47 ID:6jF+s4KZ<> それからのマミさんとの日々はとても楽しかった。 <br>  <br> マミ「あたしオレンジジュース好きだけど、あたしが食堂行くころにはもうないんだよ」 <br> と、マミさんが言えば俺は毎朝食堂に早く行きオレンジジュースを2つ取る。 <br> ひとつはマミさんの分、もうひとつは俺の分。 <br> 一緒にご飯は食べないけど、マミさんの近くを通るときそっと渡す。 <br> 『ありがとう』の言葉とあの笑顔。 <br> 俺は無器用な笑顔で返す。 <br>  <br> 学校の中ですれ違ったり、授業中に目が合う時は二人で笑顔を交わし合ったり、アイコンタクトをとったりしていた。 <br> それだけでわかる。 <br> 「俺はマミさんを想っている。」 <br> 「あたしはだいちゃんを見ている。」 <br> もともと、お互いの考えることがわかる二人だから、それだけでわかりあえる。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:33:33 ID:6jF+s4KZ<> 夜になると、いつもの公園のいつものベンチで二人でいろんな話をした。 <br> 二人の過去や、未来の夢、現在(いま)の悩み。 <br> 今でも全部覚えている。 <br>  <br> 休日には二人で遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったりもした。 <br> 普段は大人っぽくて綺麗なんだけど、嬉しいことがあると子供みたいに跳びはねて無邪気な笑顔を見せてくれる。 <br>  <br> 一重まぶたに付けマツゲ、口許からのぞく八重歯、長い黒髪に白い肌。 <br> 全部が好きだった。 <br>  <br> マミさんのそばにいる時間は、すごく満たされた幸せな時間だった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:37:34 ID:6jF+s4KZ<> ある夜。 <br> いつもの公園のいつものベンチで、いつものように二人で話をしていた。 <br> いつものようにマミさんがいろんなことを話して、いつものように俺は隣で相槌をうつ。 <br> マミさんは日常の些細なことをいっぱい話してくれる。 <br> その度、俺は相槌をうってマミさんのことをまたひとつ知る。 <br> マミさんの隣はすごく安心できて、このままずっと隣にいたいと何度も考え、何度も願った。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 不意にマミさんの話が止まり、二人の間に沈黙が流れる。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 俺がマミさんの顔を見ると、マミさんと目が合った。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 少しうるんだ目に惹かれてしまう。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:39:48 ID:6jF+s4KZ<> 俺「キスしていい?」 <br> 思わず言葉に出してしまった。 <br> 言ったことを認識した瞬間に、心臓が飛び出るくらいに速く鼓動が鳴る。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 二人に再び沈黙が流れる。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 俺「やっぱ、ダメだよね(苦笑)」 <br> 沈黙に耐えきれなくなって、マミさんから目をそらす。 <br>  <br>  <br>  <br> 嫌な沈黙。 <br> 何か言ってほしい。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> マミ「いいよ♪」 <br> その瞬間、俺の心臓が1秒程止まった気がした。 <br> 物凄い勢いでマミさんの方へ振り返る。 <br> また、目が合った。 <br> そして、さっきよりも速くなる鼓動。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:42:04 ID:6jF+s4KZ<> 俺「ホントに?」 <br> 緊張を悟られないように低い声で聞くと、マミさんは小さく頷いた。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 高鳴る鼓動を抑えられない。 <br> 俺はマミさんの肩を右手で引き寄せながら、そっと唇を重ねた。 <br>  <br>  <br>  <br> 1秒?1分?1時間? <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 時間の感覚がなくなってしまう。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:42:47 ID:6jF+s4KZ<> 唇が離れると、お互いに見つめ合う。 <br> 今にも泣き出しそうな程、濡れた瞳。 <br> マミさんが口を開く。 <br>  <br> マミ「あたし、だいちゃんのことホントに大好きになってるんだよ♪」 <br>  <br> たまらなくなってまたキスをする。 <br> さっきの言葉が頭の中でこだまして俺の感覚を狂わせる。 <br> マミさんの体温が更にそれを増長させる。 <br> 俺はまた、マミさんに落ちていった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:46:06 ID:6jF+s4KZ<> 七月某日。 <br> 俺は不安の中にいた。 <br> 理由はひとつ。 <br> マミさんが連休を利用して実家に帰り、この日寮に戻ってくるのだ。 <br> 実家に帰るとマミさんは彼氏に会ってくるだろう。 <br> だから、また俺と距離をとろうとするんじゃないかと思った。 <br> それが不安でたまらなかった。 <br> 眠れない夜に悩まされながら、マミさんの帰りを待つ。 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 案の定、マミさんの俺に対する態度は一変した。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:47:17 ID:6jF+s4KZ<> 明らかに避けられる。 <br> メールをしても冷たい返事しか来ない。 <br>  <br> 『マミさんが帰って来たら驚かせよう』 <br> 『一緒に行こうって言おう』と思って、頑張って内緒でとったライブのチケット。 <br> マミさんが好きなHYが出るから、きっと喜んでくれると思って信じてたのに。 <br> これじゃ、言い出すこともできない。 <br>  <br> ライブだけじゃなくて、まだまだいっぱいいろんな所に行っていろんな事をしたかった。 <br> それなのに、マミさんは俺から逃げていく。 <br> 俺はマミさんに渡すハズだったチケットを一人眺めてはため息をついた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:48:43 ID:6jF+s4KZ<> 俺はマミさんと話がしたくて、いつもの公園のいつものベンチに呼び出した。 <br> もちろん、マミさんと仲直りしたいからだ。 <br> 俺は先にベンチに座り、マミさんを待っていた。 <br> 初夏の暑さも今は何も感じない。 <br> 心の中はマミさんでいっぱいだった。 <br> 何を話そうか、どうしたらマミさんと仲直りできるか…いくら考えても答えは出ない。 <br> マミさんは少し遅れてやってきて、いつものように俺の隣に座った。 <br> 俺は何から話していいかわからなくて、しばしの沈黙の後に、 <br>  <br>  <br> 俺「ごめんね、急に呼び出して」 <br>  <br>  <br> と、当たり障りのない挨拶をした。 <br> また二人の間に流れる沈黙。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:50:47 ID:6jF+s4KZ<> 俺「ねぇ、俺と仲直りしてよ」 <br> 思い切って切り出した。 <br>  <br> マミさんは考え込んでいる。 <br> 俺の不安は次第にふくらんでいく。 <br>  <br> マミ「ごめんね、だいちゃんのそばにいることはできない」 <br>  <br> 俺の心臓が止まりそうになる。 <br> 飲んだ息が出てこない。 <br>  <br> 俺「それは彼氏がいるから?」 <br>  <br> マミ「うん…」 <br>  <br> マミさんは下を向いた。 <br> また、沈黙が流れる。 <br> 俺の頭の中は、ほぼ真っ白になっていた。 <br> それでも、マミさんと離れたくないから必死ですがりついた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:52:28 ID:6jF+s4KZ<> 俺「どうしてもダメなの?」 <br>  <br>  <br> マミ「うん…」 <br>  <br>  <br> マミさんの返事を聞く度、俺の心はどんどん追い込まれていった。 <br> もう、俺に話せることはなかった。 <br>  <br> 何も言えないまま時間は無情に過ぎ去り、寮の門限の時間がきてしまった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:53:44 ID:6jF+s4KZ<> 何も言えないまま時間は無情に過ぎ去り、寮の門限の時間がきてしまった。 <br>  <br>  <br> マミ「そろそろ戻らないと…」 <br>  <br>  <br> 俺「そうだね…」 <br>  <br>  <br> ベンチを離れ、公園を後にする。 <br> 俺はマミさんの前を歩き、後ろにマミさんの足音を感じながらうつ向き歩いていた。 <br>  <br> 『これで終わりなのか?こんなあっけない終わりかたでいいのか?どうすれば…どうすればいい?』 <br>  <br> 俺にできることはひとつだった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:56:01 ID:6jF+s4KZ<> 俺は歩を止め、振り返った。 <br> 一瞬、躊躇するマミさん。 <br>  <br>  <br>  <br> 俺はマミさんの体を思い切り引き寄せ、マミさんにキスをした。 <br>  <br>  <br>  <br> 時間が止まる感覚。 <br> ほんの一瞬のキスは、ものすごく長い時間に感じられた。 <br> 俺は唇を離すのが怖かった。 <br> 今ふさいでいる唇を離したら、その唇がどんな言葉を紡ぎ出すのかわからないから。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:57:31 ID:6jF+s4KZ<> 俺は唇を離すと、マミさんの目を見つめた。 <br>  <br> マミ「バカ」 <br>  <br>  <br> 俺「?」 <br>  <br>  <br> マミ「バカバカバカ!」 <br>  <br>  <br> 俺「???」 <br> 俺はマミさんが何を言ってるのか、一瞬わからなかった。 <br>  <br>  <br> マミ「離れられないでしょ…」 <br>  <br>  <br> 俺「…いいよ、離れなくて」 <br> 俺は精一杯の余裕の表情でマミさんに言った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 12:59:26 ID:6jF+s4KZ<> そして俺は振り返り、帰り道を進んだ。 <br> すると、後ろからマミさんの声。 <br>  <br> マミ「バカバカバカ」 <br>  <br>  <br> 俺「バカでいいよ」 <br>  <br>  <br> マミ「バカ…」 <br> 少し声が弱くなる。 <br>  <br>  <br> 俺は離れていくマミさんを引き留めることができた。 <br> マミさんが、またいつ離れていくかわからない不安を残して、二人の季節は暑さを増していった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:02:59 ID:6jF+s4KZ<> その夜、俺は布団の中で考えごとをしていた。 <br>  <br> わかってる。 <br> 二人はきっと求め合ってる。 <br> それが叶わないのは、マミさんが意外に世間体を気にするから。 <br> そして、もう0にはできないものがあるから。 <br> 俺と出会った時には既に0ではなかった『それ』を捨ててまで、俺を選ぶのはリスクが高すぎるから。 <br> わかってる、わかってる。 <br> 何度も自分に言い聞かせた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:03:48 ID:6jF+s4KZ<> 七月下旬。 <br> 俺とマミさんは熱気漂うアリーナの真ん中にいた。 <br> そう、この日は例のライブの日だ。 <br> 俺は前日マミさんにチケットを渡し「誰か友達誘って行きな」と意地を張ったが、「だいちゃんがあたしのためにとったんだからだいちゃんと行く」と言われ、結局一緒に行くことになった。 <br> 会場で場所をとり、開演を今か今かと待つ。 <br> 隣にいるマミさんも嬉しそうだ。 <br> 一緒に来れてよかった、今更ながらに思う。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:04:53 ID:6jF+s4KZ<> そして、開演。 <br> 会場は一気に盛り上がりをみせる。 <br> 目当てのHYはトップバッター。 <br> ライブが始まり沸き上がる歓声。 <br> 最初にふさわしいノリのいい曲。 <br> そして、うまくノりきれない俺! <br>  <br> そう、俺はこの時HYの曲をあまり知らなかった… <br>  <br> マミさんはといえば、曲は知ってるけどライブ初体験でどうしていいかわからない様子。 <br> そういえば、SMAPのコンサートは行ったことがあるけど、それしかないって言っていた。 <br> キムタクと目が合ったらしいが、気のせいだろう… <br> という訳で、俺とマミさんは手を繋ぎ、とりあえず周りに合わせていることにした… <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:05:57 ID:6jF+s4KZ<> そして、HYの出番が終了。 <br> 感想としては、生で『AM11:00』が聴けたことに感動したことと、マミさんがすごく満足してくれたことが嬉しかった。 <br>  <br> この日、俺とマミさんの肌には真っ赤な日焼けができた。 <br> そして、二人の心にはまた一つ消えない思い出ができた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:11:08 ID:6jF+s4KZ<> 八月中旬。 <br> 前、中、後期と三期制のこの学校に、短い夏休みがやってきた。 <br> 生徒は全員、例外なく実家に帰省する。 <br> 久しぶりの故郷にテンションも高まり、友人と遊びまくっていたある日、一通の残暑見舞いが届いた。 <br>  <br> マミさんからだ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:12:21 ID:6jF+s4KZ<> 『残暑お見舞い申し上げます。 <br> だいちゃん、夏休み楽しんでる??? <br> そっちはやっぱり涼しい??こっちはね〜やっと涼しくなってきたよぉ♪ <br> それはそうと、前期おつかれ様でしたぁ♪だいちゃんのおかげで毎日楽しかった☆中期もお互い頑張ろーね!!じゃあ、会えるの楽しみにしてまあす♪気を付けて寮まで来てね☆』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:13:35 ID:6jF+s4KZ<> 夏休みの間も連絡をとるのを控えていたが、暑中見舞いが来たからにはメールを送らない訳にはいかない。 <br> と、自分に言い訳をしつつマミさんにメールを送る。 <br>  <br>  <br> 俺『暑中見舞い届いたよ、中期に会えるの楽しみにしてるよ!』 <br>  <br>  <br> 確かこんな内容だったハズだ。 <br> そして、マミさんから返信。 <br>  <br>  <br> マミ『うん、あたしも楽しみにしてる♪』 <br>  <br>  <br> こんなニュアンスのメールがきた。 <br> 俺は早く夏休みが終わることを心の片隅で願った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:15:32 ID:6jF+s4KZ<> そして、夏休みもそろそろ終わろうという頃。 <br> 俺は友達と遊んで楽しかったことをマミさんにメールで伝えた。 <br>  <br>  <br> 俺『今日久しぶりに友達に会ってきたよ、すごい楽しかったさ!』 <br>  <br>  <br> 返信はすぐにきた。 <br>  <br>  <br>  <br> マミ『そっか よかったね じゃあね。』 <br>  <br>  <br>  <br> え、マミさんのメールの書き方じゃない… <br> 俺は一瞬の混乱に陥った。 <br> 何があったんだ?彼氏にバレたのか? <br> 気になってマミさんにメールを送っても、それ以降マミさんから返事がくることはなかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:20:01 ID:6jF+s4KZ<> 夏休みが明け、俺は学校の寮に戻ってきた。 <br> 俺の心の中には、安心と不安との両方が交互に生まれては消え、とても不安定な状態になっていた。 <br> 『今度こそマミさんと離れてしまうかもしれない。』 <br> 『でも、マミさんは何回も俺に振り向いてくれたから今度も大丈夫。』 <br> ただ、根拠のない自信で自分をごまかしていただけかもしれない。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:21:00 ID:6jF+s4KZ<> そして、マミさんが帰り会う時がきた。 <br> 久しぶりに会ったマミさんは、どこか大人っぽくなった気がした。 <br> 長い黒髪にパーマがかかったからかも知れない。 <br> いつもならそれをネタに話しかけるのだが、それができないことに苛立ちを覚える。 <br> お互いが話しかけづらい雰囲気を出している。 <br> マミさんは平静を装って友達と話していたが、明らかに『近寄るな』オーラを出している。 <br> 俺もそれを察知してマミさんに近寄ることができなかった。 <br>  <br> そして俺とマミさんは、そのまま何ヶ月もの間距離を置くことになった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:23:38 ID:6jF+s4KZ<> 距離を置いていた期間はまさに生き地獄だった。 <br>  <br> 俺はマミさんの気持ちがわかっていたから、なるべく関わらないように努めた。 <br> しかし、嫌でもマミさんは視界に入ってくる。嫌でもマミさんの声が耳に入ってくる。 <br> 当然だ、いつでも俺はマミさんを追っていたのだから。 <br> 俺は自分が変わらずマミさんを想っていることに罪悪感を感じていた。 <br> もし、マミさんが俺のことを嫌いになってくれたならどれくらい楽だろうかと何度も考え、その度に俺はマミさんを酷い言葉で傷つけていた。 <br> マミさんが俺を避けるように、俺もマミさんを避けるようになった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:24:46 ID:6jF+s4KZ<> 自分に嘘をつきながら送る生活は想像以上にツラく、俺は体調を崩しがちになった。 <br> 夜も眠れず、食べ物も喉を通らないため、入学当初に比べ体重が8kgも落ちた。 <br>  <br>  <br> 限界が来ていた。 <br>  <br>  <br> 俺が学校を辞める決意をしたのは11月の下旬のことだった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:28:44 ID:6jF+s4KZ<> 十二月下旬。 <br> 冬休みを目前に控えたこの日、学校の生徒達による学芸会のようなものが開かれた。 <br> 俺はこの日のためにバンドを組んで出場した。 <br> 出番は3番目。 <br> 全部で3曲を演奏する予定だ。 <br>  <br> 開会から出番まではそんなに時間はかからなかった。 <br> 夕方から行われため夜遅くまでは続けられないので、一組一組の持ち時間が少ないのだ。 <br> 生徒たちはこの20分足らずの短い時間で自分たちを表現する。 <br> もちろん、俺たちのバンドも同じだ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:30:25 ID:6jF+s4KZ<> もともと俺は人を楽しませることが苦手じゃないので、ライブも緻密に計算した上で曲とMCのバランスを考えている。 <br> 曲と曲の間には必ず世間話をして、ギャグを交えつつ次の曲までもっていく。 <br> 観客の生徒達も盛り上がる中、2曲目の演奏が終わり、いよいよ最後の曲に入る直前… <br>  <br>  <br> 俺「最後の曲を歌うにはメンバーが足りないんで、ちょっとメンバーを追加したいと思います」 <br>  <br>  <br> もちろん、このことは計算された上でのことなのでメンバー全員が知っている。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:32:26 ID:6jF+s4KZ<> 俺「まず、キーボード………リーダー!!」 <br>  <br> そう、俺のグループのリーダーはピアノが弾けたのだ。そこを狙って俺がスカウトした。男が弾くピアノというのはすごくいいものだと感じたのはリーダーがキーボードを弾いた時だったのを覚えている。 <br>  <br>  <br> 俺「そして、女性ボーカル…………マミさん!!」 <br>  <br>  <br> もちろん、マミさんもメンバーに入っていることは知っていた。 <br> この日のために一ヶ月間複雑な想いを抱きながら一緒に練習してきたのだ。 <br> そして、始まる最後の曲。 <br>  <br>  <br>  <br> HYの『AM11:00』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:34:03 ID:6jF+s4KZ<> リーダーのキーボードから始まり、歓声があがる。 <br> 夏にマミさんと一緒に行ったライブを思い出す。 <br> あの日一緒に聴いたこの曲を、今日一緒に歌うことを、マミさんはどう思っているだろうか。 <br> 何度も何度もカラオケで一緒に歌ったこの曲を、どんな想いで歌うのだろうか。 <br> そんなことを考えながら、曲は最後のサビに入る。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:35:38 ID:6jF+s4KZ<> 『だから、お願い…』 <br> 何度も何度も一緒に歌ってきたから二人ともわかっている。 <br>  <br>  <br> 『僕のそばにいてくれないか…』 <br> サビはお互いの目を見ながら歌うこと。 <br> いつからかそれが二人の約束になっていた。 <br>  <br> 『君が好きだから…』 <br> 思えば、二人の間の約束ごとがいっぱいあった。 <br> いつもの公園のいつものベンチ。 <br> オレンジジュース。 <br> 相づちを打つだけの俺にどんな些細なことでも話してくれるマミさん。 <br> そのマミさんを取り巻く全てが好きだった。 <br>  <br>  <br> 『この想いが君に届くように…』 <br> この歌に乗せた俺の想いがマミさんに届いてくれたら…。 <br> いや、きっと届いている。 <br> 今でも信じている。 <br> 二人が同じ想いを持っていることを。 <br>  <br>  <br> 『願いが叶いますように…』 <br> マミさんがまたあの笑顔で笑いかけてくれますように… <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 13:38:23 ID:6jF+s4KZ<> ちょっと休憩します(^_^;) <br> ちょっとハイペースすぎましたかね? <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 13:39:05 ID:yUq8Eipp<> やばい…感情移入してしまた <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 14:02:59 ID:iyrLeJyh<> まだ書いてたのか。読まずにスクロールして一番下まできたけどまだやってるのな <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:28:26 ID:6jF+s4KZ<> 再開します。 <br> 少なくとも待ってる人が一人でもいる限り俺は書き続けるんで、気にしてますけど頑張ります。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:29:36 ID:6jF+s4KZ<> 閉会後。 <br> 俺はマミさんに呼び出された。 <br> いつもの公園の、いつものベンチに。 <br>  <br> 先に来ていたマミさんの隣に座ると、マミさんはいろんな話をしてくれた。 <br>  <br> 地元にいる親の話や、ライブの感想、友達がかっこよかったって言ってたこと。 <br> そして、マミさん自身がすごく貴重な経験をしたということ。 <br> ライブに誘ったことをマミさんは『ありがとう』と言ってくれた。 <br> 俺もマミさんに『ありがとう』と告げた。 <br> たったそれだけで二人は笑顔になる。 <br>  <br> とても、楽しい時間だった。 <br> まるで、仲が良かった頃の二人に戻れたようだった。 <br> いろんなことを話してくれるマミさんの隣で俺は相づちをうって… <br> 二人で作った二人のペース。 <br> すごく安心した。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:32:01 ID:6jF+s4KZ<> でも、楽しい時間はそう長くは続かない。 <br> マミさんはその後予定があったらしく、急いで出かけなければいけなかった。 <br>  <br> 謝るマミさんに俺は精一杯の余裕の表情で大丈夫だと言った。 <br> 本当はまだ一緒にいたかったけど。 <br>  <br> そして、マミさんは足早に公園から立ち去った。 <br> 俺の大好きなあの笑顔で『じゃあね』と言って。 <br>  <br> 俺はベンチに座ったまま、マミさんを見送った。 <br> 見えなくなるまでマミさんの後ろ姿を目で追っていた。 <br>  <br> そして、ベンチに残された俺は、その場を立ち去ることができなかった。 <br>  <br> 晩秋の肌寒さが胸に染みた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:33:26 ID:6jF+s4KZ<> 今年一月中旬。 <br> 俺は学校を辞めることを決めた。 <br> 退学する手続きはいろいろあったが、それでも二日とかからなかった。 <br> 退学する理由を書くとき、何と書いていいかわからず「一身上の都合で」と書いた。 <br> 本当は複数の要素が組み合わさって退学を決意したのだが、最後の一押しはやはりマミさんの存在だった。 <br>  <br> 俺の横で嬉しそうに彼氏の話をするマミさんの笑顔を見ては胸が締め付けられ、その度に体調を崩しては眠れない夜に悩まされた。 <br>  <br> そして、俺は退学することをマミさんに伝えるため、公園に呼び出した。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:36:02 ID:6jF+s4KZ<> 一月なのにまだ雪も降らないこの公園で、いつものベンチに座り、いつものようにマミさんを待った。 <br> ただ、いつもと違うのはマミさんにお別れを告げることだ。 <br>  <br> もし、マミさんが悲しんだらどうしよう。 <br> 悲しんでほしいけど、悲しんでほしくない。 <br> 複雑な心境だ。 <br> ひと思いに笑って喜んではくれないだろうか… <br> そんなことを考えながらマミさんが来るのを待った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:38:17 ID:6jF+s4KZ<> やがて、マミさんがやってきた。 <br> 俺は頭の中で何度もシミュレーションした最善の行動を復唱した。 <br> そして、隣にマミさんが座った。 <br>  <br> 俺の頭の中は…真っ白になった。 <br> 実際、目の前にいられると緊張してしまう。 <br> 俺はいつものように余裕の表情を作りながら、 <br>  <br> 俺「ごめんね、急に呼び出して」 <br>  <br> と、いつものように無難な挨拶をする。 <br>  <br> マミ「ううん、どうしたの?」 <br>  <br> 俺の大好きな笑顔でマミさんが聞き返す。 <br> その笑顔を見るのがツラかった。 <br> もしかしたら、この笑顔を俺が自分の手で消してしまうかもしれない。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:39:39 ID:6jF+s4KZ<> いつもより眩しく見えるマミさんの笑顔を見ないように、俺はベンチを立ってお別れを言うタイミングを計りながら、マミさんの目の前を行ったり来たりしていた。 <br> そんな俺の様子を見てマミさんは、 <br>  <br> マミ「ん?どうしたの?」 <br>  <br> と、聞いてくる。 <br> いつまでもこうしてたらラチがあかない。 <br> 俺は覚悟を決め、ベンチに座るマミさんの目の前にしゃがみこんで告げた。 <br>  <br> 俺「俺さ、この学校やめて地元に帰るんだ。」 <br>  <br> マミ「え…」 <br>  <br> マミさんの表情が明らかに暗くなるのがわかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:41:48 ID:6jF+s4KZ<> いつもより眩しく見えるマミさんの笑顔を見ないように、俺はベンチを立ってお別れを言うタイミングを計りながら、マミさんの目の前を行ったり来たりしていた。 <br> そんな俺の様子を見てマミさんは、 <br>  <br> マミ「ん?どうしたの?」 <br>  <br> と、聞いてくる。 <br> いつまでもこうしてたらラチがあかない。 <br> 俺は覚悟を決め、ベンチに座るマミさんの目の前にしゃがみこんで告げた。 <br>  <br> 俺「俺さ、この学校やめて地元に帰るんだ。」 <br>  <br> マミ「え…」 <br>  <br> マミさんの表情が明らかに暗くなるのがわかった。 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2005/12/31(土) 14:42:26 ID:v+qtw/GD<> 今出先で酔っ払いでまま <br> ならん。 <br> だが必ず拝見させて戴く。 <br> 大地、綴ってくれ。 <br> オサーン最高のお年玉を <br> いただいたw <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:42:35 ID:6jF+s4KZ<> マミ「それはあたしがだいちゃん追い込んだから?」 <br>  <br> 俺「違うよ、姉ちゃんのせいじゃない。」 <br>  <br> 確かにマミさんの存在は大きかったが、理由はそれだけではないし、第一そんなことをマミさんに考えてほしくなかった。 <br> 叶うならば、マミさんが俺のことを忘れてくれれば…そう思っていた。 <br>  <br> 黙りこむマミさんを見ていられなくなり、俺はマミさんにこう告げた。 <br>  <br> 俺「俺さ、姉ちゃんにいっぱいお世話になったからさ、姉ちゃんに一番最初に伝えたくて…」 <br>  <br> それを伝えてどうなるわけでもない。 <br> いたずらに二人の思い出を掘り起こさせる結果は見えていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:46:43 ID:6jF+s4KZ<> マミ「あたしは聞きたくなかった…」 <br>  <br> 心臓が一瞬止まる。 <br> マミさんの言葉が、マミさんの声が、俺の胸に突き刺さる。 <br> マミさんはうつ向いたまま、何かを考えているのか何も話さない。 <br> 俺は怖くなって恐る恐るマミさんの肩に手を伸ばし、マミさんに声をかけた。 <br>  <br> 俺「ごめんね?大丈…」 <br>  <br> マミ「もういい!!」 <br>  <br> マミさんの肩に伸ばした手はマミさんに届くことはなく、マミさんは早足で公園から立ち去った。 <br>  <br> 傷付けた。 <br> マミさんを傷付けてしまった。 <br> 俺はベンチに座り、マミさんに届かなかった手を握りしめた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:48:57 ID:6jF+s4KZ<> 『マミさんに嫌われた方がいい。』 <br> (でも、嫌われたくない。) <br> 『マミさんから離れた方がいい。』 <br> (でも、離れたくない。) <br> 『マミさんに忘れてほしい。』 <br> (でも、忘れてほしくない。) <br>  <br> どれが本心かわからなくなった。 <br> ただ、俺の目から流れた涙はこの状況を望んではいないことを表していた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:50:34 ID:6jF+s4KZ<> その日の夜、俺はマミさんに謝罪のメールを入れた。 <br> しばらくの後、マミさんからメールが返ってきた。 <br>  <br> マミ「ホントにいっちゃうの?」 <br>  <br> 胸が痛む。 <br> 俺は一言「そうだよ」と告げた。 <br>  <br> マミ「あたしイヤだよ、だいちゃんと一緒に卒業したい。」 <br>  <br> 俺「ごめんね」 <br>  <br> マミ「どうしても帰っちゃうの?」 <br>  <br> 俺「うん、もう手続きも終わったんだ」 <br>  <br> マミ「そっか、やっぱりあたしのせい?」 <br>  <br> 俺「違うよ、姉ちゃんのせいじゃない」 <br>  <br> マミ「違わないよ、あたしがだいちゃん追い込んだから、だいちゃんが帰っちゃう…」 <br>  <br> 俺「違うから、姉ちゃんは何も悪くない」 <br>  <br> こんな時に上手なウソがつけたらいいのに、と強く思った。 <br> もし、マミさんを傷付けずに済むならどんなウソもつけたハズだ。 <br> それができないのは、マミさんがすべてをわかってるから…俺がすべてをわかってほしいから。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:52:55 ID:6jF+s4KZ<> マミさんは言った。 <br>  <br> 「あたしなんでもっと素直になれなかったんだろ…」 <br>  <br> その一言で感じた。 <br> マミさんがちゃんと俺のことを想ってくれていたことを。 <br>  <br> 俺「姉ちゃん、俺のことちゃんと大切に思ってくれてたんだね」 <br>  <br> マミ「当たり前でしょ?あたしはだいちゃんのこと大切に思ってるし、いつもちゃんとだいちゃんのこと見てたんだよ」 <br>  <br> 俺は溢れる涙を抑えることができなかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:54:17 ID:6jF+s4KZ<> 二人は何度すれちがっただろう、何度お互いを傷付け合って、それでも二人は寄り添って、何度笑顔を交しあっただろう。 <br> マミさんとの今までの思い出が溢れて出して止まらなかった。 <br>  <br> 俺「ごめんね、ごめんね」 <br>  <br> 俺は何度も謝った。 <br> 謝ることしかできなかった。 <br>  <br> マミ「あたし、だいちゃんといれるあと一週間を大切にするね」 <br>  <br> そう言ってくれたマミさんに俺は『ありがとう』と言って、その日は寝ることにした。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:57:43 ID:6jF+s4KZ<> 翌日、俺は買い物にでかけた。 <br> マミさんの心に何か残せたらいいなと思い、プレゼントを買いにきたのだ。 <br> そして、巨大なショッピングモールを一人で歩くこと1時間、ふと本屋が目にとまった。 <br> 何の変哲もないただの本屋だったが、俺は無性に本をプレゼントしたくなった。 <br>  <br> 俺は本屋の中を隅から隅まで歩いてマミさんに贈りたい本を探した。 <br> しかし、本屋中を見て回るのはやはり時間がかかり、俺は2時間も本屋の中をウロウロしていた。 <br>  <br> 別に本じゃなくてもいい。 <br> やっぱり違うものにしようか。 <br> そう思いかけていた。 <br> その時、不意に手にとった本の隣に一冊の本があった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 14:59:43 ID:6jF+s4KZ<> 『ありがとう。の本』 <br>  <br>  <br> ありがとうの本… <br> そのタイトルを見た時にマミさんとの思い出が次々に蘇った。 <br> 何度も何度もマミさんと交しあった言葉。 <br> 二人の間では特別な意味を持つ言葉。 <br> お互いが笑顔になれる魔法の言葉。 <br> 俺はその本を手にとり、表紙を開いた。 <br> そこには、日常の些細なことに対する『ありがとう』がいっぱい綴られていた。 <br> 普段から自分の気持ちを言葉にできない俺の、マミさんに伝えたい気持ちがすべて詰め込まれたような本だった。 <br> 俺はその本をすぐにレジに持っていき、プレゼント用に包んでもらった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:01:54 ID:6jF+s4KZ<> この本を読んだマミさんは何を思い、何を考えるのだろう? <br> 俺と過ごした日々を思い出してくれるのだろうか? <br> 思い出してくれなくてもいい。 <br> ただ、このプレゼントに乗せて『ありがとう』を伝えたかった。 <br>  <br> そして、俺はマミさんを呼び出し本を渡すことにした。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:03:33 ID:6jF+s4KZ<> マミさんはすぐにやってきた。 <br> 二人は少し気まずい雰囲気の中向かい合った。 <br> 俺はマミさんの顔を見ることができずに少しうつ向いたまま、マミさんに本を渡した。 <br> マミさんは、 <br>  <br> マミ「え?いいよ、あたしだいちゃんにもらってばっかりだもん…」 <br>  <br> と遠慮した。 <br> 俺は半ば強引にマミさんにプレゼントを渡した。 <br> そんな遠慮で俺が引き下がる訳はない。 <br> それはマミさんも知っている。 <br>  <br> 俺「せっかく姉ちゃんのために用意したんだから、受け取ってよ。でなきゃ捨てるしかないしょ?」 <br>  <br> マミ「うん、じゃあもらうよ」 <br>  <br> と、言ってマミさんは受け取ってくれた。 <br> 俺はそれ以上その場にいられなくなり、足早に立ち去ろうとした。 <br> その時、マミさんが俺を呼び止めた。 <br>  <br> マミ「だいちゃん!」 <br>  <br> 俺はびっくりして振り返る。 <br>  <br> マミ「ありがとう♪」 <br>  <br> どこかぎこちない笑顔のマミさんに、俺もまたぎこちない笑顔で返す。 <br> 俺はマミさんに小さく手を振り、その場を去った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:06:07 ID:6jF+s4KZ<> しばらくの後、マミさんからメールが入った。 <br>  <br> マミ「だいちゃん、やっぱり行っちゃヤダ」 <br>  <br> 俺はマミさんが本を読んだのだと確信し、マミさんに「本読んだ?」と聞いた。 <br> 案の定マミさんから本を読んだと返事がきた。 <br>  <br> 俺はマミさんに伝えた。 <br> 俺のことを忘れてほしくない。 <br> 俺もマミさんのことは忘れない。 <br>  <br> マミさんは当たり前だと言ってくれた。 <br> 忘れない。 <br> 忘れるハズがない。 <br> だから、忘れないで。 <br>  <br> お互いに顔も見えないのに、俺はマミさんの涙を感じた。 <br> それは俺も涙を流してるからかも知れないが、確かに二人は同じ気持ちを持っていた。 <br>  <br> 『そばにいたい』 <br>  <br> そして、俺とマミさんは最後の日にデートをしようと約束した。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:08:09 ID:6jF+s4KZ<> 翌週の金曜日。 <br> 正式な俺の退学の日。 <br> この日を境に俺は学校を辞め、寮を出ることになる。 <br>  <br> その夜、近くのお好み焼き屋を貸しきって俺の送別会が行われた。 <br> あの誕生日の日のように… <br>  <br> いつもの飲み会のように楽しい時間が流れる。 <br> いつものように飲んで食べてはバカなことをやって笑い飛ばす。 <br> 変なことを言ってはそれをネタに話が盛り上がる。 <br>  <br> しかし、それもやはり束の間。 <br> 時間はあっという間に流れ、終りの時間まで残り30分を切ってしまった。 <br>  <br> その時、グループの女子達が席を立った。 <br> 店の電気が半分ほど落とされ、少し薄暗い中女子達が横二列に並ぶ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:09:57 ID:6jF+s4KZ<> マミ「あたしの誕生日に歌を歌ってくれたみたいに、だいちゃんに歌を贈ります」 <br>  <br> 携帯の着メロが流れ歌い出す。 <br>  <br>  <br> Kiroroの『Best friend』 <br>  <br>  <br> みんな歌いながらボロボロ泣き出している。 <br> 中には歌えなくなっている子さえいる。 <br> 俺はこの歌を聴いたことがなかったのに、この歌の歌詞がなぜか切なくて涙が流れた。 <br> 歌を聴いて泣いたのは、これが人生でたった一度きりだ。 <br> 歌が終わると、俺は泣き崩れてる女の子達に、 <br>  <br> 俺「ボロボロじゃん、もっと練習しなよ」 <br>  <br> と言った。 <br> もちろん俺もボロボロなので、照れ隠しなのはバレバレだった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:12:01 ID:6jF+s4KZ<> 俺はコートのポケットに忍ばせておいた手紙を取り出し、全員に渡した。 <br> この一週間で書き上げた何十枚もの手紙。 <br> 一人一人のイメージに合った絵葉書を一緒に入れてある。 <br> そして、手紙の最後には必ず『○○と出会えたことにありがとう』というメッセージを添えた。 <br> 今読まれるのは恥ずかしいので、寮に帰ってから読んでほしいと告げた。 <br>  <br> 飲み会の帰り道、みんなから手紙やプレゼントをもらった。 <br> もちろんマミさんからも… <br>  <br> マミ「このプレゼントには秘密があるから♪」 <br>  <br> といって、黄色い袋を受け取った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:13:54 ID:6jF+s4KZ<> 深夜、俺はみんなからもらった手紙やプレゼントを見ていた。 <br> どれも見ていて心が洗われる。 <br> 最後にマミさんからもらった黄色い袋を手にとった。 <br> 中を開けると、赤いアルバムと一通の手紙が入っていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:17:56 ID:6jF+s4KZ<> 『DEARだいちゃん <br> 一緒にいられるのも残りわずかだね。 <br> 「大学やめて、地元帰る」って聞いてから、あっという間に一週間たってしまったね。 <br> あたし、この一週間、自分のためにも、だいちゃんのためにも何かしたいって思ってたのに、時間が限られていたのに、何にもできなかった。。。 <br> 本当にごめんね。 <br> だいちゃんから本プレゼントされて、あたしも何かをってずっと考えてた。 <br> 誰よりも先にだいちゃんのこと知ったから、一番いいものを贈りたいって思って、たくさん考えた。 <br> きっと、だいちゃんなら、あたしがあげるものなら何でも、快く受け取ってくれたよね。 <br> でも普通の(売ってる)モノなら誰だって渡すことができるから、1つしかないものをあげようって思った。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:20:00 ID:6jF+s4KZ<> それが、手紙と一緒に渡した、赤いアルバム。 <br> あたし赤スキだから。 <br> そういえば、だいちゃんよく赤パーカー着てたよね。 <br> このアルバムは、あたしが今までで一番時間かけてつくったプレゼントだと思う。 <br> だいちゃんに打ち明けられてから、ずっと考えて、毎日手にして、少しずつ完成させたものだから。。。 <br> あたしのその時Aの気持ちetcがたくさん入ってるはず。 <br> 入れたつもりだから。。。 <br> 力が入らない時や、淋しくなった時、見てくれたらうれしいな。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:22:01 ID:6jF+s4KZ<> だいちゃんと過ごした日々、だいちゃんに感謝されるような事、何一つしてないのに、だいちゃんは何度もあたしにありがとうって言ってくれたよね。 <br> どんなヒドイことしても許してくれたよね、いつもあたしのこと考えてくれて、笑いかけてくれたよね。 <br> だいちゃんがしてくれたこと本当にうれしくて気持ちも受け入れてあげたかった。。。 <br> 頭では、いつものように接しようって思っても、全然ダメだった。 <br> たくさん傷つけてごめんなさい。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:23:42 ID:6jF+s4KZ<> もっと一緒にいたかったし、前みたく普通に話せるようになりたかった。 <br> 時間が解決してくれるって思ったケド、思ったようにうまくいかないね。。。 <br> 今、こんな形だけど、あたし、やっぱりだいちゃんと出逢えて本当に良かった。 <br> だいちゃんの存在はあたしにとって大きいものだったんだなってスゴク思ってる。 <br> いることが当たり前で、話しなくても、近くにいるもんだと思っていたから、離れるって聞いて、信じられないのが少しずつ強くなってきた。 <br> 冷静になるまでは、泣くことしかできなかったんだケド。。。 <br> でも、離れていくことに慣れてしまうんじゃないかっていうのが一番ツライ。。。 <br> きっとお互いそういう風になってしまうんだろうケド、せめて、二人が過ごした短い時間の一つの場面だけでも忘れないでいようね! <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:26:10 ID:6jF+s4KZ<> こんなあたしにいつも話しかけてくれたり、笑いかけてくれて本当にありがとう。。。 <br>  <br> 最後は笑ってバイAしたいから、悲しいムードはなしにするね! <br>  <br> 明後日、二人が笑ってすごく良い日になりますように… <br>  <br> FROMマミ』 <br>  <br> 後半は涙で文字が見えないくらいだった。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:28:00 ID:6jF+s4KZ<> 俺は次に赤いアルバムを手に取った。 <br> 表紙を開くと、一枚の絵葉書。 <br> 『あなたからは たくさん たくさん もらったの。 <br> 目にはみえないもの。 <br> でも、とっても とっても 大切なもの。』 <br> と書かれた、柔らかい雰囲気の絵葉書。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:29:14 ID:6jF+s4KZ<> 次のページを開くと、四月に行われたグループの女の子の誕生日の写真。 <br> そういえば、この時からマミさんに惹かれ始めた気がする。 <br>  <br> 隣のページには宿泊研修の行きのバスの中の写真。 <br> ケンカ(?)してたんだよな…なんて思った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:30:11 ID:6jF+s4KZ<> またページをめくると登山の頂上での記念写真。 <br> ちゃっかりマミさんの隣にいる。 <br> 少し顔がにやける。 <br>  <br> 隣には友達のコスプレ写真。 <br> これは詳しくは語るまい…w <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:31:31 ID:6jF+s4KZ<> 更にページをめくると、また一枚の絵葉書。 <br> 『あの時の想いや この時の涙。 <br> むだだったことなんて 何ひとつないんだよ。』 <br> とても優しいマミさんらしい絵葉書。 <br>  <br> 隣には、マミさんとのツーショット。 <br> お好み焼き屋での誕生会で撮った写真。 <br> マミさんのために歌を歌って、今日はそのお返しに歌を歌ってもらった。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 15:32:19 ID:UjMPCeQT<> http://www.3ch.jp/test/read.cgi/newsvip/1135683561/ <br>  <br> ここのスレ主「しまじろう」は釣りって言葉に過剰反応しますwww <br>  <br> 『釣り宣言マダー?』と書き込んで下さい。 <br>  <br> また、目立ちたがり屋でVIPから追い出されたくせに <br> 注目を集めてチヤホヤされたいらしくスレをを立てる模様です <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:33:03 ID:6jF+s4KZ<> ページをめくると、また二人のツーショット。 <br> 誕生会の帰り道、二人で撮った写真。 <br> 四隅には二人で撮ったプリクラが貼ってある。 <br> 楽しかった日々が次々と蘇る。 <br>  <br> 隣にはまた絵葉書。 <br> 『うれしかったり <br> たのしかったり <br> くるしかったり <br> あなたといたり。 <br> このひとときひとときが 私にとって宝物です。』 <br> この絵葉書シリーズはどこで売ってるんだろうと考えつつ、書かれた言葉をひとつひとつ噛み締める。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:34:15 ID:6jF+s4KZ<> 更にページを進めていくと、また一枚の絵葉書。 <br> 『ねえ ひとりじゃないよ <br> しっかり瞳をあけてごらん <br> ゆっくり周りをみてごらん <br> ほら あなたのそばには <br> こんなに愛が あふれてる』 <br>  <br> 隣には友人の誕生日で行ったカラオケでの写真。 <br> 大きな口を開けてパフェを食べるマミさんが可愛らしい。 <br> そういえば、二人とも甘いもの好きだったっけ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:35:59 ID:6jF+s4KZ<> 次のページにはグループで行った焼き肉の写真。 <br> この時は確か距離を置いてた時期だ。 <br> だけど、偶然二人は隣同士に座ってちょっと気まずかった記憶がある。 <br>  <br> 隣のページにはまた絵葉書。 <br> さっきまでの絵葉書と違い、Mr.Childrenの『Tomorrow never knows』の歌詞が書いてある。 <br> この歌、好きなの知ってたのかな? <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:37:19 ID:6jF+s4KZ<> 次のページにはグループの女の子の誕生日で俺と友達がカレーを作った時の写真。 <br> この時は仲が良くて、買い出しに一緒に付き合ってもらった。 <br> 全然料理をしない俺にしてはよくできたと思う。 <br>  <br> 隣のページには体育大会での写真。 <br> 例のようにマミさんと同じグループになってしまい、気まずい思いをした。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:38:05 ID:6jF+s4KZ<> 次のページにはマミさんの手書きで、 <br> 『自分の周り <br> そこにはみんなが待っている。 <br> けして君は一人じゃないから。 <br> 安心して大丈夫』 <br> と書かれていた。 <br>  <br> 隣には登山の時、みんながHAPPY BIRTHDAYを歌ってくれた場所で撮った写真。 <br> みんな思い思いの方向を指差していて、少し笑えた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:40:15 ID:6jF+s4KZ<> 最後のページには猫が寝転がってる絵葉書。 <br> 『がんばる前のひと休み…』 <br>  <br> そして、隣には『だいちゃんのいいところ♪』と題した言葉が書かれていた。 <br>  <br> ・どんな時でも、人に優しくできる <br> ・何事も一筋である <br> ・自分の意見をしっかり持っている <br> ・歌が上手 <br> ・バスケットが上手 <br> ・料理が上手(カレーおいしかったデス) <br> ・理解力が優れている。 <br> ・人のために何かをしようと思える <br> ・行動力がある <br> ・食べ方がキレイ <br> ・誰かを笑わせる力がある <br> ・考えることができる <br> ・人を許すことができる <br> ・誰かを必要としている <br> ・誰かを愛せる <br>  <br> そして、最後に『ずっと誰かを思いやれる人でいて下さい!』というメッセージがあった。 <br> 俺はアルバムを閉じて、深い切なさと寂しさ、愛しさを抱き締めた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 15:41:48 ID:6jF+s4KZ<> 少し休憩しますm(_ _)m <br> また1、2時間したら戻ってきます! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 16:07:33 ID:nQVx0gcV<> 乙! <br> いまから出かけるので落ちます <br> 必ず読ませてもらうのでガンガッテ! <br> ノシ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 16:52:35 ID:iyrLeJyh<> みんな後回しにしてるのがワロス。 <br> ようするにメンドくさいっていうの遠回り言ってry <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:14:15 ID:6jF+s4KZ<> 後回し上等じゃないですかo(^-^)o <br> それでも読むって言ってくれてるんだから嬉しい限りですm(_ _)mありがとうございま〜す <br> では、再開します。 <br> 終了直前までもっていきます。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:17:07 ID:6jF+s4KZ<> 地元に帰る前日。 <br> マミさんとの最後のデートの日。 <br> 集合は朝8時。 <br> ゆっくり用意していいよ。と言った俺に、いいよあたしが早く会いたいんだもん。とマミさんが言ってこの時間になった。 <br> 今日の予定はカラオケ→水族館→観覧車だ。 <br> ゆっくりデートがしたいと俺が言うと、マミさんが珍しくデートコースを考えてくれた。 <br> カラオケでゆっくり過ごした後、水族館ででっかいマンボウが見たいと言い、最後にでっかい観覧車に乗りたいと言った。 <br> でっかいでっかいばっかりで何ともマミさんらしいけど、すごく微笑ましい提案だった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:18:42 ID:6jF+s4KZ<> しばらくしてマミさんがやって来た。 <br> 俺を見つけると駆け寄ってきて、「ごめんね?待たせちゃった?」と聞いてくる。 <br> 俺は「うん、かなり待った」とふざけてみせる。 <br> 久しぶりにマミさんのつけマツゲを見た気がした。 <br> そして、その足でカラオケまで歩いた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:20:18 ID:6jF+s4KZ<> しかし、カラオケに着いても俺はなぜか歌えなかった。 <br> 別れが目前に迫っている。 <br> まだまだ一緒にいたいのに。 <br> そんな気持ちを歌えるハズもなかったし、歌いたくなかった。 <br> それに、マミさんに伝えたいことがたくさんある。 <br> 俺はそれを伝えることにした。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:22:52 ID:6jF+s4KZ<> しばらくの間マミさんは俺のために歌ってくれた。 <br> 俺はマミさんの隣で一人塞ぎこんでた。 <br> それに気付いたマミさんが声をかけてくれた。 <br>  <br> マミ「どうしたの、大丈夫?」 <br>  <br> 俺はマミさんに今までの気持ちを話し始めた。 <br> 夏にマミさんが離れてからの俺の気持ちを… <br>  <br> 俺「俺さ、姉ちゃんのことが怖かったんだ。姉ちゃんは俺の全部を否定した、否定された気になったんだ。 <br> 姉ちゃんに触れることもできない、一緒にご飯も食べれない、遊びに行くこともできない、話しかけることすらできない…もう何も姉ちゃんと繋がりがなくなって、全部を否定されて、怖かったんだ、それを実感するのが。」 <br>  <br> マミ「違うよ、それは学校の中だけの話…」 <br>  <br> 俺「違わないよ!」 <br> ダメだ、止まらない。 <br> この日、この時までに溜め込んだ想いが溢れ出して止まらなかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:24:45 ID:6jF+s4KZ<> 俺「何もできないじゃんか、そんなに否定されたら…つらいじゃんか、そんなに否定されたら…」 <br>  <br> 俺はマミさんに背を向けたまま涙を流した。 <br> 言葉にしようと思ってもできない気持ちや言葉にしたくない気持ちが出る場所を失って涙になって出てきたようだった。 <br>  <br> その時、後ろからマミさんが抱きついてきた。 <br> マミさんも鼻をぐずらせている。 <br> 俺は後ろから抱きついてきたマミさんの腕をつかんだ。 <br>  <br> 俺「ツラかったんだから…ツラかったんだから…」 <br>  <br> マミ「うん…うん…」 <br>  <br> 俺「キツイこと言ってごめんね、ホントはあんなこと思ってないから。」 <br>  <br> マミ「うん…うん…」 <br>  <br> 俺「ごめん…ごめんね?」 <br>  <br> マミ「ううん、あたしもごめんだよ…いっぱいだいちゃんのこと傷付けた。」 <br>  <br> 俺「いいよ、そんなこと。俺は姉ちゃんに幸せになってもらいたかったんだ。だから、我慢したんだよ?」 <br>  <br> マミ「うん…ごめんね?」 <br>  <br> 俺「でも、それよりも俺が…俺が姉ちゃんを幸せにしたかった。」 <br>  <br> マミ「…幸せだったよ?」 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:26:23 ID:6jF+s4KZ<> 俺はマミさんの方へ振り返った。 <br> マミさんと目があう。 <br> 涙で輝く瞳に吸い込まれる。 <br>  <br>  <br> もう、言葉はいらなかった。 <br>  <br>  <br> 俺とマミさんはお互いがお互いを包み込むように抱き締めあい、キスをした。 <br> やがて来る別れを惜しむように。 <br> 解り合えた喜びを分かち合うように。 <br> いつまでも、いつまでもキスは続いた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:27:57 ID:6jF+s4KZ<> そして、俺とマミさんは惹かれ合うまま肌を重ねた。 <br> 俺は何度も何度もマミさんに囁いた。 <br>  <br> 俺「愛してる、愛してる」 <br>  <br> 「愛」の意味なんて未だにわからない。 <br> ただ、その時感じた感情は… <br> マミさんの幸せを願い、マミさんを幸せにしたいと願い、幸せに満ちたあの感情は…確かに「愛」だったんじゃないかと今でも思う。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:29:34 ID:6jF+s4KZ<> 時間は迫っていた。 <br> 別れの時間まで2時間。 <br> もう水族館は諦め、観覧車に乗りに行くことにした。 <br> 電車に揺られ30分。着いた先は「海浜幕張」… <br>  <br>  <br> 海浜幕張? <br>  <br>  <br> ここ…観覧車あったっけ? <br>  <br>  <br> 俺は恐る恐るマミさんに聞いてみる。 <br>  <br> 俺「もしかして、『葛西臨海公園』じゃ…ない?」 <br>  <br> マミ「あ、そうだ!」 <br>  <br> マミさんの顔色が暗くなっていくのがわかる。 <br> しまった、全部マミさんに任せたから行き先がどこか知らなかった。 <br> でっかい観覧車といえば、葛西臨海公園かビーナスフォートくらいしか有名なところはないじゃないか。 <br> ひとまず俺は平常心を保ち、マミさんに言った。 <br>  <br> 俺「とりあえず、ここから最短でいける路線だと帰りに間に合うか調べよう?」 <br>  <br> マミ「う、うん」 <br>  <br> マミさんはかなり慌てている。 <br> 当たり前だ、俺だってかなりドキドキもので冷静を装うのが精一杯だ。 <br> 時刻表を調べて計算をする。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:30:54 ID:6jF+s4KZ<> …ダメだ、間に合わない。 <br>  <br>  <br> マミ「ごめんね、ごめんね?あたし最後の最後で何してるんだろ…」 <br>  <br> 俺は混乱した頭をフル回転して考える。 <br> 出した答えは… <br>  <br> 俺「このままだとアレだから、プリクラでも撮ってくか?」 <br>  <br> だった。 <br> 最後の最後でお互いに何をやってるんだろうと思う。 <br> それでも、仲良くプリクラを撮ることができた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:34:31 ID:6jF+s4KZ<> いよいよ、最後の時が迫る。 <br> 寮に帰りつくギリギリの電車を駅のホームでマミさんと待つ。 <br> 俺とマミさんは手を繋ぎながら、何を話していいかわからず、ただ立ち尽くしていた。 <br>  <br> その時、駅のライトに照らされて空中にキラキラと輝くものが… <br>  <br>  <br> 俺「あ…雪?」 <br>  <br>  <br> よく目を凝らさないとわからないが、確かに降っている。 <br> この冬は今まで一度も降らなかったのに… <br> 二人きりで立ち尽くしていたホームを白い粉雪が包み込む。 <br> まるで、悲しみに立ち尽くす二人を優しく包み込むように… <br>  <br>  <br> この日、この時、この場所に初雪が降った。 <br> 悔しくも二人の最後のデートの日に… <br> マミさんは俺の腕をつかみ、俺とマミさんの距離がまた少し近付いた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:35:29 ID:6jF+s4KZ<> 寮の門の前。 <br> ついに最後の瞬間。 <br> 俺はもう寮には入れないため、ここまでが限界だ。 <br> もう、門限は過ぎている。 <br> 二人は向かい合って、手を繋いだまま離れられずにいた。 <br> 見つめ合う二人は、何をするタイミングもつかめずにいた。 <br> 何かを始めたら、すべてが終わってしまいそうな恐怖。 <br> 別れを惜しみながら、二人は時間を進めることしかできない。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:42:36 ID:6jF+s4KZ<> ついに、マミさんが口を開く。 <br>  <br> マミ「また遊びに来るでしょ?」 <br>  <br> 俺「うん、絶対来るから、その時は観覧車乗ろうね。」 <br>  <br> マミ「うん、約束ね♪」 <br>  <br> … <br>  <br>  <br> …一瞬の沈黙。 <br>  <br>  <br> マミ「じゃあ、そろそろ行くね?」 <br>  <br> 俺「うん…」 <br>  <br> マミ「じゃあさ、1、2、3で一緒に振り返ろ?寂しいから…」 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:43:56 ID:6jF+s4KZ<> 俺「うん、わかった」 <br>  <br> マミ「いくよ?」 <br>  <br>  <br>  <br> 俺・マミ「…1」 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 俺・マミ「…2」 <br>  <br>  <br>  <br>  <br> 俺・マミ「…3」 <br>  <br> 俺とマミさんは一緒に振り返り、そのままその場を立ち去った。 <br> 背中にマミさんの足音を感じながら、掌にマミさんの温もりを感じながら。 <br> 寒い冬の始まりを告げる初雪が二人の別れを見守っていた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 17:47:19 ID:6jF+s4KZ<> 度々すいません、また休憩しますm(_ _)m <br> まだ終わりじゃなくて、もうちょっとだけ続きます。 <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 17:49:08 ID:yUq8Eipp<> 涙止まらん… <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 19:29:32 ID:nTPD8QHp<> むっちゃ感動して泣きそうになった <br>  <br> …のに、よりによって海浜幕張かよwしかも場所間違ってるしwおもっくそ現実に戻ってぶちこわしだっつーのw <br> あ、いや、続きも頑張って下さい <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 19:58:27 ID:FUQge+Hf<>    おばばびろびろーん ∩___∩ <br>    ∩___∩      | ノ  ○─○ヽ_∩__∩ あーすっきりしたー <br>    | ノ      ヽ/⌒)  /  /3   3 |      ヽ  <br>   /⌒) (゚)   (゚) | .|   |    ( _●_) |o⌒  ⌒o| <br>  / /   ( _●_)  ミ/∩―−、   |∪| /⌒(_●_)⌒ ミ <br> .(  ヽ  |∪|  / / (゚) 、_ `ヽ ヽノ |   |∪|  / <br>  \    ヽノ /  /  ( ●  (゚) |つ  ∩.  ヽノ∩ <br>   /      /  | /(入__ノ   ミ   | ノ⌒  ⌒ヽ <br>  |   _つ  /    、 (_/    ノ  /  (。)(゚)|      <br>  |  /UJ\ \   \___ ノ゙ ─ー|  (⌒_●⌒)ミ       <br>  | /     )  )    \       _彡、/ |U  UU_/       <br>  ∪     (  \     \     \   | |     || <br>         \_) あびゃばばばだーん . .| |nn _nn||  あひゃひゃひゃひゃひゃ <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 21:01:41 ID:6jF+s4KZ<> それでは、ゆっくりゆっくり綴っていきますm(_ _)m <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 21:02:57 ID:6jF+s4KZ<> それでは、ゆっくりゆっくり綴っていきますm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<><>2005/12/31(土) 21:03:31 ID:yUq8Eipp<> 北 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 21:04:12 ID:6jF+s4KZ<> 帰りの電車の中。 <br> 押し寄せる悲しみに涙を流さないように、マミさんからもらったアルバムを見ていた。 <br> 中に貼ってある写真を一枚一枚見ながら、いろいろなことを思い出していた。 <br> ふとある写真で目がとまる。 <br> きっとコンビニのコピー機でコピーした写真の、ちょうど背景に当たる部分。 <br>  <br>  <br> 文字のようなものがうっすらと見える。 <br>  <br>  <br> 俺は思い切ってアルバムから写真を剥がし、裏を見てみた。 <br>  <br> すると、そこにはマミさんからの手書きのメッセージが… <br> 俺は表紙に戻り一枚一枚確認していく。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 21:05:23 ID:iyrLeJyh<> 作り話? <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 21:16:19 ID:6jF+s4KZ<> まず、一番最初の絵葉書の裏には、 <br> 『だいちゃんと出逢って、もう10ヵ月。 <br> あっという間に冬が来たね。 <br> この間、いろんな事話して、いろんな所行って、楽しい事たくさんあったね。 <br> だいちゃんにとって、一番の思い出は何かな? <br> あたしは、HYも映画もスゴク楽しかったし、誕生日も歌まで歌ってもらえてとってもうれしかった。でも、やっぱり一番に出てくるのは、毎日の何気ない日々かなぁ。。。 <br> 朝おはよ〜って言ったり、一緒にたくさん笑ったり、オレンジジュースはすごくおいしかった。 <br> いつもA優しく接してくれたよね。 <br> いつもA隣にいてくれたよね。 <br> 本当にありがとう』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 21:43:14 ID:6jF+s4KZ<> 次のページの女の子の誕生会の写真の裏には、 <br> 『この時から、あたしはだいちゃんに、“姉ちゃん”って呼ばれるようになって、 <br> この時から、“だいちゃん”って呼ぶようになったんだよね。 <br> メールのアド、ケータイの番号、聞いてくれた時は、すごくうれしかった。 <br> 歌もうれしかった。この日以来、あたしは、いろんな物、だいちゃんからもらって。。。 <br> 改めて、幸せ者だったなと思います。』 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2005/12/31(土) 21:56:29 ID:FUQge+Hf<>         _ ,,, . .,,, _ <br>     ,.、;',,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.`丶. <br>     /,;;;;;;;;;;;;;:、- ‐ ' ''= 、;;,.ヽ <br> .   ,',;;;;;;;;;;;i'"         ヽ;,.'、 <br>   {,;;;;;;;;;;;;{  _,,;;;;,、    ,,;,、;,.', <br>   _l,;;;;;;;;;厂 〃 .__、` ,r' ゙゙`'};;,.j <br> . { トヽ;;;;;!   '´ ̄ ` { '=ッ{;&lt;      !   .  , ,      . <br> . ヽ.ゞさ;;}      ,.r'_ ,..)、  !;,.!  ヽ、_,人_,ノ、_,从,人.ィj、ノv1 <br>   ヽニY    ,.r' _`;^´!  ,';/    ) <br>     ヾ:、    ヾ= 三;〉 /'′ ‐=、´ 先にシャワー浴びてこいよ <br>     ノ,;:::\   ` ー" , '      ) <br>  ,.、-',;;;{ ヾ:ヽ、 __ ,∠、      , '⌒r‐v'ヽィ'⌒Yソ、ト、!yヘ! <br> ',,;;;{ {;;;;;;ヽ     }::〈;;;;;;;;l iヽ、      ´ i   '   ´  ` <br> ,;;;;;ヽ、ヽ;;;;\  ,r'::::ノ;;;;;;j j;;;;,.`ヽ、 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:00:30 ID:6jF+s4KZ<> 登山の時の頂上で撮った写真の裏には、 <br> 『だいちゃんの19回目のBirthDay☆ <br> すっごいキレイで眺めのいい場所で、歌うたったね。 <br> 実は、自分のコトみたいに思えて、涙ぐんでたりしてたあたし… <br> 忘れられないよね! <br> ずっと、つきそってくれたよね♪男らしくてかっこよかったよ☆ <br> すっごく助かりました! <br> 一番はりきってたわりに、体力もたなかったし。。。 <br> また、いつか、みんなで山登りたいねー <br> だいちゃんにとって、20回目の誕生日も、心に残る最高の年になるといいな♪というより、、、HAPPYな年になりますように。。。祈ってます☆』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:15:10 ID:6jF+s4KZ<> 2枚目の絵葉書の裏には、 <br> 『あたしだいちゃんに一つ謝らなきゃいけないことがあるんだ。 <br> たくさん謝ることがあるんだけどとりあえず… <br> あたしね、中期中、前期のだいちゃんとの思い出全部忘れようとしてたんだ。彼氏のこともあるけど、それよりも前に自分を守ろうと思ったんだと思う。。。 <br> だいちゃんを一度でも恋愛対象としてみてしまったことに、罪悪感感じて。。。 <br> それで、どうしてもだいちゃんの目を見ることができなかった。 <br> 自分勝手すぎて、どうしたらいいのかも分からなくて。 <br> でも、今、だいちゃんから逃げてた自分と向き合ってどうしてもっと早く素直に言えなかったのかなって思う。だいちゃんの気持ちが嬉しくて、離れてほしくなくて、でも、自分はだいちゃんの気持ちに応えてあげられなくて。 <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:16:51 ID:6jF+s4KZ<> うまく表現できなくて。 <br> きっとだいちゃんは、このままでもいいからって思ってたと思うけど、そんなことをしてる自分がだいちゃんを遊んでるみたいでやだった。本当は、たくさんまだA話したかったり歌だって聞きたかった。 <br> もう少しあたしが大人だったら、だいちゃん追い詰めることもなかったよね。。。 <br> 離れなくちゃいけないことを知って、たくさん考えてあたしはだいちゃんのコト大切にしてた(思ってた)のを改めて感じた。 <br> だから、思い出になってしまうけど、忘れられてしまうかも知れないけど、あたしはだいちゃんと出逢ったこと、ずっと覚えていようと思う。 <br> たった10ヵ月だったけど、いい時間だったよ! <br> ありがとう☆』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:30:54 ID:6jF+s4KZ<> マミさんの誕生会の時のツーショットの写真の裏には、 <br> 『みんないつも飲むのにこの日だけは、全然飲まなくて、少し心配してた。 <br> でも、それが、歌のためだったなんて何もしらず… <br> 電気が消えて、あたしとだいちゃんと○○(もう一人)3人のケーキが出てきた。 <br> 前の日にマミ's BirthDayやってもらってたから、あたしすっごいビックリしたよ。 <br> その後、男子で歌うたってくれて本当にうれしかったなぁ! <br> みんなに聞いたら、「大地くんに(お礼なら)言ってやって下さい。あいつすごく頑張ってたから」って口そろえて言ってきて。 <br> この時ねー、だいちゃんの彼女はいいなぁって思ったの覚えてる。 <br> ビックリしたし、すごく心にグッときたから。 <br> だいちゃんは誰よりも人を思いやれる素晴らしい心の持ち主だから、ずっと変わらないだいちゃんでいてほしいな☆ <br> 心に残る最高の誕生日会、どうもありがとう☆20歳の誕生日、一生忘れないから☆』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:32:56 ID:6jF+s4KZ<> 体育大会の写真の裏には、 <br> 『一緒にドッヂボール頑張ったね! <br> 結果はよくなかったけど、同じコートの中で楽しめて良かった☆ <br> ケンカ(?)んー、仲が微妙でも、同じコトをして、笑っていると楽しいもんなんだよね。 <br> 遠くで見てても、だいちゃんがいいプレイすると、あたしうれしかったよ♪』 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 22:34:22 ID:6jF+s4KZ<> 猫の絵葉書の裏には、 <br> 『継続も大事だけど、息抜きも同じくらい大事だと思う。 <br> だいちゃん、これ読んでるってことは今、休憩中かな?? <br> 充電満杯になったら、何スルのかな?? <br> 元気になるためには、ごはんたくさん食べなきゃダメだよ! <br> ということで、今から誰かと焼肉食べに行っておいで☆やっぱこんな時はお肉でしょ♪ <br> それでも、気持ち晴れなかったらメールしておいで! <br> お姉ちゃんとして、どんなコトでも弟の話ちゃんと聞くから。そんで出来る限り元気になれるように協力する! <br> だいちゃんはあたしが寂しがらないように毎日笑っていられるように接してくれたから、人を想える力は誰よりもあると思う。きっと、だいちゃんの周りの人も気づいてるはず! <br> だから、安心して前に進んで大丈夫!! <br> 深呼吸して、背伸びして、大好きな歌を歌って、頑張ろう! <br> 今日がダメでも、明日はいい日になるから!』 <br>  <br> 俺は電車の中で涙を堪えるのに精一杯だった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 23:16:22 ID:6jF+s4KZ<> 今年四月。 <br> 友達と遊ぶため三日間だけ戻ってきた俺は、最終日のこの日予定を一日空けていた。 <br> 俺はマミさんに会いに、いつもの公園のいつものベンチに座っていた。 <br> 時計は午後9時を回っている。 <br> 四月と言えど夜はかなり冷え込む。 <br> 俺は震えながらマミさんを待った。 <br>  <br> 「俺、姉ちゃんと話がしたいからいつもの場所で待ってるから。来てくれるまで待ってるから。」 <br> そのメールを送って5時間。 <br> 未だ連絡はなく、俺はずっとベンチに座っていた。 <br> いつくるかわからないから、なかなかその場を離れることができない。 <br> 実はこの日、マミさんに用事があるのは知っていた。それでも、マミさんと話がしたかったから俺はこうして待っている。 <br> マミさんと会えたところで話すことは決まってない。 <br> ただ…ただ、マミさんに会いたかった。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 23:17:29 ID:6jF+s4KZ<> 今日一日いろんな場所を歩いて回った。 <br> マミさんと一緒に行ったカラオケ屋のまえを通ったり、マミさんと行くハズだった観覧車を見に行った。 <br> ひとつひとつを見て歩く度にいろんなことを思い出した。 <br>  <br> 最初はマミさんに会う予定はなかったが、どうしても会いたくなってメールを送ってしまった。 <br>  <br> その時、マミさんからメールがきた。 <br>  <br> マミ「ごめんね、だいちゃんに会うことはできない…」 <br>  <br> 心臓が止まる感覚。 <br> 何度も味わった感覚。 <br> メールを送って返事を待ってたらラチがあかない。 <br> 俺は思い切って電話をかけた。 <br>  <br> マミさんはすぐに出た。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 23:43:45 ID:6jF+s4KZ<> マミ「もしもし」 <br>  <br> 俺「…久しぶり」 <br>  <br> マミ「うん、久しぶり」 <br>  <br> 俺「あのさ、どうしてもダメかな?」 <br>  <br> マミ「うん…」 <br>  <br> 俺「どうして?」 <br>  <br> マミ「あたしね、どうしてもだいちゃんのこと友達としては見れないから…」 <br>  <br> そうか、マミさんは彼氏と仲良くやってるのかな…きっと、俺と会ったら揺らいじゃうんだろうな… <br> それはやっぱりマミさんの幸せじゃないんだろうな…やっぱり最後にマミさんを幸せにできるのは俺じゃなかったんだな。 <br> いろいろな気持ちが溢れてきた。 <br> 俺はそれを口にしたらダメなんだと悟った。 <br> 俺がマミさんに「好きだ」というのは簡単だが、それをしたらダメなんだと思った。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 23:45:28 ID:6jF+s4KZ<> 俺「そうか…そっか…」 <br> それしか言えなかった。 <br>  <br> マミ「うん、ごめんね」 <br>  <br> 俺はそれ以上マミさんに言えることはなくなった。 <br>  <br> 俺「うん…ちゃんと幸せになりなよ?」 <br> それが精一杯だった。 <br>  <br> マミ「うん、ありがとう…だいちゃんもね」 <br>  <br> 俺「ありがとう」 <br> 俺は思った。 <br> 今…今俺を幸せにできるのは誰でもない、マミさんだけなんだ、と。 <br> それが言えないのは、マミさんの幸せを願ってるからなのか?俺が臆病だからか? <br>  <br> 俺はいつものように余裕の表情を作った。 <br> 電話の先の見えないマミさんに向かって。 <br>  <br>  <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2005/12/31(土) 23:46:32 ID:6jF+s4KZ<> 俺「姉ちゃん…」 <br>  <br> マミ「ん?」 <br>  <br> 俺「今までありがとう」 <br>  <br> マミ「うん…うん」 <br>  <br> 俺「じゃあ、そろそろ切るね?元気でね?」 <br>  <br> マミ「うん、だいちゃんもね?」 <br>  <br> 俺「それじゃ、ホント今までありがとね」 <br>  <br> 電話を切った。 <br> もうそれ以上マミさんの声を聞いていられなかった。 <br> 携帯の画面には「3分32秒」の表示が光って消えた。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2006/01/01(日) 00:20:51 ID:r1l/Y78Q<> そして、俺はマミさんと連絡をとることはなくなった。 <br> あの日から、俺は呪いがかかったように毎日マミさんのことを考える。 <br> 完全にマミさんに心を奪われ新しい恋に踏み切れないでいる。 <br> もし、マミさんにまた会うことがあるのなら…その時はまたあの笑顔で俺を迎えてほしい。 <br> そしたら、俺はマミさんに「好きだ」と伝えよう。 <br> あの日伝えられなかった想いを伝えよう。 <br> そして、マミさんがいつか結婚した時…その時に俺の恋は幕を下ろす。 <br> その時まで、その時まではマミさんのことを想っていたい。 <br> いつまでも… <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2006/01/01(日) 00:23:03 ID:r1l/Y78Q<> これで終わりですm(_ _)m <br> 結局ダラダラして年をまたいでしまい申し訳ない(^_^;) <br> あ、明けましておめでとうございます(^o^) <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/01(日) 00:26:09 ID:kB9wkoFy<> あけおめぇー!! <br> すげぇいいお年玉だったど <br> GJъ(´`) <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 01:04:00 ID:R0KWpaik<> 激しくGJ!! <br> 普通に涙出ました <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 02:04:39 ID:u1awHzpm<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/448" target="_blank">&gt;&gt;448</a> <br> キメェ <>
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2006/01/01(日) 04:18:08 ID:gQEfnVkl<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/447" target="_blank">&gt;&gt;447</a> <br> 良話乙。 <br> でも何だか納得いかないな。 <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/01(日) 04:34:21 ID:+KTigak6<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/452" target="_blank">&gt;&gt;452</a> <br> 両思いなら付き合っちゃえばって事でしょ? <br> 俺もそう思ったけど、 <br> きっと当事者にしかわからない事情もあるんだよ。 <>
゚д゚)<襷 </b>◆I.oXXXXXXs <b><>(゚д゚)うどん<>2006/01/01(日) 05:03:59 ID:gQEfnVkl<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/453" target="_blank">&gt;&gt;453</a> <br> いや、大地は相手のこと考えすぎっていうか…自分自身を我慢しすぎというか。。。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><>sage<>2006/01/01(日) 08:01:51 ID:r1l/Y78Q<> おはようございますm(_ _)m <br> さて、俺の物語も終わったんで次は誰ですかね? <br> そして、俺もROMに戻ります、何か進展あったら報告したいと思います。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 12:38:12 ID:LmR1EJ/8<> これここまで詳細に書いてて本人が見たら絶対ドンビキだろうな。 <br>  <br> 俺なら戦慄する <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/01(日) 15:08:23 ID:7/4g/hkX<> ん・・・相手が見てたらドン退きだろうね。 <br> でも、他人の恋愛話ほど面白いものはないんだけどねwww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 18:28:07 ID:PHyDqVGt<> &gt;&gt;大地 乙! <br> たしかに読ませてもらったよ。 <br> 悪く言うつもりはないケド <br> 結局マミさんは、近くにいて自分をわかってくれる人に惹かれてしまう <br> 遠距離ができないタイプ <br> 彼氏がいるのに… <br> キスしたり抱き合ったり、彼氏はもちろん知らないわけダロ <br> 節操なさすぎなんじゃね? <br> おまいが彼氏の立場だったらどう思うよ? <br>  <br> 大地にはもっといい人が現れるよw <br> ちゃんとおまいだけをみてくれる人がなw <br> いつまでもマミさんに縛られるな! <br> ガンガレ ノシ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 19:18:23 ID:ldlN4jl4<> まだこのスレあったのか <br> 諸事情でしばらくこのスレに来てなかったけど <br> 今TVの隠し芸見てたらホンジャマカの石塚が転んでみんなが笑いながら大丈夫か〜って走っていったら石塚が一言 <br> 「コーラくださ〜い(笑)」 <br> これは糖尿の事なのかな? <br> だとしたら冗談でもこういうのは嫌だな〜と思った <br> 前にここで「姉さん」の話を聞いたからね <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 20:46:24 ID:gRtTU0kV<> 悪いけど458と同じ意見。 <br> これで泣くのは無理だ…自分が女だからかもしれないけど、 <br> マミさんみたいなタイプは同性に嫌われると思う。 <br> 周囲に隠してやってるから嫌われちゃいないんだろうけど。 <br>  <br> 距離のお陰で見えないのを良いことに、彼氏に隠れ <br> て他の男と抱き合ったりキスしたり… <br> 彼氏いるならやっちゃいけない事だよね。 <br> 自分が同じことされてたらどう思うんだろう。 <br> 体験上こういう子ほど、同じ事されたら相手責めたり取り乱したりする。 <br> なんだかなぁ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><>sage<>2006/01/01(日) 21:37:55 ID:r1l/Y78Q<> みなさん、貴重な意見ホントにありがとうございますm(_ _)m <br> 確かに本人に見られたらひかれるだろうし、最低なのはわかってます。それをそそのかしたのも俺だし… <br> でも、こういうのってやっぱり理屈じゃないんですよね(^_^;) <br> 生意気言ってすいませんm(_ _)m <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/01(日) 21:49:33 ID:7/4g/hkX<> それで大地は大学辞めてフリーターやってるのか?w <br> くだらん女のために将来捨ててバカだなぁwww <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/02(月) 00:14:20 ID:FZ3Sha5A<> これってカラオケの部屋でやっちゃったの? <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/02(月) 02:38:45 ID:Gc6LS4qp<> まあまあ、ここはアドバイスとか <br> 人生指南をする場所じゃないから <br> あるがままを受け入れようよ。 <br>  <br> みんなもあの時ああすればよかったって思うこともあるだろう? <br> でもその時はそれしか出来なかったんだよ。 <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><>sage<>2006/01/02(月) 03:24:47 ID:YayBBrM+<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/464" target="_blank">&gt;&gt;464</a> <br> 大人な意見ですね、見習いますm(_ _)m <br> 確かに後悔ばかりの人生ですよ、でもその上に自分が立ってるのも事実なんですよね( ̄○ ̄;) <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/02(月) 03:46:24 ID:sXNxTQwz<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/459" target="_blank">&gt;&gt;459</a> <br> 禿同! <br> 「コーラくださ〜い(笑)」 <br> にはかなりムカついた! <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/02(月) 16:53:31 ID:/F/sFgOk<> だ〜れも〜がぁ〜♪ <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2006/01/02(月) 19:54:45 ID:sPWiHNcS<> あけましておめでとうございます。 <br>  <br> 完読しました。大地、綴ってくれて『ありがとう』 <br> だが・・みんなも言っているが、束縛されちゃだめかな。 <br> 素敵な恋の思い出だが、それは心にしまって・・・いいかい?忘れる <br> 必要なんかない。大事にしまっといて、踏み出そうぜ。 <br>  <br> 後悔なんていうな。自分の決断を無駄にすんない。幸せになるべく <br> 頑張ろう。そして新しい出会いを探して幸せになろうぜ。 <br> いい物語、重ねていう。綴ってくれてありがとう <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/02(月) 22:51:48 ID:8lOuiLe5<> 誰か綴ってくれ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/02(月) 22:54:15 ID:/59Bnpc0<> ●●今年の目標とか豊富とか●● <br> http://love3.2ch.net/test/read.cgi/pure/1136042058/  <br>  <br> よろしければ書いてください <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/02(月) 23:39:36 ID:Qnw1QQOR<> 170まだ? <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/03(火) 22:21:56 ID:A69cb6M2<> &gt;&gt;大地、おつかれー。 <br> 年末年始ここを見れなかった。今日始めてみて、号泣した。。・゚・(ノД`)・゚・。 <br> いい話をありがとう、ありがとう。 <br> 俺も、マミさんに対しては458と全く同感ですまない。 <br> 大地にとっては、すごく、辛い、そして甘酸っぱい経験だろうが、その何倍もの幸せをつかむと思うよ。 <br> おまえは、いい性格している。早く立ち直って、いい報告を期待している。 <br> 語ってくれて、本当にありがとう!! <>
大地 </b>◆oWouGftk5w <b><><>2006/01/04(水) 13:44:32 ID:V3Y1s18w<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/468" target="_blank">&gt;&gt;468</a><a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/472" target="_blank">&gt;&gt;472</a> <br> 少し泣きそうになりました。 <br> ありがとうございますm(_ _)m <br> 最近少しずつ気持ちが変わってきたので、少しずつ前に進める気がします。 <br> ここに綴ったことも大きなキッカケになると思います。 <br>  <br> やっぱりこのスレの雰囲気が好きなんですよね、説明しにくいんですが(^_^;) <br> ここに綴ってホント良かったと思ってますよ。このスレに出会えたこともやっぱり一つの『ありがとう』なんですよね。 <br> だから、過疎ってほしくなくて未だにROMに戻れない自分がいます…( ̄○ ̄;) <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/05(木) 10:36:25 ID:j/UyY+qn<> 大地お疲れ様。その心意気やヨシッ <br>  <br> そして語り部募集age <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/06(金) 23:14:53 ID:2tG0iGMx<> そしてさりげなくage <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/07(土) 06:48:41 ID:9zmmKFiE<> 語り部募集 <br>  Cofee Break:ケータイから始めようとしたところ <br>   →ttp://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060107&j=0022&k=200601075430 <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/07(土) 21:39:14 ID:ERWrOdvc<> age <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/08(日) 22:45:13 ID:LaLXUaxW<> 素敵な恋物語を待つっ <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/09(月) 03:46:42 ID:/YM8jQqC<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/476" target="_blank">&gt;&gt;476</a> <br> 素敵な恋物語ですね。 <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/09(月) 22:35:52 ID:tW0KcgWc<> 待ちage <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/10(火) 12:25:55 ID:jl8lzMjT<> 冬の川の冷たさで心臓が止まりそうになる。 <br> 息ができず思考は停止する。 <br> 皮膚は感覚をなくし、体は思うように動かない、動けない。 <br>  <br> 飛び込んだ衝撃で抱きしめていた君が離れていく。 <br> なんどか掴んだ右手も力が抜けていき、握力もなくなり、 <br> やがて川の流れに逆らえず手が離れていく。 <br>  <br> 離したくない。 <br> 離れたくない。 <br>  <br> 必死でもがいても、川の流れが強く視界はほとんどない。 <br> 君の姿は見えなくなって、水を飲み込みながらそれでも僕は君の名を叫ぶ。 <br> 全身が冷たくなり意識は遠のいてゆく。 <br>  <br>  <br> いつもそこで目が覚める。 <br>  <br>  <br>  <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/10(火) 12:45:08 ID:jl8lzMjT<> 大抵の場合は着ているものは、汗でぐっしょりとなってしまう。 <br> 季節は夏だろうと冬であろうと、全身は凍りつくように冷たくて。 <br>  <br> そしていつも僕は泣いている。 <br>  <br> 子供の頃からいつも見る夢。 <br> 小さい頃は、ただ訳も分からず、夢で味わった苦しさと悲しさで <br> 目が覚めてからも泣き続けた。 <br>  <br> でも夢は年に数回、小学生になっても中学生になっても僕のことを離さない。 <br> いつの頃からか、僕の中にある仮説が生まれる。 <br> きっとこれは過去の記憶。 <br> 生まれるよりもずっと前の。 <br>  <br> どうせ誰も信じやしない。 <br> ずっとそう思って誰にも話さずにいた。 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/10(火) 13:55:00 ID:jl8lzMjT<> 子供の頃から、科学雑誌を読むのが好きだった。 <br> 頑健の科学に始まりニュートンなんかを図書室で読んだり。 <br> テレビでは生き物地球紀行や動物関係のクイズ番組。 <br>  <br> 捨て猫を見ると放っておけなかった。 <br> 家では動物を飼うのを禁止されてたが、それでも親に頼み込み <br> 捨て猫は二回飼ってもらった。 <br>  <br> が、それ以降は飼ってもらえず、仕方なく元の空き地に再び猫を置く。 <br> 走り去る時の心の痛み。 <br> 今も忘れることができない。 <br>  <br> 動植物の世界が好きだった。 <br> 「好き」といっても相対的に「好き」だった。 <br> 人間が嫌いだった。 <br>  <br> 僕の子供の頃はグリコ森永事件や、幼女連続誘拐殺人事件が <br> 新聞やテレビを賑わし、子供ながらに自分が生まれ落ちたこの世界が、 <br> 奇麗な天国ではないことを悟った。 <br>  <br> 必然的に好きな科目は理系の科目に偏り、人間嫌いで周りに打ち解けようと <br> しない子供になっていた。 <>
逆転スラムダンク高校<>sage<>2006/01/10(火) 20:24:35 ID:+L7Bhb2m<> 新しい手法か? <br>  <br> おもしろいな。綴ってくれ <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/11(水) 02:13:35 ID:z9vtKpLB<> 何かすごい事になりそうな予感! <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/11(水) 14:42:38 ID:9EMnuOGa<> クラスの中でも友人と呼べるのは大抵一人か二人。 <br> それも学年が変わればほとんどの場合、付き合いがなくなる。 <br>  <br> 「あなたは人に対する関心が少なすぎる」 <br>  <br> 何人の人にそう呼ばれただろう。 <br> 親や教師を始めとする大人たちにとって僕は扱い難い子供だったに違いない。 <br>  <br> 僕は人間に目を向けたくなかった。 <br> 人間の行う行為、作り出す社会、織り成す出来事、被害をこうむる動植物。 <br> ニュース番組はほとんど観なかった。 <br> 僕にとってはあれこそが人間の業を凝縮した情報源に思われた。 <br>  <br> それでも中学生になり、体が成長するに連れて、僕にも性的欲求という <br> 新たな衝動が備わった。 <br> 初めての射精は中学二年の夏の夜。 <br> うつ伏せに布団に寝ているときだった。 <br>  <br> 枕の向こうにある本を取ろうとして上半身を起こした時に、股間が布団に <br> 押し付けられ、今まで感じたことの無い感覚を味わった。 <br> 疑問に思い、その感覚を確かめるように布団に股間を押し付ける内に <br> 僕は初めての射精をした。 <br>  <br> 人間のカルマを憎む僕は、自分の中に新たに生まれた性欲を憎んだ。 <br> しかしいくら拒もうとしてもこの根深い、生物にとっての根源的な欲求は <br> どこまでも僕を追いかけ、自慰行為をするたびに僕は自己嫌悪に苛まれた。 <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/11(水) 14:49:51 ID:4mzmYUk8<> なかなか面白いな。 <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/11(水) 17:04:39 ID:CIHpC6G9<> 期待age <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/11(水) 17:41:56 ID:24MvrvCv<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/487" target="_blank">&gt;&gt;487</a>同感! <br> 文章うまいなぁ〜 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/11(水) 20:07:54 ID:9EMnuOGa<> 中学校。 <br>  <br> 学生時代の中で、いや人生の中でおそらく最も人間関係が複雑になる季節。 <br>  <br> 少しませた連中は恋人を作り、人生初めての春を謳歌し、そして悩み、 <br> 興奮に包まれた毎日を楽しみ、日々愛を学び、成長していく。クラスの中でも <br> 数組のカップルが生まれ、その大半は半年と時を待たず、泡のように消えていく。 <br>  <br> 人、そしてその営み、係わり合い、その全てに関心が薄い僕は、当然そうした <br> ものとは縁も無く、中学時代を過ごす。が、そうした現実とは裏腹に健全なる <br> 我が肉体は性への欲求を高め、受験を迎える頃にはようやく自慰行為を睡眠と <br> 同じものだと割り切るようになった。 <br>  <br>  <br> 中学三年生。 <br>  <br> 公立中学校に通うものにとっては、人生で初の関門を迎える。 <br> まだゆとり教育などなかったその頃、世は学歴社会だ、受験戦争だと僕らの <br> 背中に重いものを背負わせる。 <br>  <br> 受験という一発勝負の試験のシステムに僕は意味など見出せず、ますます <br> 世の中への嫌気を募らせながら、粛々と塾へと通い勉学に勤しんだ。 <br>  <br> 元々理数系に強かったことと語学のセンスがよかったせいか、その意欲とは <br> 裏腹に僕の成績は上がっていった。夏を迎える頃には模試で塾内一位を <br> 何度かとるようにまでなっていた。 <>
名無しさんの初恋<>age<>2006/01/11(水) 21:07:54 ID:TJMP5bKq<> <a href="../test/read.cgi/pure/1133714787/490" target="_blank">&gt;&gt;490</a>確かに頭の良さそうな人だな。 <br> 期待age <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/11(水) 21:24:58 ID:9EMnuOGa<> その夏、塾の同じクラスの女子に告白をされた。いつも自習室で <br> 数学を聞きに来る他校の女子だった。 <br>  <br> 人に対する興味だったろうか、あるいはキスやセックスに対する興味 <br> だったかも知れない。僕は交際を承諾し、初めての彼女を持った。 <br> しかし当時は無自覚であったが、僕はそのころまだ恋愛感情というものを <br> 知らなかった。 <br>  <br> 毎日のように会いたがる。 <br>  <br> 毎日のように電話で声を聞きたがる。 <br>  <br> 受験勉強の上に彼女の存在は僕に更なる負担となり、僕の彼女に対する <br> 態度はどんどん冷たくなっていった。 <br>  <br> 彼女の方はと言えば、僕の冷たい態度に反比例するように、会う度に強く <br> 僕を求め、秋には僕らは親の目を盗みセックスをするようになった。 <br> が、冬が訪れ受験生達の神経が過敏になる季節、彼女は僕の元から去った。 <br>  <br> 「あなたが私を本当に好きだとは思えない」 <br>  <br> 彼女が残した台詞。 <br> 傷つけてしまった初めての拙い恋愛。今も思い出すと罪悪感で胸が痛む。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/11(水) 21:30:11 ID:GuMD7t8D<>            i::::::::/'" ̄ ̄ヾi <br>            |:::::::| ,,,,,_  ,,,,,,|  <br>            |r-==( 。);( 。)    <br>            ( ヽ  :::__)..:: } <br>         ,____/ヽ  ー== ;   ふーん <br>      r'"ヽ   t、   \___ ! <br>     / 、、i    ヽ__,,/ <br>     / ヽノ  j ,   j |ヽ  <br>     |⌒`'、__ / /   /r  | <br>     {     ̄''ー-、,,_,ヘ^ | <br>     ゝ-,,,_____)--、j <br>     /  \__       / <br>     |      "'ー‐‐---'' <br>  <br>            i::/' ̄ ̄ ̄ヾi::l <br>            |::| ,,,,,_  ,,,,,,|::| <br>            |r-( ・ );( ・ )-|   <br>            ( ヽ :::(__)..::  }  ・・で? <br>         ,____/ヽ  -==- /  <br>      r'"ヽ   t、  ヽ___/ <br>     / 、、i    ヽ__,,/ <br>     / ヽノ  j ,   j |ヽ  <br>     |⌒`'、__ / /   /r  | <br>     {     ̄''ー-、,,_,ヘ^ | <br>     ゝ-,,,_____)--、j <br>     /  \__       / <br>          "'ー‐‐---'' <br>  <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/11(水) 21:58:41 ID:9EMnuOGa<> 高校は結局地元の公立高校へ進学した。 <br> 塾からは私立の進学校を薦められたが関心がなかった。 <br>  <br> 「家から近い」 <br>  <br> ただそれだけの理由。 <br> 学歴社会は最終学歴である大学で人生が決まる。 <br> 高校はどうでもいいことを理解していた僕は、平日の数時間を電車の中で <br> 無駄に過ごす気にはなれなかった。別に夢中になれるものがあったわけでも <br> なかったのに。 <br>  <br> 季節は春。 <br> 桜、舞い散る中での入学式。 <br> 新しい制服。 <br> 新入生。 <br>  <br> 担任の自己紹介。 <br> クラスのオリエンテーリング。 <br>  <br> 行事や環境の変化で興奮気味のクラスメート達。 <br> 積極的にお互いを紹介しあい、友人、グループを形成していく。 <br> 相も変わらず僕はそういった事には無関心で、特に誰にも話しかけず、また話し <br> かけられなくても気にも留めなかった。 <>
名無しさんの初恋<>age<>2006/01/12(木) 00:11:16 ID:iA4aNYfQ<> 面白い。期待あげ <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/12(木) 00:39:17 ID:H+C9rgZm<> 才能ある <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/12(木) 01:57:59 ID:+ezUm67X<> 中3でセックスって…orz <br> まあ俺も今中3で受験真っ只中だけど <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/12(木) 06:29:31 ID:xWbd+JRj<> 展開が読めなすぎておもしろい! <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/12(木) 12:19:33 ID:vFftsrtj<> 496 <br> 俺は中2だったぞ <>
名無しさんの初恋<><>2006/01/12(木) 12:21:58 ID:vFftsrtj<> ↑のは497 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/12(木) 14:31:27 ID:CXFy7CDk<> 登校日初日、最初の学級会ではクラスの委員を決める。 <br> 最初はもちろん学級委員。 <br>  <br> クラスの担任は体育の教師で少し色黒。しかし眼鏡をかけていて <br> 細長い顔に着やせする体型。本人が言わなければ理科の教師か <br> 何かにしか見えないだろう。 <br>  <br> 「誰か推薦か立候補いないか?」 <br>  <br> 静まり返る教室。 <br> 昔ならいざ知らず、僕が高校生になることはすでに学級委員など <br> ただの雑用係としてしか認識されていなかった。 <br>  <br> しばらくの間、教室は静寂に包まれ、ひとりの男子生徒にその沈黙は <br> 突然破られる。 <br>  <br> 「先生、頭もいいし倉木君がいいと思います。」 <br>  <br> 突然名前を言われ、僕はギョッとして振り返った。 <br> そこには同じ中学校だった三上がいた。 <br> 大して仲も良くないいけ好かない奴。 <br>  <br> 「倉木、推薦されてるけど、お前やらないか?」 <br> 「あまり気が進みませんね」 <br> 「そうか・・・・・他にいないか?」 <br>  <br> 誰も返事もしない。 <br>  <br> 「倉木、なんとか頼めないかな。」 <br>  <br> クラス中の視線が自分に向いてくる。新学期早々ついてない。 <br> 断るのも面倒になり「わかりました。」と引き受ける。 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/12(木) 14:42:42 ID:CXFy7CDk<> 「じゃあ次、女子の学級委員。誰か推薦か立候補しないか?」 <br> 「はい、私やりたいです。」 <br>  <br> 物好きな女子が手を挙げて立候補した。 <br>  <br> 「他に立候補はいないか?じゃあ三嶋、お願いするよ」 <br> 「わかりました。」 <br>  <br> 三木のすぐ隣に座っている優等生風の女子だった。 <br> 何を好き好んでこんなことをやりたがるのだろう。理解に苦しむ。 <br> まあ本人はやる気満々だし、せいぜい仕事を押し付けてやろう。 <br> そんな風に考えながら、頬杖をつき、他の委員が決まって行くのを <br> 黙って見ていた。 <br>  <br> 休み時間、女学級委員が早速やってくる。 <br>  <br> 「こんにちは。私、三嶋綾子。よろしくね。」 <br> 「・・・・・・・・・うん。」 <br> 「倉木君は南四中だったよね、私は一中なんだ。」 <br> 「そう。」 <br> 「テンション低いなあ。そんなにやりたくなかったの?学級委員。」 <br> 「ただの雑用係だからね。好んでやる人の気が知れないかな。」 <br> 「意外とちゃんとやると楽しいよ。みんなと仲良くできるしね。」 <br>  <br> 馴れ馴れしく話しかけてくる、一番苦手なタイプ。 <br> その内、生徒会にでも立候補しそうだ。 <br> 放っておくといつまでも喋っていそうなので黙って席を立ち、トイレに行った。 <br> 新学期早々、ほんとうに面倒だ。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/12(木) 16:10:15 ID:xWbd+JRj<> おもしろくなりそう〜 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/12(木) 16:30:02 ID:CXFy7CDk<> 当時はまだギャルなんて言葉は存在しなかった。 <br> いや、ギャルという言葉が禁句だったと言ったほうが正確だろうか。 <br> 現在の語尾が上がる「ギャル」ではなく、語尾の下がる「ギャル」しか <br> なかった時代。 <br>  <br> 僕が高校生になった当時は、まだ現代のギャルにつながる「コギャル」という <br> 言葉が誕生して間もない頃だった。 <br> ルーズソックスがようやく流行り始め、プリクラはまだ無く、日焼けサロンに <br> 通う女子が学校の中で数名いる程度。 <br>  <br> 公立だったため校則は緩く、髪型や日焼けなどに関してはウチの学校は <br> ほぼ自由だった。 <br>  <br> 僕を含む新入生達は最初こそ大人しくしていたものの、1ヶ月も経たない内に <br> その自由な校風になれ、徐々に髪にブリーチをかける者、金髪にする者、 <br> ピアスの穴を空ける物などが増え行った。 <br>  <br> 三嶋綾子はそんな中でも黒髪を通し、正統派優等生を続けており、 <br> 顔もそこそこ奇麗なこともあり、一部男子には人気があったようだ。 <br>  <br> 入学して最初の週には最初の委員会が開かれ、各委員は放課後、 <br> 3年生のいる4階へと少し緊張しながら足を運び、上級生からの説明を受けた。 <br> 僕も三嶋と一緒に3-Aの教室へ行き、指定された席に着席した。 <br>  <br> 委員会は担当教師からの仕事の説明から始まり、最後に議長、副議長、書記の <br> 選出へと議題が移った。議長、副議長は2年生の中の1クラスが担当、書記は <br> 1年生の中から1クラスが担当すると教員からの説明。 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/12(木) 16:38:57 ID:CXFy7CDk<> 「じゃあまず2年生から。どこか議長やるクラスあるか?」 <br>  <br> 教室の中、全員が黙る。 <br>  <br> 「おい、高橋。お前やれよ。」 <br> 「マジっすか?勘弁してくださいよ〜。」 <br> 「誰もいないんだから仕方がないだろ。な?」 <br>  <br> おそらく担当教師と仲がよいのだろう。2年生はD組が選ばれ男子が <br> 議長を、女子が副議長をやることになった。 <br>  <br> 「次、1年生。書記やるクラスいないか?」 <br>  <br> 当然ながら再び静まり帰る教室。 <br> だが、顔見知りの1年生と2年生がいるらしく、「お前やれよ。」などとの <br> 会話が聞こえる。このままならそのクラスが書記担当になりそうな流れだった。 <br>  <br> その時、僕の左隣にいた三嶋が話しかける。 <br>  <br> 「ねえ、やろうよ。」 <br> 「は?やだよ。」 <br> 「絶対に面白いって!」 <br> 「ちょっと待てよ、やるならお前一人で・・・・」 <br> 「先生!B組ですけど立候補します。」 <br>  <br> 手を挙げる三嶋。最悪だ。 <br>  <br> 「お、じゃあ書記はB組な。」 <br>  <br> あっという間に黒板には書記B組の文字。 <br> この女といると碌な事がないと確信した時だった。 <>
 </b>◆bA0TzdCLfk <b><><>2006/01/12(木) 16:56:15 ID:CXFy7CDk<> 無事、担当決めが終わり、年度最初の学級委員会は終了。 <br> 僕はあきれて物を言う気にもなれず、教室を出て階段を下りた。 <br>  <br> 「ちょっと待ってよ。」 <br>  <br> 後ろから三嶋が追いかけてくる。 <br>  <br> 「なんで黙って置いていくの?」 <br>  <br> 少し頭に血が上り、階段の踊り場で立ち止まる。 <br>  <br> 「お前が役員やろうがなんだろうけど構わないけどさ、俺まで巻き込まないでもらえる?」 <br> 「・・・・・・・そんなにやりたくなかった?書記。」 <br> 「やりたくなかったね。」 <br> 「先輩とかと一緒に仕事したりできて、絶対楽しいよ?」 <br> 「お前さ!」 <br>  <br> 少し声を荒げた。 <br> 三嶋はビクッとして少し驚いた表情を見せる。 <br>  <br> 「みんなが自分と同じ価値観持ってるとか勘違いしてないか?みんながみんな、 <br> お前みたいに能天気に笑顔振りまいて生きてるわけじゃねーんだよ!」 <br>  <br> 呆然と、そして悲しげな三嶋の顔。 <br> そのまま三嶋をその場に置き去りにし、僕は教室のカバンを取り下校した。 <br> 帰り道、イライラが止まらなかった。 <br>  <br> 高校生活はまだ始まったばかりだというのに。 <>
名無しさんの初恋<>sage<>2006/01/12(木) 17:40:38 ID:xWbd+JRj<> とてもわかりやすい文章オツ!この後の二人の絡みがたのしみ☆ <>
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